2012年12月13日NPOカタリバ、コラボ・スクール金森俊一さん、ゲストレクチャー@学習院大学(メディア・リテラシーⅡ)

NPO法人NPOカタリバが女川町と大槌町で運営する学びの場コラボ・スクールのスタッフ金森俊一さん(https://twitter.com/shun0223)が、学習院大学の授業にゲストレクチャーに来てくださいました。その際の実況まとめです。 NPOカタリバ→ http://www.katariba.net/ コラボ・スクール→ http://www.collabo-school.net/
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西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

突然ですが、これからNPOカタリバのコラボ・スクールの金森さんから、NPOカタリバとコラボ・スクールについてお話をいただきます。

2012-12-13 14:51:14
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:NPOカタリバを知ってる人(…40人教室で、数名挙手)。まずは自己紹介から。25歳だけど、昨日ぎっくり腰になりました・・・千葉県出身で大学を出て製造業に就職。メーカーに就職したけど、ものが売れない。辞めてから考えようと思って2011年に仕事を辞め、東日本大震災が来た。

2012-12-13 14:53:56
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:去年の今頃、NPOカタリバの求人を見て、今年の1月に就職しました。自分の学生生活は50点くらいだった。みんなは何点くらい?(…わりと低めに、ばらついている。バイトと授業が両立できていない、など・・・)

2012-12-13 14:58:13
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:NPOカタリバ代表の今村久美さんは自身の大学生活に充実を感じていたが、地元の友人はそうではない人が多かった。このギャップは、周りに充実している、刺激的な人が多いことが起因するのではないか、と考えて、NPOカタリバをつくった。

2012-12-13 14:59:50
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:データを見ても、日本の高校生のおおくが自己肯定感に乏しい。また「人並み」の能力を身につけられるとも思っていない。社会変革に対するコミットメントの動機づけも乏しい。「自分が何かコミットしても変えられない」と思っている。これは悲しいこと。

2012-12-13 15:02:05
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:日本に足りないのはサザエさん的状況ではないか。カツオくんからみて、タテの関係としての、波平さん、サザエさんがいる。同級生としての、ヨコの関係としての花沢さん、中島くんがいる。でもこの関係のなかではキャリアや進路を考えない。ウキエさん的存在が必要。近所の年長の憧れの存在。

2012-12-13 15:04:55
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:自分よりちょっと先を行っている憧れの存在が必要では? ウキエさんとカツオくんのような関係をNPOカタリバでは「ナナメの関係」と呼び、タテの関係やヨコの関係で話せない相談ができる存在として重視し、NPOカタリバでは「キャスト」と呼び、高校で出張授業をしている。

2012-12-13 15:06:01
今村亮 @ryo_imamura

@Ryosuke_Nishida 西田さん、金森をよろしくお願いいたします!実況注目させていただきます。

2012-12-13 15:06:38
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:こういった「ナナメの関係」が不足している、というのがNPOカタリバの問題意識です。実際「憧れの存在」がいない、人が多い。これから、一本動画を見て、具体的にイメージしてもらおうと思います(神戸カタリ場の映像)。

2012-12-13 15:09:08
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

@ryo_imamura はい、ばっちり説明いただいています。多謝です。

2012-12-13 15:09:40
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:(お話再開)サンプリングという紙芝居を通して、「憧れ」のイメージを持ってもらう。そのイメージを、聞いている高校生の明日に繋げられないか、というフォローをNPOカタリバでは大切にしていて、具体的な目標設定までつなげていく。何も重い話に限らず、バイトを頑張るなども。

2012-12-13 15:17:53
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:NPOカタリバはおよそ10年活動を続けてきて、スタッフも増え、メディアにも取り上げられて社会的認知も増えてきた。そこに東日本大震災が起きた。これからもっと大きくしていこうというタイミングで地震が来た。地震が起きて、いろいろなことを考えた。今、何が求められているのかなど。

2012-12-13 15:20:08
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:もしみんながNPOカタリバの代表だったらどうしますか?そのうえで、次の動画を見てください(コラボ・スクールの紹介動画。震災直後に被災地入りした今村久美さんのインタビュー等)。

