復興減災フォーラム(人間復興の視点から制度のあり方を考える)
- blaustern823
- 3851
- 0
- 2
- 101
室崎益輝先生の特別講演/「人間復興の視点から制度のあり方を考える」/学会会長を退任するにあたって・・・ #2013復興減災フォーラム
2013-01-13 13:13:33阪神大震災の前は7割ぐらいは行政の方を向いて仕事をしていたように思う #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:14:55今日は,あえて災害復興に関する「法制度」の話をする。専門家では無い。しかし,あえてその話をしたい。その思いを汲み取って欲しい。 #2013復興減災フォーラム
2013-01-13 13:15:40阪神淡路大震災の時,「どうして,このような地震が起こることを伝えてくれなかったのか」・・・その負い目も今も引きずっている。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:16:42「6000人が亡くなったのではない。一人ひとりの死が6000もあるのだ。」そういうビートたけしの話を,柳田邦男先生から教えてもらった。一人ひとりの犠牲者の声を聞かなければならないと決意した。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:17:48一人ひとりの遺族と向き合っていかなければならないと考えた。この「一人ひとり」ということが常にある。例えばアンケートの結果を伝えるとき「○%」と総括するが,答えてくれた一人ひとりの回答した重みがある。#2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:19:50震災障がい者(震災で何もかも失い,さらに障がいも遺った)の大変さ。一人ひとりの実情に向き合って,「本当にこんなことがあっていいのだろうか?」と思う。震災は,残酷で,冷酷で,不合理で,不条理なもの。その現実を見ないといけない。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:22:02法律の世界では2つの間違ったことが起きている。一つは,法律をいじくり回して,いとも簡単に法律の文章をつくるなど,おもちゃのように扱っていること。法律がどうして生まれるのか,その背景を分かっているのか。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:23:20被災者生活再建支援法は,阪神淡路大震災のときに,法律が無いなかで,一つ一つの救済をしていき,それを積み重ねていって,血のにじむような思いを重ねて,それではじめて実現したもの。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:24:45制度や法律を作るときには,現場に向き合わないとダメ。中身と形のうち,先に中身がなければならない。どうあるべきか,という内容を考えて,形を作っていくべきもの。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:27:09被災地・被災者の現実から出発すること。今,被災者地で何が起きているのかを知らずして,減災や復興のあり方,さらにそれに関わる制度のあり方を議論することはできない。思いを先に,形は後で。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:28:08災害は,人間の命だけでなく,人間らしく生きるための基盤を破壊する。一人ひとりの生きる基盤を社会全体として取り戻すことが求められる。一人ひとりの災害からの再興を社会的にはかること。人間らしさを取り戻すための社会的寄り添い。#2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:29:37「耳を澄ませば被災者の声が聞こえてくる」=被災者が話す言葉を,そのまま受け取るのではなく,じっくり向き合って,本当の思いがはじめて分かる。通り一遍のアンケートでは分からない。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:30:55被災者が心の中で思っていることを,被災者自身が口に出して,被災者自身が自己主張する,というところに至るようにすることが大事。「我慢強い」などというのは褒め言葉では無い。 被災者に寄り添うときに頭にしっかり入れておく。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:31:58現実からモノを考えることが必要。第一に,なぜ被災者に過酷な犠牲と苦難が強いられるのか(~予防と減災の問題点)。第2に,なぜ被災者のささやかな希望が実現できないのか(~救援と復興の問題点) #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:33:16災害関連死とか震災障害者の問題について言えば,ほぼ全ての人が,津波襲来直後から,潜在的にそういう状態になることが分かっていたのだから,それは現場から考えるという姿勢によってもたらされる。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:34:41被災者は生き甲斐を失い,被災者はつながりを失う。このままでは,自然も文化も共同体も失われてしまう。「被災者からの激しい人口流出」を時代の流れだと片付けて良いのか? #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:35:54人が減ってしまった,村が無くなってしまった,ということだと復興とはいえない。今の東北の様子を見ていると,人口が半減してしまう,という悲観的見方をしてしまう。不要な堤防を壊す運動をすることもたいせつだと思う。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:37:32復興が進まないことについて,「お金が無いからできない」「制度が無いからできない」「人材が無いからできない」というのは,全てウソ。それは「やる気がないから」だ。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:38:35復興を妨げる大きな壁がある。取り除く壁とは何か。構想の壁,資源の壁,人材の壁,時間の壁と,その背後にある,政治の壁,制度の壁,発送の壁。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:39:20人々には生きる権利があるので,それをしっかりと支えることがたいせつ。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:39:43廣井脩先生は「災害保障」を主張していた。しかし,私は,国に責任があるので「災害補償」であると思う。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:41:00国は,自然災害だから・・・といって責任が無いという。日本の憲法には「安全権」がない,というのが行政法の通説。しかし違う。防ぐことが出来たはず。国には(法的にはともかく)防げなかった責任がある。だから償いが必要だ。「災害補償」の制度が必要。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:42:36さだまさしの「償い」を聞かせることがある。災害に対する国の姿勢に求められる姿勢。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演
2013-01-13 13:43:18