- Yukarin_7TP
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では、リクエストがありましたので、Ⅲ号突撃砲についてちょっとだけ呟きます。本当に基本的なことしか呟かないので、過度な期待はしないでくださいね。
2012-12-15 20:46:58突撃砲というのは、歩兵戦闘を支援する一種の自走砲です。ただし、突撃砲は対戦車戦闘にも用いられます。主目的が歩兵戦闘の支援なので、所属は戦車部隊ではなく砲兵科でした。
2012-12-15 20:47:44突撃砲開発は、エーリヒ・フォン・マンシュタイン少将がドイツ国防軍参謀本部に配属された際に、歩兵師団に配備するための突撃砲兵の新設をルードヴィヒ・ベック上級大将に進言したことに端を発します。1935年のことでした。実際の開発は1936年6月から始まります。
2012-12-15 20:52:58砲兵科所属である突撃砲が対戦車戦闘に用いられるようになったのは、戦場の変化により歩兵の脅威である対象が戦車に変わっていったことや、またドイツ軍が戦車不足に陥ったことなどが理由として挙げられますね。
2012-12-15 20:56:01あと、突撃砲は装甲課再建の時、管轄を装甲課に変えてくれと言ったが、砲兵課があんなに便利な物譲ってくれるわけが無く。
2012-12-15 20:59:29Ⅲ突はⅢ号戦車の車台・サスペンションを流用し、短砲身75mm砲 Stuk 37 L/24を搭載、完全密閉型戦闘室を持った自走砲として完成しました。開発はダイムラーベンツ社、製造はアルケット社が行いました。試作車5両は装甲に軟鉄が使用されていたため、実戦には用いられませんでした。
2012-12-15 20:57:32ちなみに、Ⅲ突とⅢ号戦車は別のラインで生産されていたそうです。流用したのは車台とサスペンションの設計だけ、ということですね。
2012-12-15 21:01:38開発当初は単にStuG(ドイツ語で突撃砲の略)と呼ばれていたⅢ突ですが、後にⅣ号戦車の車台を利用して開発されたⅣ号突撃砲が登場すると、それと区別するために『Ⅲ号突撃砲』と呼ばれるようになりました。
2012-12-15 21:08:36戦車と突撃砲のどこが違うか。それは簡単に言うと「旋回式の砲塔を装備しているか否か」というポイントにあります。旋回式の砲塔を装備した戦車は、全周囲に対して砲を向けながらの機動が可能ですが、突撃砲は旋回式の砲塔がないため、射界がせまく、機動戦には向きません。
2012-12-15 21:15:28機動戦に向かない突撃砲は、主に歩兵支援、敵陣地への直接射撃、対戦車防御戦に用いられることになりました。旋回式の砲塔を積んでいないⅢ突が、歩兵からとても頼りにされたのは、このマルチプレイヤーぶりによるところが大きいようです。特にその榴弾の破壊力は、敵の歩兵にとっては恐怖の的でした。
2012-12-15 21:26:31第二次大戦中期になると、歩兵にとっての主な脅威が、塹壕やトーチカから敵戦車に変化しました。特にソ連のT-34の登場は、ドイツに大きなショックを与えました。そこで、突撃砲も自走対戦車砲としての運用がされるようになります。そのため、強力な長砲身75mm砲が搭載されることになりました。
2012-12-15 21:34:34要するに、新型戦車を調達するよりは、Ⅲ突に強力な対戦車砲を載せちゃった方が早いよね! 的な考えなんですけど、これが意外な形で大当たりすることに。
2012-12-15 21:36:08大洗女子カバさんチームが使っているのは、数多く作られたⅢ突のバリエーションの中でも、本格的な対戦車戦闘を考慮したF型です。長砲身のStuk40 L/43 75mm砲を装備。距離1Km以上でも敵の主力戦車に有効打撃を与える事ができるようになりました。生産数は360両にのぼりました。
2012-12-15 21:43:39より対戦車戦闘向きのⅢ突が作られる一方で、本来の歩兵支援のため10.5cm榴弾砲を搭載したものも作られました。突撃榴弾砲42と呼ばれるものですね。通常型と本車両は7:3の比率で配備されまのであります。 http://t.co/8dk6SwXp
2012-12-15 21:48:02またⅢ突は車高が低く、敵からは非常に発見しにくい車両でした。長砲身の75mm砲を装備するようになってからは、主力戦車との撃ち合いにも十分耐えるようになりました。ドイツ軍と対峙したソ連軍は、ティーガーやパンターよりも先にⅢ突を撃破することにつとめたという話もあります。
2012-12-15 21:51:02@Miho_Nishizumi 中の人が馬鹿なこと言ってるが、砲塔があるとそこまで機動戦便利なの?かとだと。みほ君説明してもらえるかい?
2012-12-15 21:54:12エルヴィンさんが言っていたフィンランド軍のⅢ突はG型です。最終生産型のG型は、終戦までに8000両近い数が生産されました。また、ソ連戦車を最も多く撃破したのもⅢ突でした。ドイツの対戦車戦力の主力は、ティーガーでもパンターでもなく、Ⅲ突だったと言っても過言ではないかもしれません。
2012-12-15 22:06:33あと、これは出所が分からない逸話ですが、T-34 50両に包囲されたⅢ突3両が、30両以上を撃破して脱出に成功した、という話を聞いたことがあります。あくまで「聞いた話」なので、どこまで本当かは分かりません。
2012-12-15 21:58:48@18haintu88 砲が旋回するということは、それだけ広い射界が得られるということです。Ⅲ突のように旋回式の砲塔がない場合、車体そのものを旋回させなければ側面や後方の敵を撃つ事が出来ません。そういうわけで360度旋回出来る砲塔を持つ戦車が主流になりました。
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