2012-12-13 15:22:14
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:(今村さんの動画:ある女子高生と出会った。彼女が失ったものは取り戻せないけれど、代わりになる場所を作れないか。多様なステイクホルダーに呼びかけ、資金を集め、女川町と大槌町にコラボ・スクールを創設。今年3月一期生が卒業。支援される側から復興のために、と語る卒業生たち)

2012-12-13 15:24:33
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:(コラボ・スクールを卒業した子どもたちがプロジェクトを企画。高校生が町長を招き、自分が町長だったらを考えるイベントを企画。地域の大人たちともコミュニケーション。「高校生だからできない」というのは思い込みだったと語る高校生。)

2012-12-13 15:27:00
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:今村久美は、現地に入って、被災地の子どもたちが勉強できる場所、将来を考える場所がないことが問題と考えた。そこで場所を作ることに。なぜ女川、大槌だったのか。圧倒的に被害が大きい場所だった。町民の10%くらいの人が死亡・行方不明になっている。住居倒壊率も極めて高い。

2012-12-13 15:29:04
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:しかし高校生が進路を考える時間は待ってはくれない。復興を支える人材が町を出ていってしまうと復興などできない。そんな人材を育てるために、保護者、地域、学校、行政とも連携してコラボ・スクールを作った。しかし教育支援とはとてもデリケート。多様なステイクホルダー。塾と学校。

2012-12-13 15:31:37
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:大槌や女川のような過疎地域では、高校を卒業すると、みな都市部に出ていってしまってもともとロールモデルが多くはない。そこで大学生や社会人をロール・モデルとして参加してもらう。憧れるきっかけにコラボ・スクールがなればいいな、と考えている。

2012-12-13 15:33:34
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:具体的には今では被災地に多くの人が訪れる。そこで実践的なコミュニケーションを醸成するために、被災地ツアーをやったり、スカイプを使ったフィリピンとの英会話講座(ワクワークイングリッシュですね)など多様な教育も取り入れている。しかし基礎学力の向上も強く重視している。

2012-12-13 15:35:04
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:コラボ・スクールにはどんな人がいるのでしょうか。3パターンある。地元のスキルを持っている塾の先生、住み込みの大学生インターン(2〜3週間くらいの期間で授業を作る)、(金森さんのような)転職して働く人たちがいる。(実際に働いている人たちの動画へ)

2012-12-13 15:36:36
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:(ある仮設住宅に暮らす女子中学生の密着動画。家族6人。部屋数は以前の半分に。家で勉強するのは難しい。放課後学生が集まる場所も少ない。大槌臨学舎コラボ・スクールができて集まる場所ができた。一緒に勉強ができる。)

2012-12-13 15:39:40
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:(英語学習の風景からスタッフの生活へ。一軒家を貸しきって、共同生活を行なっている。家事も当番制。全員揃って夕食を食べている動画。金森さん自身の動画。子どもがアスファルトで寝そべっている写真を見て、無視できなかった。それで飛び込んだ、とのこと。)

2012-12-13 15:42:18
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:(別の英語教員をやっていたスタッフの方は、当初期限付きのインターンだったが、そのまま現地に残った。課題もある。運営費。バスの送迎や人件費で、年間約6000万円。これまで寄付で補ってきたが、徐々に震災への関心が薄れて集まりにくくなっている。)

2012-12-13 15:43:37
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:今の動画のように、学校からバスでコラボ・スクールに行き、授業を受ける。スタッフや学生スタッフは何をしているかというと教務スタッフ。地元の塾の先生や先生が授業をするので、そこを副担任というかたちでサポートする。

2012-12-13 15:46:45
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

金森さん:なぜ、インターンに来たのか。と学生スタッフに聞いてみた。あるスタッフは教員志望で、教員免許も取ったが、教師になっていいのか漠然とした不安があった。そこで現場で、ものを考えるために、コラボ・スクールに参加した。

2012-12-13 15:49:03