伊普。「なぁ、お前っていつもそうだよねぇ」そう言ってフェリシアーノはギルベルトを抱き締めていた。「ケセセ、イタちゃん天使すぎるぜ!!」ギルベルトはフェリシアーノの胸に顔をうずめながらおどけた声を出す。それにフェリシアーノの表情が歪んだ。「ねぇ、俺さ、思うんだ。」
2012-12-26 03:12:06「お前はさ、いつもそうだよね。俺さ、気にしてなんかいないんだよ。神ロの事も、なにもかも。なのにお前はさ、なんで何時までもいつまでも、俺に遠慮をしているの?ねえギルべルト」フェリシアーノはなおさら大事に抱えるようにギルベルトの頭を抱く。「お前はさ、どうして俺の手を取らないの」
2012-12-26 03:15:18「どうして、俺の手をいつまでもとってくれないの。お前、昔っから、そうだよ」それにギルベルトの肩が少し動いたようだった。「俺、言ってるはずなんだよ、お前は悪くないって。俺が好きなのはギルの中の神露じゃない、ねぇ、いつまで聞いてくれないつもりなの。」 俺が好きなのはお前だよ と。
2012-12-26 03:19:05「図体ばっかりでかくなって、強くなって、それで、それなのにお前は何で震えてるの。」「やめてくれ」ギルベルトは哀願した。フェリシアーノは自分たちが殺した神露の事をずっと待っていたはずなのだ。けなげな子のはずなのだ。自分たちがこの子の希望を散らしてしまった。
2012-12-26 03:22:31「ねぇ・・・・聞いてよ」フェリシアーノの顔も泣きそうに歪む。選択の時がそこに来ていたのかもしれなかった。「っ・・・・何す・・・」「黙って」フェリシアーノがギルベルトを押し倒す。それをギルベルトが信じられないような顔で見上げていた。そうだ、今から自分はこの顔を壊さなければならない。
2012-12-26 03:25:05「俺はね、ギルベルト。もう綺麗なだけの子供ではないし、天使でもなんでもないんだよ。」フェリシアーノの口づけにギルベルトは恐怖した。まさか、そんな。フェリシアーノは天使でなくてはならないのだ。「ごめんね・・・・その願いはね、壊さなくちゃいけないんだ」 フェリシアーノが服に手をかける
2012-12-26 03:27:21