謎の計算

なぜ反原発界隈の人はこういう人が多いのか。
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心臓の全重量が200g、うち筋肉細胞が85gで、全重量の1%が死滅したとする。

筋肉細胞のみが選択的に死滅したとしても、
200*0.01 / 85 = 0.0235 = 2.35%。
一体どこから「心臓の筋肉としては25%が失われるのです!」
ということが出てきたんだろう?

では、原文から読み起こしてみる。

引用元はここ。
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2011/09/chris-busby-series-concern-over-heart.html

条件をまとめると、
1.5歳児の心臓の重さは220g、85gの筋肉組織がある。
2.心筋細胞は30億個。
3.ここにCs137を50Bq/kg投与
4.そのセシウム137から約1年間でどれだけの原子核崩壊があるか、つまりどれだけの電子飛跡が出るかわかる。
5.想像をはるかに超える量の電子飛跡が細胞内を通っている。
6.そのレベルのセシウム137の電子飛跡で心筋細胞のわずか1%が死ぬと、心臓の心筋細胞全体の25%が失われる。

ここから読みとれることは、Cs137のβ崩壊によって発生する電子が細胞内を通過することによって細胞が死に、それによって心筋細胞が減る、ということだ。
ではどれぐらいの細胞が死ぬかと言うと…
これがよくわからない。

only one percent of those cells were killed by the electron tracks

とは、
「電子飛跡が通過した細胞のうち1%が死ぬ」
という意味だろうか。
仮にベータ粒子が平均3mm飛ぶと想定し、心筋細胞は直径数十ミクロン、長さ100ミクロン以上とのことなので、とりあえず100ミクロンの球形として考えると、3万個の細胞を通過することになる。
このうち1%が死ぬと、300個。

220gに50Bq/kgということは、トータル11Bq。
11Bqのセシウムが一年間に崩壊する回数は、50Bq/kgで平衡していて量が変化しないとすると、
3.5*10^8回。
つまり約1*10^11個の細胞が死ぬことになる。
心臓の細胞が30億個=(3*10^9)とのことなので、これでは25%どころか余裕で全滅だ。

セシウムの生物学的半減期は子供の場合で20日。
これを考慮すると、一年間で崩壊する回数は、2.8*10^7回。
つまり8.4*10^9個が死ぬ。それでも、全滅だ。
ちなみに50Bq/kgは半年後にはほぼゼロになっている。

さて、一体どこから「25%が死ぬ」という計算になったのだろう?

そもそも、本当にベータ粒子が通過した細胞の1%も死ぬのだろうか?
私はこれが分かる資料を持っていないので、誰かわかる人がいたら教えて欲しい。
しかし、" only one percent"などと言っているがありえないぐらい多すぎる見積もりだと思われる。
なにしろ、実際には心臓が腐って死んだ人はまだ一人としていないんだから。

だいたい、こうして計算した結果が主張より低すぎるというなら、まだ「もっと多くのファクターがあるから増える」とか「まだ知られていない現象があるに違いない」とか言い訳もできるだろうに、普通にわかる数字で計算しただけでそれよりも何桁も大きいというのだからわけがわからない。

さらに重大なことは、Cs137と同じベータ崩壊するK40は60kgの成人で4000Bq。単純計算で67Bq/kgだ。
しかもKは神経伝達物質であり、実際には67Bqどころの話ではない。セシウムが心筋に集まるというなら、カリウムはそれ以上に普通に集まっている元素だ。
つまり、この主張に出てくる「50Bq/kgのCs137」よりK40の方がはるかに放射能が高いのである。
もしベータ粒子が問題なのであれば、全人類はとっくに心臓が腐り落ちているはずだ。

そもそもこの文章を読む限りでは実際に1%が死んだのを確認したのではなく、あくまでも机上の空論に過ぎないように見える。

もちろん、全くの素人である私が無い知恵を振り絞ってひねくりだした計算が間違っている可能性は大いにあるので、これを理解しているはずのカーソルさんには、ぜひとも正しく25%という結果が出る計算式を提示して欲しいものだ。

ちなみに、11BqのCs137がどれぐらいの量かと言うと、
0.0000000000034g = 3.4フェムトグラム。

フェムトなんて単位、ついぞ使ったことないわ。
もともと体内には数mgの安定セシウムがあり、当然それは何の問題もない。
Wikiによれば

塩化セシウムの半数致死量 (LD50) の値は体重1 kgあたり2.3 gであり、これは塩化カリウムおよび塩化ナトリウムの値にほぼ等しい

ということなので、そもそも体内に取り込まれる放射性セシウム程度の量で化学毒性を云々すること自体、ナンセンスだ。
ちなみにLD50=2.3g/kgの塩化セシウム137の放射能は、体重60kgとして444テラBq。取り込めば化学毒性の前に急性放射線障害で即死するレベル。

また、

Kに対して際だってCsを濃縮する様な生物種は観測されていない。

なので、Kに似ているから取り込まれる云々というのもあまり意味がない。

いずれにせよ、原文とカーソルさんの言っていることは、全く意味が違っている。

原文 : A five-year-old has a heart which is approximately 220grams in weight. there's about 85 grams of muscle tissue in the heart of a child aged five. (訳:5歳児は約220gの心臓を持っています。5歳児の心臓にはおよそ85gの筋肉組織があります。)
カーソルさん : 心臓は200gの重さで85gの筋肉組織があります。

原文 : 50 becquerels per kilogram of cesium 137 (訳:50Bq/kg のCs137)
カーソルさん : 50ベクレルのセシウム137

原文 : if only one percent of those cells were killed by the electron tracks of that level of cesium 137 (訳:もしこのレベルのCs137の電子飛跡でわずか1%の細胞が死ぬと)
カーソルさん : このセシウム137により、1%の細胞が死滅しました。

原文 : if only one percent were killed, you would loose 25% of all the muscle cells in the heart. (訳:わずか1%の細胞が死ぬと、心臓のすべての筋肉細胞のうち25%が殺されます)
カーソルさん : わずか1%ですが、心臓の筋肉としては25%が失われるのです!

