2012.12.18 自由報道協会主催 ヴャチェスラヴ・マクシンスキー氏、広河隆一氏 記者会見

広河隆一さんの説明部分と、質疑応答部分のまとめ
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mai @jrmmnisi

広河氏;(日本の保養所の話)大田元沖縄県知事に相談して「久米島はどうか」と推薦してくれた。日本唯一、通年開いている保養所として「球美の里」をスタートさせた。 ベラルーシの「希望」を援助した経験もあり、事故の翌年7月にスタートすることができた。(「希望」のスタートは事故から8年後)

2012-12-20 11:04:22
mai @jrmmnisi

広河氏;子どもたちを最初に海に連れて行った時「砂がつくと足に放射能がうつる」と子どもは泣き出し怖がった。「ここの砂や水は大丈夫だ」と言ううちに離れなくなって、子どもたちが砂の上に手形を押し付けるのを見て、子どもたちがどんなストレスを抱え込んできて、ここで解放できるのかを学んだ。

2012-12-20 11:11:09
mai @jrmmnisi

広河氏;(球美の里)1か月に1回、40~50人を受け入れている。とにかく土地でとれるものを中心にしている。久米島が町をあげて、私たちを応援してくれている。(写真;空港の発着表示板のメッセージ)

2012-12-20 11:20:05
mai @jrmmnisi

「球美の里のおともだちへ、久米島での生活いかがでしたか。福島に帰っても頑張ってください。いつまでも応援しています。JTA久米島空港所職員一同」久米島空港に表示されたメッセージより

2012-12-20 11:21:43
mai @jrmmnisi

広河氏;ベラルーシの保養所では資金の60%、今では80%が国家から支援されている。日本ではそういうものは一銭もない。それどころか、保養というものが真面目に語られることすらない。夏休みに他の子どもたちが行くレクレーションと同じように語られている。

2012-12-20 11:25:28
mai @jrmmnisi

広河氏;(他国では)保養の効果が科学的にどのように回復につながるのか、統計が取られて国が動いている。我々にとって難しいのは、他国ではカルテは個人が持つが、日本では病院のものとして管理されてしまう。

2012-12-20 11:31:11
mai @jrmmnisi

広河氏;医療に関しては、甲状腺の検査を現地(久米島)で行っている。福島の甲状腺検査では、いいか悪いかの結果を知らされるだけで、データはもらえない。我々が独自に検査したら、データの写真から全てを、本人たちに渡すようにしている。

2012-12-20 11:32:58
mai @jrmmnisi

広河氏;検査のデータを本人たちに渡すことが、とにかく大事だと考えている。我々が独自に甲状腺の検査をして結果も本人たちにいく、というのは、「全て自分たちで管理しなくてはならない」と考えている福島医科大を中心とする人たちには疎ましい存在であると思うが、このやり方でやっていく。

2012-12-20 11:43:11
mai @jrmmnisi

広河氏;他の通年施設設立も支援していきたい。ここ(久米島)は日本で初めての施設だから、絶体に失敗してはいけない。ここの様子をみて、北海道で新しくもう一つ通年保養施設をスタートさせようと、準備会が1月からスタートする。

2012-12-20 11:49:14
mai @jrmmnisi

広河氏;(子どもの保養施設に関して)教育委員会に協力をなんとか理解を求めて、国民にも理解を求めて、なんとか政治家の中でも、これが「子どもを守るために非常に重要なんだ」ということを理解してもらえるようにしていきたい、と思っている。私からは以上です。

2012-12-20 11:51:29
oha_miyazaki @oha_miyazaki

12月18日(火)に自由報道協会で行われたジャーナリスト広河隆一氏とマクシンスキー氏の記者会見ではかなり重要な発言が沢山出てきたのでツイートしようと思ったが、広河氏部分のツイートは @jrmmnisi さんがしてるので、その他の部分を補足的にします。

2012-12-19 17:14:31
oha_miyazaki @oha_miyazaki

マクシンスキー「チェルノブイリ事故前は小児甲状腺がんは非常に稀な病気でした。左の地図は事故前12年間の、右は事故後に登録された小児甲状腺がんの発症数です。小児甲状腺がんは年々発症数が増加している為、最も普及している腫瘍疾患となりました。」 http://t.co/vMNLBV8z

2012-12-19 17:15:39
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oha_miyazaki @oha_miyazaki

マクシンスキー「甲状腺がんの直接原因は放射性ヨウ素です。この表には事故前14年間と事故後14年間の甲状腺がんの比較です。1986~2000年までの14年間に甲状腺がんの手術を受けたベラルーシの子供達は945人もいます。」 http://t.co/WiEo1aR9

