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#嘘つき

はあこさん
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@Feels__Good

「これ以上、リョウクに関わらないでくれ」恋人であるリョウクの仕事仲間だということは知っていた。でも、それ以上でもそれ以下でもない存在。イェソンは、私を壁際に追いやって鋭い目で私を見つめた。「あの、私が何か…リョウクにとって良くないことでも…」 #嘘つき 1

2012-12-28 20:50:36
@Feels__Good

記者には十分すぎるくらい気をつけているし、ファンにだって絶対にバレないように対策を取ってる。それでも、同じメンバーであるイェソンには、何か私がリョウクに悪影響を与えているように感じたのかもしれない。「違う。俺が、あいつのことを好きなんだ」 #嘘つき 2

2012-12-28 20:51:01
@Feels__Good

「え、あの…どういうことですか?」イェソンの話も気になったが、早く話を終えて帰りたかった。どうやらイェソンとリョウクは、近くのバーのVIP席で飲んでいるらしい。タバコを吸いに外へ出たイェソンと偶然会い、今に至る。 #嘘つき 3

2012-12-28 20:51:12
@Feels__Good

有名人である彼と一緒にいるところを、誰かに見られたくなかった。ちらちら大通りの方へ目を遣ると、イェソンが私の顔のすぐ横の壁を思い切り叩いた。「よそ見してんじゃねぇよ」激しい剣幕に、何も言えなくなり、体を縮める。彼の手が、私の頬に触れた。 #嘘つき 4

2012-12-28 20:52:04
@Feels__Good

「わかりやすく言おうか?リョウクと別れてくれ」この人の言っている意味がわからなかった。私はどうして、こんな理不尽な要求をされているんだろうか。「私たち、愛しあってるんです。別れる必要なんて…」「それが、嘘だとしたら?」 #嘘つき 5

2012-12-28 20:52:22
@Feels__Good

大通りのざわめきが大きくなって、彼の存在が気づかれたようだった。イェソンは舌打ちをすると、私の腕を引いて裏道を歩いた。地下に降りていくと、落ち着いたバーがあった。彼はマスターに目配せをして、その中を通り抜けて奥の扉へ入っていく。 #嘘つき 6

2012-12-28 20:52:40
@Feels__Good

部屋の中は小さな革張りのソファーがひとつだけあった。そこへ思い切り投げつけられて、バランスを崩してソファーへ倒れ込む。「あの、イェソンさん…」「言ったろ?俺はリョウクのことを愛してるんだ。リョウクも、俺のことを愛してる」 #嘘つき 7

2012-12-28 20:52:53
@Feels__Good

突然の告白に、頭がついていかなかった。リョウクの笑顔、笑い声、熱っぽい瞳、華奢な腕、滑らかな肌…一瞬にして今までのリョウクを思い出して、静かに頭を振った。ちゃんと、リョウクは私のことを愛してくれてる自信がある。「そんなの、嘘です…」 #嘘つき 8

2012-12-28 20:53:07
@Feels__Good

はあ、とため息が聞こえる。私の目の前に腰を下ろすと、するりと内腿に触れた。「いや!」「リョウクが抱けないように、お前のこと汚してやるよ」着ていたセーターを躊躇いもなく脱いで、そのまま下のシャツを脱ぎ捨てる。イェソンが私に覆いかぶさって、首筋に噛み付いた。 #嘘つき 9

2012-12-28 20:53:20
@Feels__Good

「やだ、やめてください!」抵抗しようと胸を押しても、びくともしない。首筋を舐められながら太腿と胸を撫でられて、体が震えた。脚を上げられて、まるで挿れられているかのような格好のまま、彼が動く。「いやあっ」「しぃ。いいのか?隣の部屋に、お前の好きなリョウクがいる」 #嘘つき 10

2012-12-28 21:53:16
@Feels__Good

「りょう、く…」大声を上げようとすると、イェソンは私の服を脱がせていく。「リョウクは、淫乱な女が一番嫌いだぞ」下着の隙間から、指をナカに入れられる。「や、ああ…だめ、」こんな姿をリョウクに見られたくなくて、一層抵抗を激しくする。「男に力で勝てるわけないだろ」 #嘘つき 11

2012-12-28 21:53:31
@Feels__Good

「お前、濡れてる」意地悪に笑ったイェソンが、指を増やす。こんなに乱暴なことをされて感じるわけがないと思っていたのに、彼の指の動きに合わせていやらしく水音が響いた。「やだ、うそ…」「嘘じゃない。ここも、こんなに立ってる」胸の先を噛まれて、思わず甘い声が漏れた。 #嘘つき 12

2012-12-28 21:53:45
@Feels__Good

「ふあ、いぇ…そんさ…」私はリョウクの優しいところが大好きだった。それとはまるで正反対のイェソン。まるで正反対の抱き方。こっちがどう思ってるかなんて関係ない、それすら奪ってしまうような力強い愛撫。知らないふりをしていた快感が押し寄せて、体を仰け反らせた。 #嘘つき 13

