丸山天寿先生の「忘れがたい一発時代劇、その2」

丸山天寿 @tenjumaruyama

さて今年最後の日曜日のお遊び。また少し思い出したので、前々回に続いて今日のテーマは時代劇ドラマ。お題は「忘れがたい一発時代劇、その2」。前にも書いたが、あくまで私の主観である。全ての異論、叱責、追加を認めます。文中敬称略。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「妖術武芸帳」－佐々木功主演。怪奇大作戦の後番組として放送された特撮時代劇。主役も音楽(冬木透)も制作スタッフも素敵なのに、1クールで終了。怪奇大作戦が怪奇を科学で解明する番組だったのに、妖術を全面に出し過ぎたのが失敗かも知れない。ちなみにこの後番組が「柔道一直線」だった。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「熱血猿飛佐助」－桜木健一主演。柔道一直線でブレイクした桜木が熱演したスポ根風の青春時代劇。ライバルの霧隠才蔵に篠田三郎。根性で忍び技を磨き、明るく元気に正義を貫くという、時代劇としては異色の展開のために、あまり長くは続かなかった。桜木は柔道一直線のイメージが強すぎたのが悲惨→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「狼・無頼控」－村野武範主演。必殺シリーズに大江戸捜査網を足して二で割ったような時代劇。キャッチコピーとオープニングナレーションが素敵だった。「地獄で恨め！非道に生き非道を斬る　六匹の狼」。出演した役者も筋立ても良かったのに、もう一つ流行しなかったのは平均的過ぎたせいではないか→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「影同心Ⅱ」－浜木綿子主演。影同心Ⅰに続いて作られた。浜の他に同心の黒沢年男、錠前破りの山城新吾、遊び人役で水谷豊が出演。浜が殺しの前に言う決めセリフが素敵。「一殺多生、浮かばれぬ哀れな人たちを成仏させるためには私は喜んで地獄に落ちます」浜の尼僧姿が妙に艶っぽかった記憶が。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「お江戸捕物日記・照姫七変化」－沢口靖子主演。往年の名作「琴姫七変化」にあやかったのだと思う。下町のお転婆、実は徳川家斉の娘、照が悪と戦う。タイトル通りに沢口は、若武者、芸者、旅芸人、女ねずみ小僧と変装するが、着替人形にしか見えない。綺麗な女優さんなのに何故結婚しないのか。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「おらんだ左近秘剣帳」－小野寺昭主演。「おらんだ左近事件帳(高橋英樹)のリメイク。尾張大納言の実子が身分を捨て医師になり悪と戦う。「許せぬ悪に左近の目は怒りに燃える」というが、小野寺は真に良い人で、怒っても燃えてるようには見えない。こんな役は迫力のある怖い人にやらせるべきと思う→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「隠密・奥の細道」－佐藤浩市主演。隠密の佐藤と国広富之が、芭蕉とその弟子になりすまし、本物の芭蕉一行とからみつつ旅をして、各地の悪を懲らしめるという設定も筋書も相当無茶な時代劇。最初は大チャンバラが主体だったが、次第に必殺風になって行き、いつの間にか終了。面白かったのになぁ。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

今年一年間、日曜日毎に、アホみたいな話ばかりを書いて来た。ほら吹き親父の戯言に付き会って下さった皆様、有難う御座いました。来年は…勉強してもっともっと面白いネタを考えますので、宜しくお願いします。　了