漫画「おはようおかえり」について

漫画の感想を語り合っているだけなのだが、なかなか深い議論になったと思う。
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Lisa__Lisa__氏(30代男性の感想)

西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

昨日は前に人に勧められた「おはようおかえり」を読んだ。今年はマンガばかりじゃなく書籍を読もうと言ったくせに新年からマンガばかり読んでいるわたくしです。

2013-01-03 14:35:25
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

僕は親族の基本構造を「姉妹(兄弟)との距離が近すぎる男(女)はモテない」と解釈していたのだが(僕がそうだったし)、「姉妹(兄弟)との距離が近すぎる男(女)はパートナーとの距離を縮められない」と解釈するほうが正しいっぽい

2013-01-03 14:42:43
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

「おはようおかえり」は、姉弟の距離が近すぎる故に(モテるけど)パートナーと親密な関係を作れない姉弟の話なのでした

2013-01-03 14:45:57
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

物理的な距離もポイントでね。姉妹(兄弟)との距離が近すぎる男(女)はパートナーのテリトリーに入っていったり、パートナーを自分のテリトリーに招いたりってのがうまくできないんですね。テリトリーってのは要するに自宅のことですが

2013-01-03 14:58:04
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

主要な男性キャラ(主人公、社長、義兄、大学教授)が「優しいけど無責任でズルい男」(自分で決断せず常に女性に決めさせる)として描かれているのも興味深いところでして

2013-01-03 15:16:58
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

恋敵の学生や会社の先輩みたいな、俺についてこいタイプの熱い男は「いいヤツだけどバカ」として描かれているんだよね

2013-01-03 15:23:00
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

作者の鳥飼茜(女性なのかな?)の趣味なのか、それとも何らかの意図がある配置なのか(例えば舞台が京都であることと関係があるとか)

2013-01-03 15:25:39
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

ちなみに僕も優しいけど無責任タイプ(自分で言うな)なので共感するところもイライラするところもたくさんありましたわね( ´ ▽ ` )ノ

2013-01-03 15:30:09
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

そういう男は居心地だけはいいんですよ(自分で言うな)。だから癒されたい女性は僕んとこに来るとよいですね(´・_・`)

2013-01-03 15:39:15
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

しかし私、何でも自分で決めたいタイプの女性に好かれないですね(見ていてイライラするようです)。男に決めてほしいタイプの女性に好かれることの方が多いです。普通に考えると前者の方がより居心地がいいはずだと思うんですが

2013-01-03 15:47:13
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

僕が見逃してる要素が何かあるのかもなぁ

2013-01-03 15:50:37

Batesonian(40代男性)の感想

Makoto Natsume @Batesonian

私は男性キャラたちの非主体性におけるグラデーションがキーだと思っています。(漫画「おはようおかえり」の話) RT @Lisa__Lisa__: 主要な男性キャラ(主人公、社長、義兄、大学教授)が「優しいけど無責任でズルい男」(自分で決断せず常に女性に決めさせる)として描かれている

2013-01-04 23:10:27
Makoto Natsume @Batesonian

完全に主体的な男(なんでも自分で決めたがる男 i.e.恋敵)は自分の意見を押し付けるだけなので、恋愛対象としては論外。となると、男性の非主体性自体は悪い物ではないが、その程度が問題となる。(女性から見れば)つまりその男の非主体性が許容範囲内か否か。

2013-01-04 23:21:04
Makoto Natsume @Batesonian

この物語の男性キャラでは、「義兄>主人公>社長>恋敵」 の順で非主体性が高い。作中の女性からすると、義兄は優柔不断すぎ(で長女が離婚)、恋敵は独断専行すぎ(で恋人が離反)という理由から許容範囲外。従って主人公と社長が許容範囲内となる。

2013-01-04 23:30:52
Makoto Natsume @Batesonian

しかし許容範囲内とはいえ、主人公に対して周囲の女性たちは不満たらたらで、もっと主体性を高めるように(非主体性を低めるように)圧力をかけ続ける。「決断しなければ別れる」という、二番目の恋人のギャンブルが実を結んで、彼はついに主体性を高める事に成功する←というのが今までの流れ。

2013-01-04 23:40:18
Makoto Natsume @Batesonian

しかし最新号では主体性を高め「大人の男」になったはずの主人公に、またも暗雲が立ちこめてきており、結局のところ「女にとって最適の主体性なぞ存在しない」というリアリスティックな結論に至りそうな雰囲気。

2013-01-04 23:45:51
Makoto Natsume @Batesonian

実は、この「おはようおかえり」という物語において、「男の主体性」というテーマのみが重要なのではない。もっと大きなテーマ、例えば「死」という問題が焦点を当てられる。この話には若い男女だけでなく、中年の男女や老齢の男女が登場するが、老齢の男女はそれぞれ重い病で死と直面する生活を送る。

2013-01-04 23:55:02
Makoto Natsume @Batesonian

この物語の作者は、若い男女を描く事に成功しているだけではなく、中年のリアリティも老年のリアリティも見事に描き出している。これは(アニメ「ケイオン」のように)同一ジェンダーで同一年代の人物しか登場させない傾向が強まっている昨今のアニメ/漫画シーンの中で、驚異的な才能だと思う。

2013-01-05 00:02:00

議論:恋愛における男の「主体性」および「優位中毒」について

西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

@Batesonian 主体性の程度が問題で、中間くらいがちょうどよいというのには同意するのですが、グラデーションになっているようには感じませんでした。

2013-01-05 00:03:13
西浜のアカウント @Lisa__Lisa__

@Batesonian わたしの印象だと、恋敵の主体性を95とすると社長30、主人公25、義兄20といった感じです。主人公と社長の恋はたぶん成就しないのではないでしょうか。

2013-01-05 00:05:49
Makoto Natsume @Batesonian

@Lisa__Lisa__  リサリサさんの周囲には(恋愛に関して)主体性の高い男が多いのかもしれませんね。私の周囲からすると(恋敵は例外としても)社長の主体性は高いですよ。なにせ、ナンパしたりデートに誘ったりメールしたりで、積極的に長女にアタックしてますからね。

2013-01-05 00:13:24
Makoto Natsume @Batesonian

@Lisa__Lisa__ 逆に主人公はセックスした後でも、「つきあってください」と言うか否か悶々と悩む始末。恋愛の主体性においては社長と主人公には大きな格差があると見るのが順当ではないでしょうか。その差をわずか「5」と見積もるリサリサさんの主体性「観」に俄然興味がでてきました。

2013-01-05 00:23:17