2010-08-14 ツイノベの日　「リレー小説」まとめ

夙夜 @syukuya

【ツイノベの日】リレーツイノベをやりたいと思います。物語は祭りの始まりから終わりまで。メインは男女二人。二人がどんな祭りを過ごし、どんな結末を迎えるかは書き手次第。ルールとして、末尾に番号を入れてください。それ以外は自由です。ぜひ参加してくださいませー。 #twnvday 【０】

夙夜 @syukuya

#twnvday 時計を見れば約束の３０分前。早く来すぎた、と思う。しかし、早過ぎて悪い事はない。何せやっと約束したデートだ。遅刻なんて悪いイメージは嫌だ。目の前をカップルが通り過ぎて行くのを眺め、自分もその一つとして参加すると思うと頬が緩む。彼女は後どれ位で来るだろうか？【１】

停止中 @mya_fa

#twnvday 10分ほど過ぎたころだろうか、「あれ、もう来てたんだ。早いね。」と声をかけられ、振り向くと浴衣姿の彼女がいる。浴衣姿の彼女は普段見ているのとはまた違った印象を受けて、少しドキッとした。いや、さっき来たばかりだよ。とありきたりな返事を僕は返した。【２】

layback @laybacks

#twnvday 「じゃ行こっか」彼女の言葉を合図に僕らは歩き始めた。本当は手を繋ぎたいところだったがヘタレな僕にそこまでの勇気はとてもなく、結果僕と彼女は極めて微妙な距離を保ちながら夜店の並ぶ道を進むこととなった。「色々お店が出てて楽しいね」彼女は頬を赤く染めて言った。【３】

(T-T) @Kyota_WJ

#twnvday 『うん』…ダメだ。帯がかわいいとか、いつもと違う髪形が新鮮でいいとか、気のきいたことを言うタイミングがつかめない。「何か、いつもと雰囲気違うね」『そ、そう？』うわ、噛んだ上に声ひっくり返った！あ。金魚すくい！いいとこ見せるチャンス！『金魚すくい、したいな』【４】

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#twnvday 「したい！」彼女はぴょんと飛び上がった。かわいすぎる……。僕は頭の中がかーっと熱くなり、彼女の顔を見ることすらできない。焦って財布から500円玉を取り出しテキ屋のお兄さんに渡す。「彼女にいいとこ見せなきゃな！」またそのお兄さんが言わなくていいことを言う。【５】

停止中 @mya_fa

#twnvday お兄さんからポイを受け取り、水槽の前にしゃがみ込む。こうなったら意地でも捕ってやると心に決めて、できるだけ動きの大人しい奴を探す。だけど、お兄さんの世話が良いのか、どいつもこいつも元気に泳ぎ回っている。僕は半ばやけくそで一番近くにいた出目金に狙いを定めた。【６】

@syukuya

【リレーツイノベルール変更】数字の【】を、末尾ではなく文頭に持ってきましょう。その方が、どこにリレーツイノベがあり、今どこまで続いているのか分かりやすいと思うので。お手数ですが、次の方から文頭に数字を持ってくるよう、お願いします。 #twnvday

夙夜 @syukuya

【７】大人しくしろよ、という願いは心の中。僕は出目金の泳ぐ方向を狙い、ポイを水の中に突っ込む。瞬間、ポイに穴があいた。「あーあー、兄ちゃん、力入れ過ぎだよ。もっと、こう、女を扱うようにだな？」か、彼女の前で何てことを言うんだよ！ 「ほら、次は彼女やってみっか？」 #twnvday

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【８】彼女はキラキラした目で僕を見上げる。「やってみる？」「うん！」僕は彼女の分の料金をお兄さんに手渡した。「あとでちゃんと返すからね」「いいよいいよ――」彼女は既に僕の返事など聞いてなかった。浴衣の袖を肩まで捲り上げ親指と人差指で挟むようにポイを構えている。 #twnvday

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【９】「やりすぎたかな」三匹の金魚が泳ぐビニール袋を提灯の明かりにかざしながら彼女は呟いた。「お兄さんの顔引きつってたよね」彼女がポイを水面に差し入れた瞬間。僕もお兄さんも他のお客さんも皆完全に観衆と化してしまった。黄色のボウルに次々と放り込まれる金魚金魚金魚。 #twnvday

停止中 @mya_fa

【１０】僕は返事をしながら、内心で落ち込んでいた。彼女に格好いい所を見せようと思えばこの様だ。まぁ彼女は思い切り楽しめたようだから良かったけど。こっそりため息をつくと、ふと漂っているソースの匂いに気がついた。そういえば準備に忙しくて今日は何も食べてない。 #twnvday

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【11】「たこ焼き食べる？」「うん、食べよ。今度はあたしが払うね」神社前の階段に座り込み、二人でたこ焼きをぱくついていると、突然ドンと大きな音が響いた。通りをゆく人々が皆足を止める。闇が割れ、夜空一面に色鮮やかな花が開いた。「花火」彼女が僕の耳元でそっと囁いた。 #twnvday

停止中 @mya_fa

【１２】彼女と共に、空を飾る花火を眺める。この花火が終わった時、お祭りも、彼女との初デートも終わってしまうと考えると無性に寂しくなった。アナウンスが一番大きな花火を告げ、それが咲こうとした瞬間。君が僕の袖を引いて、こっちを見て言った。「今日のデート楽しかったよ」 #twnvday