弱者のTPP賛成論

TPP反対論は2分類できる。1つは弱者の反対論。国民の生活を破壊するTPPから国民の生活を守るという趣旨。2つめは国益反対論。日本がアメリカの属国になることから日本の利益を守るという趣旨。2つのTPP反対論の共通点は「脅し」。弱者にとって失うものは何か、得るものはないのか?という視点のTPP論。
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改革は必要か不必要か?

現在の健康保険制度を最上のものとして墨守するのではなく、
競争原理を導入しながらさらに充実させていくべきとの考え。
大きな政府、大きな福祉には高負担が避けられない。

ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

先進国の避妊・不妊治療・出産は大きく見ると無料化の方向に進んでいますが、日本ではむしろ高負担化の方向に進んでいます。無料化といっても誰かが負担しているわけで、負担の仕方の問題です。

2012-12-18 18:53:55
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

負担の仕方は、考え方としては①個人で負担するか、②みんなで負担するか、の2つです。生殖を含む医療・教育・年金など生活分野の負担を①とするのが保守主義で、②とするのが進歩主義*です。

2012-12-18 18:54:18
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

日本で2大政党制が成立しないのは、保守政党自民党が進歩主義的政策を取り込みながら*大きな政府を作ってきたからです。規制をなくし小さな政府を目指すとした小泉改革が保守党本来の姿です。

2012-12-18 18:54:30
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

2009年選挙の民主党マニフェストは、「②みんなで負担する」主義になっていて進歩主義政党らしい政策でした。民主党は大きな政府(増税)を目指すとしなくてはならなかったのに、逆に小さな政府を目指すとしたために矛盾が生じました。

2012-12-18 18:54:42
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

日本に必要なのは減税党ではなく増税党=進歩主義政党なのです。進歩主義政党が「②みんなで負担する」主義の理念を選挙民に訴える勇気を持っていないことが問題なのです。

2012-12-18 18:54:54
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

おおざっぱで極端な言い方をすると、消費税を40%にし所得税・健康保険料・年金掛け金を0円にします。そして年収100万円の人には60万円を給付します(これで実質負担減となります)。

2012-12-18 18:55:05
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

避妊・不妊治療・出産を含む医療・教育・年金など生活分野を「②みんなで負担する」政策をとれば、増税は必要です。ところが、各党とも増税反対なのですから、2大政党制にならないのは当たり前ですし、自民党は安泰なのです。

2012-12-18 18:55:17
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

日本ではピルやノルレボの値段が高いから安くしろと誰か言いますか?公的であれ私的保険であれ、「②みんなで負担する」制度のある国では、支払者(保険など)が不当な高値は許しません。日本にはそのようなチェック機能がないのです。

2012-12-18 18:55:37

競争原理不在下で起きていること

日本の健康保険制度では、競争原理が作用していない。
一部の人々はこの制度的欠陥を利用して暴利をむさぼっている。

ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

TPP反対で国民皆保険を守るって言う人がいますが、そういう人は日本の健康保険制度に問題がなくて、これから先も維持できると本気で思っているのでしょうか?

2012-12-19 20:06:35
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

国民皆保険は日本の長所、経済合理主義はアメリカの長所。それぞれの長所を取り込めば、もっとよい制度になると思うのだが。

2012-12-19 20:06:48
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

ぼやっと空想①段階-健康保険を国保に一本化。保険料徴収を止め、国税を増税して投入。②国保を2社に分割半民営化。加入者比に応じて国税投入。薬価も診療報酬も2社別々。2社が給付を競う体制。

2012-12-19 20:52:06
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

健康保険会社の競争が生じれば、ヤーズやルナベルの薬価は1/10になるはず。他の薬も含めて無駄遣いがばっさり解消されるわけ。それを財源に出産や避妊に対する給付が始まったりする。 

2012-12-19 20:52:22

注)ごくありふれた低用量避妊薬に月経困難症などのラベルを付け、一月あたり7000円などと言う非常識な薬価が付けられている。

ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

NTTを民営化して競争原理を取り込んだので、現在の携帯の普及があると思う。だから健康保険にだって競争原理を取り入れなくてはと思う。

2012-12-19 20:51:53

医療の変化について行けない制度

日本と他の先進国の違いをピルを事例として考える。
ピルの処方権を医師に限定する事に合理的理由はない。
医師に限定する制度が誰の利益になるのか?

ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

現在のピル服用者は80万人(3%)程度です。これが800万人(30%)程度まで増える事はあるのかと言えば、ほぼ無理です。なぜなら、医療制度が変わらなければならないからです。

2012-12-19 19:14:10
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

もし、ピル人口が800万人になると、産婦人科医1人あたり約1000人のピルユーザーを抱える事になります。患者1人あたりに費やされる時間をたったの年間1時間と見積もっても、1000時間です。

2012-12-19 19:14:57
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

産婦人科医が暇で暇でしようがないなら話は別ですが、現実問題として1000時間を捻出するのは無理な事でしょう。つまり、現状ではピル人口800万人に対応できないのです。

2012-12-19 19:15:34
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

1人のピルユーザーに対する対応時間を年間1時間と見積もりましたが、ピルの知識が普及すればするほど相談時間は長くなります。セントジョーンズ入りキャンデーを食べたから、ピルを飲むと虫歯が痛むまで際限がないのです。

2012-12-19 19:15:59
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

「○月○日に生理が来ないようにしたい」という相談に乗れるのは産婦人科医だけだと言えば、日本の産婦人科医はよほど暇なのだと見なされるでしょう。そんな国は日本以外どこにもありません。

2012-12-19 19:17:15
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

先進国の医師はゆったり診療しています。それを可能にしているのは分業体制です。アメリカで言えば、特定看護師がピルを処方し細々とした相談に乗っています。

2012-12-19 19:18:00
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

医師にとっても、患者にとっても、医療費の観点からも、特定看護師は合理的な制度なのだが、日本医師会は反対のようだ。だから、TPPウェルカムと言ってみたりする。

2012-12-19 19:18:19

解決すべき問題点の隠蔽

TPP反対論者は、TPPに加入すると貧乏人は病気になっても病院に行けなくなると脅します。はたして、本当にそうなのでしょうか。一方、日本の保険制度については死守すべきすばらしいものであるかのように持ち上げます。しかし、実際は日本の制度にも問題があります。医療分野だけでなく、他の分野も同様です。TPP反対論は、日本の制度が抱えている問題点を隠蔽する役割を果たしていないか、もう一度考えてみてはいかがでしょう。