2012-12-19 17:16:53
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oha_miyazaki @oha_miyazaki

マクシンスキー「子供の発症ピークは1995~96年、事故当時14歳未満の子供です。発症率は事故前と比べ子供は86倍、大人は4~5倍となりました。事故後50年以内に被ばくしたベラルーシ人からは12500人の甲状腺がんが出ると予想されます。」

2012-12-19 17:17:56
oha_miyazaki @oha_miyazaki

マクシンスキー「我々が調査した子供達の中で最もよく診断される病気はご覧の表の通りです。データは過去3年のものです。事故から26年経過した今、呼吸器官や鼻咽頭(鼻孔からのどの上部)の病気が最も多い。」 http://t.co/xjo2VeT3

2012-12-19 17:18:28
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oha_miyazaki @oha_miyazaki

Q「発災直後に上杉隆氏の紹介で原口総務大臣や川内博史議員に事故後に起こることについて話をしたというのは本当か?事実ならどういう話をしたか?」広河「上杉氏の紹介で原口さんが電話してきたのは事実。私達がどういう救援活動をしてきたのか、その時々の課題と今やるべきことを彼に言いました。」

2012-12-19 17:36:59
oha_miyazaki @oha_miyazaki

広河「事故が起きてまずやらなければならないことを政府も専門家達もやらなかった。女性と子供の避難です。事故が起きて現在もこれくらいの値だったら避難させなきゃいけないなんて言ってますけれども、それが分かってから避難しても遅いんですね。その時には放射性物質は体内に入りますから。」

2012-12-19 17:42:59
oha_miyazaki @oha_miyazaki

広河「(承前)だからすぐにやらなければならなかった。だからせめて今すぐにでもこれからも被ばくするような場所からとにかく遠くに逃がすようにすることが第一で、次に食べ物の問題、放射能を測る場所と機械を増やすこと、そしてできれば疎開、疎開ができないなら保養に乗り出すように言いました。」

2012-12-19 17:49:49
oha_miyazaki @oha_miyazaki

広河「(承前)私が言ったのは、ウクライナは事故から2週間後に首都キエフ(人口200万人)の中の子供達全員を保養施設に送ったと。指導者がしっかりしていればそういうことはできる。彼らは数ヶ月安全な場所に暮らし、そして戻ってきたわけです。」Q「その時の原口さんの反応はどうだったか?」

2012-12-19 17:54:41
oha_miyazaki @oha_miyazaki

広河「(承前)原口さんも『まず守らなければならないのは子供だ』と言っていて、その為のデータ等を知りたくて私に電話してきて、彼自身もそう思うと言って『それを(政府に)訴えているんだけれども、みんながなかなか聞いてくれない』と怒っていました。」

2012-12-19 17:59:00
oha_miyazaki @oha_miyazaki

Q「保養施設で出している食品の放射能レベルは?」マクシンスキー「保養施設で給食は最も重要な課題です。26年経過した今でも一番の危険は食料品です。内部被ばくを受けている子供達の85%は食料品のせいです。だから施設の隣にエコ農業の団体を作り、農産物を自分達で作って調達しています。」

2012-12-19 18:10:36
oha_miyazaki @oha_miyazaki

マクシンスキー「(承前)だから作った農産物を測定しても微量、もしくは殆ど放射性物質は含まれていません。他の有害物質も基準値の3~5倍低いです。放射性物質を体内から排出する為に自然に出来たペクチンがとても重要なので、農園のみならず木も植えていて、例えばりんごも作って食べさせます。」

2012-12-19 18:17:44
oha_miyazaki @oha_miyazaki

マクシンスキー「(承前)保養施設に滞在した子供達の3割を検査し、ペクチンを含む農作物を食べさせることで、その後滞在期間満了後に再び検査したら、子供達の体内から25~35%の放射性物質が排出されたという結果になりました。だから汚染地域から来た子供達に正しい食べ物は欠かせません。」

2012-12-19 18:22:45
oha_miyazaki @oha_miyazaki

Q「IAEAが福島で会議をしているが、チェルノブイリ当時と比べてよくなってると思うか?」広河「IAEAの性格は原子力産業推進で変わらないから今は良くなったと考えたことはない。当時の彼らの動きを見ていたが、なぜ彼らは小児甲状腺がんを見つけられなかったのかを見ていると、現在福島で、」

2012-12-19 18:30:54
oha_miyazaki @oha_miyazaki

広河「(承前)何をしているかというところと重なる部分が多いと思っています。あの時は欧州全体で100万人に1人しかかからないと言われた小児甲状腺がんですから、日本でも当時の厚生省に問い合わせたけれども、日本にはそのデータはないというくらい(稀な)病気でした。」

2012-12-19 18:34:38