茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第839回「フランシス・ベーコン展、たのしみ!」
- toshihiro36
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ふた(1)アート業界のことならば何でも知っている。「アート界のバーニング」こと、鈴木芳雄さん(よっしー、@fukuhen)と先日しゃべっていた時、国立近代美術館のキュレーターの保坂健二朗さんのことを、「保坂さんはねえ、美術界の王子なんだよ。」と評していた。
2013-01-18 06:44:19ふた(2)なぜ、保坂健二朗さん(@kenjirohosaka)が「王子」なのかと言うと、鈴木さんによれば、「保坂さんが企画する展覧会はねえ、なぜか、何もしなくても話題になって、いろいろなメディアが取り上げてくれるんだよ〜 あと、関連企画なんかも、どんどん立ち上がるし〜」とのこと。
2013-01-18 06:46:11ふた(3)その、王子こと保坂健二朗さんとお話するために、わっせ、わっせと新潮社を目指した。歩きながら、そうなんだよな、この、冬の冷たい空気の中を歩くのが、ぼくは本当に好きなんだよなと思った。坂を上ったところに新潮社。「新潮社なう。」とつぶやいたら、北本壮さんと偶然遭遇。
2013-01-18 06:47:57ふた(4)伊熊さんに写真部につれていかれて、ポートレート撮影。一階の部屋に行くと、テーブルの上に、フランシス・ベーコンの本がたくさん置かれていて、その横に、にこにこ笑って保坂健二朗さんがいた。あっ、そういえば、植田工(@onototo)を誘うのを忘れてたと思いながら、対談開始。
2013-01-18 06:49:49ふた(5)保坂健二朗さんは、日本を代表するフランシス・ベーコンの専門家。その保坂さんが企画したフランシス・ベーコン展が、3月8日から、国立近代美術館で行われる。http://t.co/0K749RoR 関連しての保坂さんホストの対談シリーズの一環として、お話させていただいた。
2013-01-18 06:52:37ふた(6)保坂さんとのお話の「核心部分」は、掲載される芸術新潮のフランシスコ・ベーコン特集をごらんいただくこととして、ずいぶんいろいろなお話をした。今回のフランシス・ベーコン展に来る絵の総額はうん百億円だそうで、ここ数年のベーコン作品の評価の上昇ぶりは、すさまじいのだという。
2013-01-18 06:53:57ふた(7)保坂さんに、重要な言葉を教えていただいた。grand mannerという表現。人間がおかれた条件の本質に向き合った絵画作品を、grand mannerというのだという。その意味では、フランシス・ベーコンは疑いなくgrand mannerであり、だからこそ高い評価がある。
2013-01-18 06:55:03ふた(8)同時に、課題もある。日本では、フランシス・ベーコンと言えば、まだまだ哲学者の方か、という人が多い。ベーコンの絵が、印象派の絵と同じように広い観客を集められるかどうかは未知数。保坂さんは、愛するベーコンの絵を集めた展覧会で、そのようなことも心配しなくてはならない。
2013-01-18 06:56:19ふた(9)日本経済新聞も、本展には全面協力しており、果たして日本にフランシス・ベーコンのブームが起こるかどうか。作品そのものは、疑いなく第一級のものであり、今や20世紀最大の画家とも評されるベーコン。ぜひ、3月からの展覧会に、たくさんの方々がいらして欲しい。
2013-01-18 06:57:38