リレーツイ小説ログ１

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

24 「イエス！」ゾンビグローブは実用性の低い武器だ。少女は荒くれ五歳児どもと戦わずに済んだ事に一瞬安堵した。だが喜んでいる暇は無い。荒くれ五歳児を飲み込んだゾンビの群れが迫り来る！「ファック、ファック、ファック！！」裏口の柵をくぐり、少女は走った。@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

２５　入り組んだ路地を右へ左へと曲がって逃げる。まるで迷路のような建物の群れは時折現れるゾンビによって進路を変えざる得ない「殺す！　殺す！　ぜってぇ殺す！　泣き虫ナッシュがぁ」自分を騙した年下の少年に呪詛の言葉を吐き出しながらも足は止めない。それも終わりがやってきた@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

26　有刺鉄線の張り巡らされた高い壁が唐突に彼女の行く手を阻んだのだ。「あああああウソでしょ！！」だがその時だ、「馬鹿野郎そっちじゃねえデッド何とか号！」壁の向こうから声！「助けて！」少女は存在に気付いてもらおうと頭部を壁の向こうに１個投げる！@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

２７　ジェイミーの視界の端に何か飛んでくるものが映り、素早くけん玉でそれを撃ち落とした「ゾンビの頭じゃねぇーか。誰だ。こんなことするやつはよぉ。喧嘩売ってんのか！」　ゾンビ頭が飛んできた方向に目を向けると、そこには金網を叩いて、何を言っている少女の姿があった。@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

28 「よし！わけわかんねーけどオッケー！」ジェイミーはとりあえずけん玉の鉄球を壁の向こう側に放り投げる。少女の片腕に装着されたもう片方のゾンビ頭部がそれにパクリと食いついた。一本釣りの要領で引っ張るジェイミー。「釣れたー！」壁の向こうの少女が釣れた。@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

２９　少女は宙を飛びながら、少年の力に刮目する。たかだか１２歳ぐらいの少年が自分を易々と釣り上げたのだ。ただし、高さは足りてなかったが……有刺鉄線の刺が少女の服に引っかかり、歪な音を立てた。「きゃぁぁぁああぁー！」　元々ボロボロだった服がボロ切れになった瞬間だった。@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

30「ふざけやがってふざけやがって畜生、この服気に入ってたのに…」地面に転がった少女は悪態をつきながら少年を見上げた。カウボーイハットで顔はほぼ隠れている。西部劇かぶれのような格好だが靴だけがなぜかパンプスだ。「あ、アンタまさか…」少女の顔色が変わる。@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

３１　少女の呟きに応じてか。ジェイミーはカウボーイハットをクイッと持ち上げた。「やっぱり……ジェイミー・パンプス！　『デッドエンド・パンプ！』」　少年はヒールを軸にクルリと回ると、決めのポーズを取った。「オーイエェー！　俺こそがパンプス！　ジェイミーパンプスだぜ！」@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

32「だぜじゃねえ！アンタ18セーフゾーンの食料貯蔵庫大爆破したクソ野郎じゃねーか！！噂めっちゃ広まってるわよクソデッドエンド！」少女の糾弾にジェイミーは目を逸らし、背後のDEADHEADを振り返る。「オーイエーあれは事故だよな？な？火力が…ちょっと」@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

３３　「火力をどうミスったら倉庫が木っ端微塵になるのよ！」　ほぼ素っ裸に近い少女は腰に手を当て酷い剣幕で怒鳴る。「だ……第一食料倉庫に大量のTNT爆薬を保管してた馬鹿に言えよ！　俺だって全身をローストされかけたんだぜ？」　ジェイミーは少女の剣幕に押されながら言った。@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

34「あんたがアレを爆破しちまったせいで、あたしがいまこうやって！こんな服までボロボロにして駄菓子屋なんかめぐって…」面倒になったのでジェイミーは話を聞くのをやめた。「ああ、ああ、オッケー、今から食料貯蔵庫探しに行くからついてくればいいじゃねェの！」@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

３５「あの服だってやっと見つけ……へっ？　食料貯蔵庫？」　ジェイミーの言葉に聞き捨てならない単語を見つめて黙り込んだ。「おうよ！　これから人生を変える大勝負なんだ。手付かずの食料保存庫の場所が見つかったらしくてな」　ニヤニヤと少年らしからぬいやらしい笑みを浮かべる。@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

