【命の全体性への無責任さ】

暉峻淑子埼玉大名誉教授(経済学)『科学』1月号巻頭エッセイを、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートで紹介しています。
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島薗進 @Shimazono

1【命の全体性への無責任さ】暉峻淑子埼玉大名誉教授(経済学)『科学』1月号巻頭エッセイ http://t.co/kUEZLL1E 。「自然科学もまた究極的には人間社会の福祉(自然との関わりを含めた)を目的としているにちがいないのに、そこから乖離したようにみえる科学者が珍しくない」

2012-12-25 09:07:19
島薗進 @Shimazono

2【命の全体性への無責任さ】暉峻淑子氏(経済学)『科学』1月号。「科学は科学であって、その利用法をきめるのは政治・行政・企業だ。純粋な科学者がそんなことまで考えるのは煩わしく非効率、というのが多くの科学者の意識ではないか。細分化され、専門性が強化された組織のなかでは」

2012-12-25 09:07:32
島薗進 @Shimazono

3【命の全体性への無責任さ】暉峻淑子氏(経済学)「いっそう人間社会のあり方には関心が向かなくなる。知の方向つけは、研究上のハードルを次々に超えることだけになっていないか。研究や生産の過程で、科学者が生活者と考えや感受性を共有する場はきわめて乏しくなっているのではないか」

2012-12-25 09:07:44
島薗進 @Shimazono

4【命の全体性への無責任さ】暉峻淑子氏(経済学)「全体性をもつ生活のなかでは、多くの経験の交流や試行錯誤が、生きるのにより好ましいありかたへの合意を生み出していく」人権の平等性はその基礎となる価値の一つ。しかしこの度露わになった、使い捨てにされている原発労働者の実態はどうか」

2012-12-25 09:08:22
島薗進 @Shimazono

5【命の全体性への無責任さ】「被曝と命の犠牲の上に成り立つ原発。人権の平等を前提にすることに、ここまで無自覚で無神経なままに危険な原発が動かされることに、私たちは恐怖を感じる」「科学者もまた、社会人としての時間をもち、自然人として、鳥獣草木魚介類に至るまで汚染した放射性」

2012-12-25 09:08:33
島薗進 @Shimazono

6【命の全体性への無責任さ】「物質の飛散を、のちの世代の子どもたちとともに体感してほしいと思う。科学者は科学だけ、という生き方は生命の全体性や人間社会の全体性に反する生き方であり、人間としての判断力をも失わせる生き方であり、人間としての判断力をも失わせる生き方だからである」

2012-12-25 09:08:49