『新撰21』読書会(12)「北大路翼+松本てふこ」

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Yushi SUGIHARA @dzv00444

私の印をつけた句です。「告白は嘔吐の如し雪解川」「蝶蝶の監視カメラの集まりぬ」「飛花落花解雇通知は紙一枚」「たぶん民宿玄関先に実南天」「指だけで全部脱がされ衣被」「たましひの寄り来ておでん屋が灯る」「雪らしい生理が遅れてゐるらしい」 #shinsen21

2010-08-21 23:53:37
taniyusuke @tnysk

今日もう一度読み返してみて好きだった一句。「宵寒の電話で作る味方かな」。 #shinsen21

2010-08-21 23:58:34
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 さて、私も好きな句を挙げておきます。「病院に臓器の届く夕立中」「台風の真中にあるハンバーグ」「男は手女は足を入れ炬燵」すでに話題に上がっていますが「豚の死を考へてゐる懐手」「毛虫焼く頭の中で蝶にして」

2010-08-21 23:58:46
saibara_tenki @10_key

ただいま~。遅れてコメントするので総論的に。人情俳句という感じがします。性愛ネタに限らず。人情を廃してスタイリッシュであろうとする手はあるのですが(それが一般的)、その逆に、人情と向き合うことでスタイリッシュを貫く。良い意味で「市井」を感じるのも、そのせい。 #shinsen21

2010-08-22 00:02:28
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 24時になりましたので、いったん〆させていただきます。可能なかたは引き続きご発言ください。本日はご参加いただきありがとうございました。

2010-08-22 00:02:31
saibara_tenki @10_key

滝田ゆうや野坂昭如や北大路翼。人情と市井と戯画化。 #shinsen21

2010-08-22 00:05:13
A enom @A_mayoa

皆様ご参加ありがとうございました。遅れてすみません。後日のご発言の追加も大歓迎ですので、ぜひよろしくお願いします。 #shinsen21

2010-08-22 00:07:45
森川雅美 詩集『疫病譚』発売中。 @morikawamasami

@yasnakam #shinsen21 「貧困」は現在のキーワードの一つで、そういう意味ではとっても「いま」的ですね。

2010-08-22 00:07:53
A enom @A_mayoa

RT @morikawamasami: とてもマジな人かなとも思います。「加護亜依に疼く股間や明日試験』とか、「セックスも俳句も惰性発泡酒」とか、いい役者は下ネタをやっても下品にならない、というような。しかし、そこが物足りなさでもあるか。 #shinsen21

2010-08-22 00:29:55
榮猿丸 @micropopster

「女」の章、なんでこんなにベタなの、と本人に聞いたら、モデルになった俳句を知らないおねーちゃん達に読んでほしいから、と答えていた。アリだと思う。 #shinsen21

2010-08-22 01:10:33
榮猿丸 @micropopster

「神」という表現は的確と思えなかった。観念的という方がしっくりくる。翼俳句の本領はここにはないと思う。 RT @tnysk 「③神としての翼さん」は「大陸のどこかが病気蕗の薹」「息かけて止めるカタツムリの進行」「毛虫焼く頭の中で蝶にして」 #shinsen21

2010-08-22 01:23:29
榮猿丸 @micropopster

リアリティよりアクチュアリティ。「モノ」は近代、「コト」は現代だと僕は考えていて、同胞意識持った。 RT @yasnakam 物を描いた作品は少ないですね。多くが行為を描いている。 #shinsen21

2010-08-22 01:28:03
ot @_ot

会田誠にパンチラ俳句という作品があります。あちらは俳句することが目的じゃないので何か「俳句が使われてしまった」感があるのですが、北大路翼は俳句形式を大事にしてますよね(当然と言えば当然)。豊胸手術に梅雨入りなど俳句読者を想定しなければ必要の無い斡旋と思えて。 #shinsen21

2010-08-22 08:12:08
ot @_ot

@tnysk さんの②はそこを敢えて作者の側で読むことで出てくるものもあって、たとえば、「友のみ知る中絶の過去卒業歌」これはレイプされた女友人を持つ男の句でもあるし、そう読む方が良い句になると思う。(いずれにせよ回想の句ですが) #shinsen21

2010-08-22 08:41:28
@tadayoshi_k

@yasnakam お久し振りです。北大路氏の作品は新撰21の中でも「短歌に近い」詠まれ振りであると感じました。しかし、短歌から俳句への土俵に足を踏み入れた自身としては、この詠み方で本当にいいのか、というもやもやとした感覚が拭えず。 #shinsen21

2010-08-22 19:52:44
@tadayoshi_k

「発見とベタの狭間を」と論ずる松本てふこ氏の解説も、本来は短歌の「ライト・ヴァース」(俵万智以降穂村弘以前あたり)を論ずるにあたって言い古されている言葉です。出典は勘弁して欲しいのですが、20年前あたり耳にタコができるほど聞いた覚えがあります。 #shinsen21

2010-08-22 19:57:27
@tadayoshi_k

坪内稔典は俳句を「雅号の文学」といい、佐佐木幸綱はそれに対して短歌を「本名の文学」と象徴的に発言しましたが、北大路翼氏の連作はいうなれば俳句なのに「本名の文学」のスタイルを持っている。だから違和感があるのです。 #shinsen21

2010-08-22 20:00:13
@tadayoshi_k

TOPの写真もAttitudeの一環でしょう。創造的表現者の第一人者たらんとする者は、時に既存の場所にいるものから奇異に見える行いに走りやすい。彼が俳句というフィールドの中で「ハイクとタンカの狭間を縫う」方法が一つの流れを築き得るのかは見守っていけたらと。 #shinsen21

2010-08-22 20:04:33
@tadayoshi_k

北大路翼氏の句の中で好きなもの。「入学児花壇の石を裏返す」「指だけで全部脱がされ衣被」「ほつぺたに睾丸ふるる寒さかな」 #shinsen21

2010-08-22 20:09:03
中村 安伸 @yasnakam

@tadayoshi_k ありがとうございます。北大路氏の作品について短歌と共通するものがあるというご意見、ほかの方からもありましたが納得です。あと、誰の作品でも評するのに「恐れ多い」ということはないと思います。よろしければ今後もご意見下さいますよう。 #shinsen21

2010-08-23 18:39:26