2012-12-28 21:53:59
@Feels__Good

「何勝手にイッてんの?」「イッてない、です…!」ナカで動き続ける指を締め付けながら絶頂に達してるのに、それを否定しつづけた。「好きでもない男の指でイッちゃうんだ?…はっ。今溢れたの、自分でもわかった?言葉攻めも弱いんだね」流れ落ちた涙を舐められる。 #嘘つき 14

2012-12-28 21:54:16
@Feels__Good

「やだあ…もう、やめ…」「リョウクと別れるなら、やめてやるよ」ジーンズの前を開けて、イェソンがモノをしごく。少し汗ばんだ肌、開いた唇からのぞく赤い舌、漏れる吐息。彼に、少しときめいてしまった自分に驚いた。「どうする?」硬くなったモノを私の入り口にあてがう。#嘘つき 15

2012-12-28 21:54:33
@Feels__Good

リョウクの笑顔が頭をよぎって、下唇を噛み締めた。この場を凌ぐための、嘘をついてしまおう。とにかく自分を守らなければ、リョウクに合わせる顔がない。「私…別れます、だから…っああ」「嘘つき」ぐちゅりと音を立てて、彼が中に入ってくる。 #嘘つき 16

2012-12-28 21:54:46
@Feels__Good

「やめて!だめ…!」彼の腰骨を掴んで抜こうとするけれど、動きは止まらなかった。それどころか結合部からは卑猥な音が響いて、イェソンは不敵に笑う。「女抱くのなんて、いつぶりだろうな…」体の奥を揺さぶられるような彼の低く掠れた声に、体が震えた。 #嘘つき 17

2012-12-29 15:59:45
@Feels__Good

「もう、やめて…ください…」イェソンの動きに体がびくびくと反応するたび、リョウクへの背徳感で心がいっぱいになった。それが涙となって溢れ出る。イェソンは少し眉を下げて、私の涙をすべて舐めとる。「俺に汚されちゃって…もうリョウクとは愛しあえないな」 #嘘つき 18

2012-12-29 16:00:00
@Feels__Good

「ひど、い…」強く彼の胸を押すと、その手を絡めとられた。「…そんなに、泣くなよ」これだけ酷いことをしておいて、まるで自分が傷ついたような顔をしていた。「なあ…泣くな…」頬に、瞼に、鼻にキスをされる。ちゅ、という軽い音がするたび、心がざわざわ震えた。 #嘘つき 19

2012-12-29 16:00:12
@Feels__Good

無言で抵抗しても、そのたび手を絡めとられて、繋がれた。顔中に降っていたキスが止んで、じっと見つめられる。「なん、ですか…もう早く…終わらせて…」「先にあるのは、地獄だ。どちらに転んだとしても」独り言のようにつぶやくと、イェソンは私の唇を優しく食んだ。 #嘘つき 20

2012-12-29 16:00:36
@Feels__Good

「ん、ふう…」「は…」彼の動きが速さを増して、目を瞑る。リョウクが限界を迎える時の、艶っぽい透明感のある吐息を思い出した。無意識のうちに舌を絡めてイェソンを求めた。だめだとわかっていながら、私はリョウクではなく、確かに低く掠れたイェソンの吐息を感じて絶頂を迎えた。 #嘘つき 21

2012-12-29 16:00:50
@Feels__Good

イェソンが私の中から抜け出た喪失感と、まだそこが甘く熱く痺れるのを感じながら、私は衣服の乱れを整えた。とにかく、この人と同じところにいたくない。「おい、送る…」「や…」伸ばされた手から逃れるように体を縮める。体の震えが止まらなかった。 #嘘つき 22

2012-12-29 16:01:10
@Feels__Good

「こんな時間だし、一人じゃ危な…」「たった今…貴方に犯されたっていうのに…これ以上危険なことがありますか?」イェソンは伸ばした手を握り締めて、目を逸らした。「ごめん。傷つけるつもりなんて、なくて…」「嘘。貴方がどれだけみんなに愛されてるのか知らないけど…私は嫌い」 #嘘つき 23

2012-12-29 16:01:24
@Feels__Good

自分の肩を抱きしめてドアノブへ手をかけた。開けようとした扉を後ろからイェソンに押さえつけられる。「そうだな、俺は嘘つきだ。最初から傷つけるつもりだった。俺のモノにするまで」「…貴方みたいな人に、リョウクは渡しませんから…!」悲しそうに笑った彼を無視して部屋を出た。 #嘘つき 24

2012-12-29 16:01:57
@Feels__Good

あれからリョウクとは連絡を取っていない。後ろめたさと、自分が汚れてしまったという事実が、彼への気持ちを曇らせてしまっていた。本日、何回目かの電話を無視した。今度は部屋のインターホンが鳴る。「ねぇ、いるでしょ?開けて…」か細いリョウクの声がして、思わずドアを開けた。 #嘘つき 25

2013-01-02 03:18:02
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