坂本龍一が総合アドバイザーの【アートと音楽】展と「共感覚」という言葉の使われかた
- fukugansai
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次回の日曜美術館で「アートと音楽 日比野克彦×坂本龍一」どんな話になるのか。しかし坂本+高谷の共作展示は???。さらに共感覚というテーマとの繋がりが理解できなかった。ところでMOTのあとに写美で雅楽を聞いたら、まったく違和感無いのは驚き。
2013-01-06 15:46:34@uzumaky55 明後日の美術館、つまり火曜美術館くらいのつもりで見るとちょうどいいでしょう。共感覚を本来の意味で捉えているのはごく一部です。
2013-01-06 16:36:46【「共感覚」の語の使用について(1)】芸術系大学の学生さんや坂本龍一氏などの著名人がご自身の活動・作品などに「共感覚」の語を冠したり、「共感覚」をテーマに卒論を書く学生が増えていたりなど、一種の「共感覚ブーム」のような風潮があることをどう思いますか、と時々聞かれるのですが、
2013-01-06 20:30:58【「共感覚」の語の使用について(2)】私としては、スタンスはずっと同じつもりで、「共感覚」というシニフィアンに自分が何を込めたかを活動内・作品内・サイト内のどこかで明言していればそれで構わない、と思っています。例えば、
2013-01-06 20:33:50【「共感覚」の語の使用について(3)】http://t.co/Ssda9SfO「東京アートミーティング(第3回)アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」(東京都現代美術館) http://t.co/bYr5pWdR「共感覚実験劇場」(東京藝術大学大学美術館)
2013-01-06 20:36:38【「共感覚」の語の使用について(4)】 今のリンク先の件も、東京藝大で私の共感覚を中心に講演したこともあって、注目していましたが、「共感覚」の語を冠するこういった活動を眺めていると、「共感覚に興味のある人」には好評なのに「共感覚者」には不評、というケースがよく見受けられます。
2013-01-06 20:40:20【「共感覚」の語の使用について(5)】先にリツイートしたように、確かに著名芸術家の間でも、共感覚を正確に勉強した上で表現しているのはごく一部だと感じますが、「326ヘルツのピアノ音は青緑色」(私の例です)といった「共感覚」とは別のことを「共感覚」だと言っているのだろうことは、
2013-01-06 20:43:57【「共感覚」の語の使用について(6)】共感覚者ほどすぐに見抜けるので、かえって目先の支障はないのも確かです。例えば、「皆で一つの音楽を聞き、蘇ってきた記憶を語り合おう」という試みを広義の「共感覚」と呼ぶ人がいたら、それをどこかで定義・記述してありさえすれば特に気にならないです。
2013-01-06 20:46:53【「共感覚」の語の使用について(7)】それよりも私の心配は、「共感覚の時代」・「新たな共感覚」・「共感覚の未来」といった(あまりに広義に過ぎて、かえって一般鑑賞者・大衆に対して「あなたにも“共感覚”が潜在する!」という扇動的メッセージになりうる)フレーズがあまりに増えすぎると、
2013-01-06 20:49:50【「共感覚」の語の使用について(8)】「繰り上がりの足し算が苦手なのに、共感覚の色の感覚でルービックキューブを解ける子供」などにかえって「共感覚者」の呼称を使えなくなることです。こういう子供を救おうとした場合、その子の親や私のような共感覚者は、
2013-01-06 20:52:32【「共感覚」の語の使用について(9)】似たシニフィエに対応する新たなシニフィアン(例えば、「発達障害」・「サヴァン症候群」など)に呼び方(記号・言語表現)を変えることで、自己や愛する他者を担保しようとします。それはそれで、道を誤ると危ないと思うわけです。
2013-01-06 20:58:27【「共感覚」の語の使用について(10)】以前も、芸術系大学の学生や著名芸術家の「共感覚」芸術のパフォーマンスをこういう子の親が見て、「ウチの子は共感覚者というより、全く別の障害者ではないか」と心配されていましたが、少なくとも私の印象で言うと、
2013-01-06 21:04:54【「共感覚」の語の使用について(11)】これぞ真に愛すべき子供の「共感覚」で、当該著名芸術家の方々の述べる「共感覚」は、「視覚と聴覚の共演」ぐらいの言い方で止めておけば良かった気がしました。いずれにせよ、「共感覚」という流行語を自らの芸術に冠すること自体については、
2013-01-06 21:10:42【「共感覚」の語の使用について(12)】私は問題だとは思いませんが、しかし、冠する以上は、芸術家が自分で自分の芸術に冠している、その「共感覚」の語のシニフィエを聞かれて言明できるだけの準備をもって、展覧会やパフォーマンスをおこなっているかどうかのほうが、私には関心があります。
2013-01-06 21:18:03@glrist @iwasaki_j @seibishou 返信遅くなりました。言われる通り、慣れない言葉を使わなくても、共鳴やら共振でも良い感じです。放送では説明しないでしょうね。
2013-01-07 22:22:28@iwasaki_j びっくりしました!たった今「共感覚」という言葉の使われ方についてもんもんとしていたので、岩崎さんのツィートを見てただただびっくりしました。
2013-01-08 00:06:32最近、あまりにも「共感覚」という言葉が目立つので、その言葉の使われ方に少し首をかしげていました。岩崎さんが偶然にも、同じ事のツィートをしていて、ただただそれにびっくり。
2013-01-08 00:13:34@SunaoMARuyama maruyamaさんや私のような元来の生理学的な「共感覚」を、実情に則して「音波視覚」・「電磁波聴覚」などと名付けたら、誰も間違えようがないので良いと考えたのですが、これだとあまりにいかめし過ぎて、芸術用語として使いにくそうで、保留にしています。
2013-01-08 19:17:25やはり、私が個人的に一番好きな共感覚論は、一昔前の(高橋文二氏や稲田利徳氏らが展開したような)和歌論・芸道論だと感じる。生理学概念の共感覚と、和歌の「色にほふ(匂ふ)」等の表現に見られる自己と対象への観入との関係を見出している。こういう芸道論の存在が、私の心の支えになっている。
2013-01-08 19:51:40@iwasaki_j そうですねぇ、、私もネーミングあれこれ考えていました。ある二種類以上の感覚を使った作品なら何でも「共感覚」になっている気がしてます。最近。言葉が一人歩きしてるような。
2013-01-08 20:02:19