#SJで妄想 #shortshortstory

スイミー @swi_mmy

14-5. 「私なんかが…ヒチョルさんの…彼女、で、良いの？」 『お前は可愛いよ？あと、さん付けやめて』 「ん…」 私の返事を待たずして、キスが降ってくる。 『今日から俺の、だな』 #SJで妄想 #shortshortstory

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14-6. 告白された日のことは、未だに夢なんじゃないかと思うくらいだ。 彼はぶっきらぼうなところもあるけれど、素直じゃない私のことをよく理解して、大切にしてくれているのがわかる。 #SJで妄想 #shortshortstory

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14-7. だから私も、私ができる精一杯で彼を愛そう。 彼が私を愛してくれる限り。 fin. #SJで妄想 #shortshortstory

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15-1. 冬の朝の空気のように透きとおったロングトーン。 天に向かって突き抜けるような高音。 耳に心地よく響いて、そしてからだ全体にじんわりと染みていく。 #SJで妄想 #shortshortstory

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15-2. 『ヒチョルさん…！この声誰ですか？！』 「お前…会議室でよくもそんな大きな声出せるな」 『だって！だって！』 企画されているオーディションにマッチするバンドを選出するための会議で、私は思わず興奮してしまった。 #SJで妄想 #shortshortstory

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15-3. 「良いの持ってきただろ？大学時代の後輩なんだ」 『めちゃめちゃ良いじゃないですか……曲は…オリジナルですか。歌詞はイマイチですけど、サウンドもなかなか良いですねぇ』 #SJで妄想 #shortshortstory

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15-4. 「言いたい放題だな。曲書いてるのもヴォーカル兼ピアノの奴だよ」 あんまりにも騒いだので、ヒチョルはもちろん、周囲の先輩や上司たちに「いつもやかましいけど今日は一段とやかましい」と叱られてしまった。 #SJで妄想 #shortshortstory

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15-5. 『Spring Day、の…キムリョウク…か…』 帰り道、ヒチョルにもらった音源をヘッドホンで聴きながら声の主の名前をつぶやいた。 からだ全体を声に包み込まれながら、思う。 どんな人なんだろう… #SJで妄想 #shortshortstory

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15-6. ヒチョルの後輩だし、きっとオーディションも受けるだろう。 近いうちに会えるかな。 胸のドキドキがうるさい。 すっかり暗くなってしまった空を見上げて、深呼吸をした。 fin. #SJで妄想 #shortshortstory