- karitoshi2011
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第8弾までは、こちらをどうぞ
では、第9弾です
1【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】県民健康管理調査のどこが問題なのか?まず、国連人権理事会 特別報告者のプレス・ステートメント(2012年11月26日)が述べていることをまとめる。(1)調査の対象が福島県民およ び災害発生時に福島県を訪れていた人々に限られている。
2013-01-09 09:10:092【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】(2)「基本調査」の質問回答率はわずか23%と大変低い。(3)調査範囲が狭い。チェル ノ事故から限られた教訓しか活用しておらず、年間100 mSv を下回るような低線量放射線地域でもガンその他の疾患の可能性があるとの疫学研究を無視。
2013-01-09 09:10:433【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】(4)甲状腺検査を受けた子どもが二次検査を受けるのが困難だった。(5)甲状腺検査の結果がきわめて不十分な形でした対象者に渡されず、請求する場合、情報開示の厄介な手順が必要。事実上、自分たちの医療記録にアクセスする権利を 否定された。
2013-01-09 09:10:564【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】以上は国連人権理事会グローバー氏の要約だがこれにとどまらない。(6)(2)と関連するが、そもそも目的がはっきりしない。これは広島・長崎のLSS調査のような「線量調査」を基礎に長期的にのみ意味をもってくる疫学調査に主眼を置いたため。
2013-01-09 09:11:115【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】(7)他方「不安をなくす」ことも過度に強調されているが、これは実害がないという不用意な前提と結びついている。「不安解消」という目標の意味について、またなぜその目標ばかりを強調するのかについて説明すべき。(8)(3)と関連するが、実害の
2013-01-09 09:11:256【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】過小想定に基づき対象者を狭く限定し、比較調査や対照調査に消極的。甲状腺の対照調査はようやく12年度になって始められた。茨城県の甲状腺検査は行われていない。比較を行ってこそ何が原因で健康悪化が起こっているかを理解でき、対策がとれるはず。
2013-01-09 09:11:417【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】(9)基本調査と甲状腺だけでなく「健康診査」のデータも限定的で広い範囲の住民の比較・対照調査がなされていない。血液検査などはチェルノブイリでも重視されたものだが、福島ではずっと限定的な調査となっている。(10)調査内容・調査結果の公開が
2013-01-09 09:12:418【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】不十分かつ不明朗だ。検討委員会を公開で行っているのはよいうようだが、長く「秘密会」が行われるなど、重要な問題が公衆に知らされないように会合が行われ、意図的に情報の操作・隠蔽がなされていた。(11)特定の領域や組織の専門家を中心に
2013-01-09 09:12:569【問い直される福島県県民健康管理調査⑨】調査の企画、検討がなされており、広く多様な立場から意見を集め反映しようとしてない。(12)12年11月以来の原子力規制委員会「東京 電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理に関する検討チーム」も問題点の討議を忌避してる。(続)
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