復興減災フォーラム(人間復興の視点から制度のあり方を考える)

2013年1月13日開催 復興減災フォーラム@関西学院大学 特別講演「人間復興の視点から制度のあり方を考える」 講師:室崎益輝氏(関西学院大学災害復興制度研究所 所長・総合政策学部 教授)
8
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

東北の高台移転。もし,そこに自分の子どもが住んでいるとしたら,本当にそんな線引きをするのか? 我が事として考えること,一人ひとりの被災者の立場を考えることが必要。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:44:24
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

減災と復興の思想を問いただす。「か弱き被災者」に責任をなすりつけてよいのか。保障では無く,補償の考え方に立つべきだ。他人事では無く「わがこと」だと考えること。また,自己責任によりも社会責任なのである。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:45:42
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

自助,公助,共助の考え方のバランス論が強調されるが,自己責任を強調するのは誤っている。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:47:03
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

日常時を対象とした法規を,非常時に適用することによって派生する問題がある。たとえば,個人情報保護の誤り。非常時には個人情報を保護している場合では無い。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:48:02
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

防災集団移転促進事業は,産業施設の移転は認めず,住居しか移転を認めていない。法律を柔軟に解釈すれば,十分にできるはず。助けようという気持ちが無いだけ。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:50:31
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

災害対策基本法などの災害関連法規そのものが持っている限界から来る問題がある。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:51:05
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

救助に矮小化された制度体系になっていて,災害全体のサイクルを見渡した災害対策法制になっていない。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:51:41
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

災害関連法規の本来の趣旨を忘れて硬直的に運用することから来る問題がある。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:52:05
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

災害危険区域の指定をすると,二度と解除できず,住んではいけない,と誤解している行政職員がいる。危険区域は解除できるし,また,区域内であっても安全な建物なら建てても良い。その硬直的な運用が問題。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:53:52
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

本来,防災集団移転事業は,限界集落などのコミュニティを守るために作られた制度。ところが,制度が一人歩きして,コミュニティを犠牲にして,集団移転を強制しようとしている。これは間違い。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:54:56
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

「大局」とは日本の未来を考えること。東北を将来,世界遺産としてのこすこと。東北の誇りをまもるため。そう考えると,海岸にやみくもに堤防を作ろうという話は出てこないはず。「小局」とは一人ひとりを考えること。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:57:24
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

我が国の災害対応と,それに関わる法制では,「天災としてあきらめる」「焼け太りを許さない」という発想が伝統的に受け継がれてきた。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 13:58:20
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

日本の災害法の問題点。原型復旧主義。応急対応主義。救貧保護主義。現物支給主義。しかし,新しい社会には新しい考え方が必要。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:00:03
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

原形復旧主義についても,たとえば生活を元に戻すという意味では,重要な考え方である。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:01:02
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

現物支給も,現金支給も,どちらも状況に応じて必要な考え方。たとえば,現物支給についていえば,被災者がモノが無くて困っているのに,「物資は送らないで欲しい」と喧伝したという失敗がある。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:02:37
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

災害はどんどん進化していく。社会インフラも進化していく。阪神の時に無かった携帯やITの進化などがその例。これに対し,法制度は過去の例に準拠して作る。必ず法制度は時代遅れになってしまう。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:04:22
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

災害関連の法規は,常に過去に起こった災害をベースにしてつくられるために「進化する災害」には常に後追い的になる。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:05:13
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

罹災証明は,公的支給の基準になる。そのため,公務員がやるべきで,他の民間人に任せるわけに行かないという。そのため,建築の知識の無い公務員に判定をさせることがある。間違いだ。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:06:16
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

自治体職員の仕事を減らそうとして,業務の一部をコンピュータ化することがある。しかし,一人ひとりの被災者に向き合っていないし,考え方はおかしい。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:07:55
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

災害時の判定は,自己申告を原則にするべき。それが昔からの伝統的な運用。性悪説に立って,杓子定規で,家屋損壊認定をするのは,間違っている。不正をした場合には後で厳しく処罰すれば良い。全体として正しい形におさまるはずだ。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:09:58
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

前例の無い災害には「前例の無い対応」が必要なのに,「形式的公平」を原理とする法制では,「後出しジャンケン」的な法制の運用を認めない風潮があって,現実に即した弾力的対応ができない。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:11:08
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

法制の課題→「防災自治の原則」 基礎自治体の権限と責任をどうとらえるか? 現場を知っている基礎自治体が考えるべきである。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:12:28
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

室崎先生は,教育にも熱心に取り組んできた。38年間教師だった。地震,火災,災害ボランティア,復興が主たるフィールド。本当に多くの者がお世話になった。ありがとうございました。 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:15:00
津久井進*きまぐれノート @tukuisusumu

法制の課題→「安全権の確立」「減災のサイクル」「防災自治の原則」「即地即応の態勢」「協働のシステム」「生活再建支援」「要援護者保護」「専門家の役割」 #2013復興減災フォーラム・室崎講演

2013-01-13 14:17:45