茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第８１４回「きっと、エネルギーの発散なんだね」

茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ！　ぷれいりーどっぐくん、おはよう！

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第８１４回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。今日は、すごくつまらないことだけど、思い出したこと。

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きえ（１）歳末が近い。そろそろ年賀状を書いている、というひとも多いことだろう。それで、すごくくだらないことを思い出した。小学生の頃、なんとははしに真人間の気持ちになって、おい、お前、年賀状書くから、お前の住所教えろよ、と悪ガキ通しでいうと、必ず誰かがやる冗談があった。

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きえ（２）「あのねえ、ぼくの住所はねえ、大宇宙の、銀河系の、太陽系の、第三惑星の、地球の、北半球の、アジア地域の、陸地の、日本の、本州の」と、全くムダな前置きをつけて、それからようやく自分の住所を言う。まっことくだらなく、こうやって書いているとくだらないのだがとにかくやっていた。

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きえ（３）住所をふざけて言うだけでなく、わざわざ、年賀状に書いてくるやつもいた。「大宇宙の、銀河系の、太陽系の・・・」もし、今でも一枚でも残っていたら、人生における世界文化遺産のような貴重なものだ。しかし、郵便屋さんも、いったいどんな気持ちで配達してきたのだろう。

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きえ（４）あの頃、俺たち悪ガキたちは、なんであんなにくだらなかったのか。よく、教室で騒いでいて、女の子たちに軽蔑された目で見ていたが、考えてみると、あれは、エネルギーをもてあましていて、それを発散させていたのだと思う。だから、普通に住所を言うだけでは、物足りなかったのだ。

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きえ（５）行為に、なんかちゃんとした神聖な目的があるのではなくて、ただ、エネルギーを発散させたいだけである。そう考えると、なんか、ものの見方ががらりと変わるというか、むしろ生物としての本質はそこにあるのではないかと思えてくる。そうなんだ、ただ、エネルギーを発散させたいんだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

きえ（６）そんなことを言えば、この毎朝誰に頼まれるわけでもないのにやっている連続ツイートだって、エネルギーが有り余って発散しているだけだ、という言い方もできるかもしれない。すると、オレのやっていることは、住所を「大宇宙の、銀河系の、太陽系の・・・」とやっていた頃と変わらないorz

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きえ（７）なぜ、クリスマスイブの朝にこのことを思い出したことが「いいかも」と感じられたかと言えば、以前から不思議なことがあって、なぜ、ツイッター上で、頼んでもいないのに人のツイートに文句を言ったり、絡んでくる人がいるのかと首をひねっていたが、あれはエネルギーを発散しているんだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

きえ（８）他人のツイートに皮肉を言ったり、あとだしじゃんけんで誰でも言えることを言ったり、それで悦に入ったりと、ツイッター上の問題人物も、あれはエネルギーが余っていて、それを発散させる儀式だと思うと、ああ、なんだ生きているんだ、寒い冬に暖房なんだ、と思えてくるからいい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

きえ（９）考えてみると、生きていることがエネルギーの発散のようなものだからなあ。どうせ発散するなら、工夫して、愛や自由や夢や希望をまき散らすような発散がしたいなあ。戦争もエネルギーの発散だけど、あれは迷惑だし人を傷つけるよ。来年にかけて、発散の文化をみんなで工夫しよう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第８１４回「きっと、エネルギーの発散なんだね」でした。