もともと仮定に過ぎないのに、カーソルさんは断言しているわけですな。

そして、"I mean it's really simple it can be done on the back of an envelope" (訳:封筒の裏でできるぐらい単純なことです)と言っている通り、簡単に計算してみたもののかけ離れた結果が出た。

カーソルさんがろくに理解せずに書きなぐっていることは明確だ。

毛利 貴志蔵 @molykisizo

これ、一体どういう計算なんですか? RT @cmk2wl: バズビー博士 心臓は200gの重さで85gの筋肉組織があります。略1%の細胞が死滅しました。わずか1%ですが、心臓の筋肉としては25%が失われるのです!

2013-01-02 20:52:58
毛利 貴志蔵 @molykisizo

https://t.co/U512x47M これ、小学生高学年以上なら計算がどう考えてもおかしいってことがわかると思うんだけどな。

2013-01-02 21:20:54
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全身と部分?

心臓の話をしているのになんで全身が出てくる?

毛利 貴志蔵 @molykisizo

具体的にはどういう計算式ですか? 私には全く式が想像できないのですが。 RT @cmk2wl 全身と部分という計算だと思います。

2013-01-02 21:29:51
毛利 貴志蔵 @molykisizo

というか、「心臓の筋肉」と言っているのになぜ「全身」が出てくるのですか? RT @cmk2wl 全身と部分という計算だと思います。

2013-01-02 21:30:54
cmk2wl @cmk2wl

@molykisizo 詳しくはバンダジェフスキーの「放射性セシウムが人体に与える 医学的生物学的影響」を読んでください。(バズビーのは動画のみ)

2013-01-02 21:36:34
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文字数の問題じゃねぇ!
小学生でもできる計算だ!

毛利 貴志蔵 @molykisizo

@cmk2wl あなたは当然それをご覧になって、理解しているんですよね? あなたの理解でいいので、説明していただけませんか? どう考えても計算が合わないもので。

2013-01-02 21:37:28
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毛利 貴志蔵 @molykisizo

@cmk2wl 決して私一人じゃないと思いますよ、このおかしな計算が理解できないのは。そうやって発信する以上、明らかにおかしな記述は訂正すべきでしょう。そうやって逃げていると全く説得力なくなりますよ。

2013-01-02 21:41:43

こういう人にありがちだが、適当に大きな数字を言っておけば怖いだろう、ということが多すぎる。

こんなことでは誰にも信用されないし、こういう馬鹿げたプロパガンダのせいで選挙にもボロ負けしたのだということを肝に銘じるべきだ。

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毛利 貴志蔵 @molykisizo

@cmk2wl 正直言って、こんなおかしな計算をしているような本を金出してまで読みたくないです。もし、本の内容は正しくてあなたの理解が間違ってるせいでこんなおかしな記述になっているとしたら、むしろあなたの方に問題ありです。本の内容を間違ってツイートしているんですから。

2013-01-02 22:19:23

それにしても、

「自分は本の内容をツイートしてるだけ。内容なんか知らん! 自分で読め!」

という態度は、いかがなもんだろう?
内容を理解もせずに盲目的にソレっぽいことをツイートして、突っ込まれてブロックするか逆切れするか削除して証拠隠滅するか、という人は非常に多いが、そういうことが反原発運動そのものの信用をなくしていることにいい加減に気づいたほうがいい。

ブロックされてまとめに追加できないので、最後の捨て台詞のURLを貼っておく。
こっちは、放射能を意識しているからこそデタラメを垂れ流す輩が許せないんだけどね。
本人は「意識」して良いことをしているつもりだろうけど、言ってることがデタラメじゃ、悪でしかない。

https://twitter.com/cmk2wl/status/286468062989938689
@molykisizo 限られた文字数だと書いてます。メンションしてこないでください。たいして放射能を意識していないのに「ちょっとからんでみようか」という心根が見えるのです。

さあ、また変なのが噛み付いてきました。

信者もわけわかんないです。

osakanokaze @123koomuinga

人の細胞の数、筋肉比率、そのへん調べて電卓叩けばわかるでしょ。放射能安全って叫ぶ人の特長は電卓叩かず、受け売りばかり。 心臓は脂肪が極端に少ないですから。 @cmk2wl なんでも「教えて」と「注文」では話にならないのです。 @molykisizo 

2013-01-02 23:50:22
毛利 貴志蔵 @molykisizo

「心臓は200gの重さで85gの筋肉組織があります。略1%の細胞が死滅しました。心臓の筋肉としては25%が失われる」はい、どういう式でそういう答えになりますか? RT @123koomuinga 人の細胞の数、筋肉比率、そのへん調べて電卓叩けばわかるでしょ。 @cmk2wl

2013-01-02 23:52:21
osakanokaze @123koomuinga

良く動く筋肉にカリウムもセシウムも集まる。カリウムが崩壊してもカルシウムになるだけ。セシウムが崩壊すればバリウム。セシウムはカリウムより3倍重いから細胞のチャンネルをすばやく動けないから高い電気パルスを発生できない。 @molykisizo

2013-01-02 23:53:09
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