36「乗りな！」ジェイミーはDEADHEADと書かれたTシャツを着たゾンビの背にまたがると、親指で後ろを指し示した。「は…？これに？」「かっこいいだろ…？」当然といった顔で答えるジェイミー・パンプス。だがゾンビを馬にしたところで、遅い！すごい遅い！@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

３７　少女は鼻を膨らませて自慢顔のジェイミーを見つめると、大きく溜息を履いて、乗り物と化しているゾンビの正面へと回り込む。そして、その後頭部へと唯一身につけている運動靴で踏み抜いた。腐乱して脆くなった首が取れる。「で……デッド何とか号ぉぉぉ！」ジェイミーは泣いた。@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

38「おっまえほんとアレだ…もうあのマジ、くっそ……こんなことなら…」少女は恨み言を漏らすジェイミーから地図をひったくる。「なにこれ全然反対方向じゃない！どこ行こうとしてたのよアンタ！あほか！しね！」「くそアマが…」「くそアマじゃない。あたしはルシー」@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

３９　「てめぇなんかくそアマで十分なんだよ！　ああ……俺のデッド何とか号が……」　少女は再び溜息を吐く羽目になった。「乗り物ならもっといいものがあるわよ。あんたがぶっ壊した１８セーフゾーン、か弱いアタシがどうして離れた１６セーフゾーンまで逃げれたと思ってんのよ？」@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

40 ルシーの先導で２人は廃墟ビルの裏側に回り込む。そこには確かに乗り物が停泊していた。直径３mほどの、円盤形の……UFO。そう、まさに、漫画でよく見るいわゆる"UFO"としか表現し得ない物体がそこに転がっていたのだ。「クール…」ジェイミーが息を吐く。@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

４１　今度はルシーが自慢顔をする番だ。「なんか、エリア５何番だっけ？　ともかく、放置されてたのを、アタシの保護者が直してたのよ。本当は宇宙まで行けるらしいけど、浮いて飛ぶのが精一杯ら……」　ルシーの説明などジェイミーは聞いちゃいない。「すっげー！　ベリークールだ！」@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

42「いっやーなんか悪いですなー運転まで？させてもらっちゃって？フハハハァー」操縦席に勝手に乗り込むジェイミー。「ちょっと、誰が許可して…」「おっとそこまでだ。俺は自分に都合の悪い事は聞かない方針でね…」言うが早いかジェイミーは手前のレバーを引いた。@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

４３　急激に上昇する円盤。全面に取り付けられたモニターが地平線を映し出す。日が暮れる寸前の美しい光景が広がっていた。「よっしゃいくぜぇぇ！　ふひふひゃぁぁぁー！」　別のレバーを前に倒すと、円盤は急加速する。ジェイミーの頭からは貯蔵庫のことなどすっかり消え去っていた。@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

44「ギャアアア勝手にいじらないでクソデッドエンド！馬鹿野、」「おいコレなんのボタン？」「そ、それ押しちゃだめって"パパ"が言っ…」だがジェイミーは押した。「あああそれだめえええ！」ルシーの悲鳴と共に円盤は突然、何かに引き寄せられるように方向を変えた！@shimo_hayuha

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

完　円盤はすでに操縦の手を離れてグングンと加速してゆく。『友軍ノ信号確認、帰投ヲ開始シマス』　こんな性能があったのかと驚くルシー、次の瞬間にはジェイミーも驚くそこには円盤を何百倍にもした巨大円盤母艦が成層圏で浮いていた。「よし、これでゾンビから逃げることができた」@T_C_Z

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

ということでそろそろ時間があぶないのでこのへんでお開きということに相成りました…(´ω｀;)ああーもうちょっと時間があれば！お付き合いいただけた皆様ありがとうございました！

霜・ハユハ　別名退却の湯之羽 @shimo_hayuha

@T_C_Z 少し早いけど終わらせちゃいました。　あとは雑談混じりの反省会ってことでぇ～

黄色いT長（文章遊び用） @T_C_Z

@shimo_hayuha ああっもうちょっと時間があれば！(´ω｀;)打ち切り型になっちゃいましたねwwwおつかれさまですー！おつきあいいただきありがとうございました〜！とっても楽しかったです。というか、なんかもういろいろごめんなさいwww