創作でシンボルを出す意味と技術

芝村裕吏さん
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芝村裕吏 @siva_yuri

明日は昼からシナリオの話でもやるか…

2010-01-30 02:11:31
芝村裕吏 @siva_yuri

おはようございます。猫と踊りながら登場です。

2010-01-30 10:02:34
芝村裕吏 @siva_yuri

猫と踊っているので、難問珍問があれば、私にお聞かせください。猫と踊っているので私に教えられることなら教えます。 待機中は猫と踊っています。

2010-01-30 10:07:08
芝村裕吏 @siva_yuri

踊りについては重要な国家機密ではあるが、ヒント、ねこじゃらし。

2010-01-30 10:08:02
芝村裕吏 @siva_yuri

それはそれとして、猫の神様の何が知りたいんですか? 地域とか、あれば

2010-01-30 10:09:21
芝村裕吏 @siva_yuri

意味を読み取られないと、シンボルはシンボルとしての価値をなくします。 さりとて、記号にしないといけない理由というのも、当然あります。たとえばくどい、とかですね。 日常において意味が瞬間に分かればいいという、生活の利便性からも、シンボルは良く使われます。道路標識はこの例です。

2010-01-30 10:23:32
芝村裕吏 @siva_yuri

猫の神様のシンボル性でお話をすればいいんですね。

2010-01-30 10:17:07
芝村裕吏 @siva_yuri

まず、シンボルというのは、意味を持つ記号のことです。 お話上、創作でシンボルを出す上とは、この、意味を持つ記号をどう含めるかという技術論であると言えます。

2010-01-30 10:20:48
芝村裕吏 @siva_yuri

物語、創作のの道具立てシンボルというのは、限られた紙面や尺、マンガであれば描画面積上において、圧縮小道具として使われます。

2010-01-30 10:26:22
芝村裕吏 @siva_yuri

この圧縮小道具。小道具としか、使われません。何せ、意味を読み取られないと意味がない性質故、大きく使うことができません。あくまで、分かってる人の楽しいアイテムとして、使われます。

2010-01-30 10:26:28
芝村裕吏 @siva_yuri

古くからのファンや、知識のある人とかをにやりとさせる、そんな小道具が、シンボルです。日常的にさりげなくおいておくと、クオリティが高くなり、深みが出ます。 時折、このシンボル性を前面に押し出して、商業的にこけるお話も、割とあります。

2010-01-30 10:28:40
芝村裕吏 @siva_yuri

さて。ここで本題に戻り、ストーリー上猫が出る時のシンボルについて、どのようにお考えですか? という質問にお答えしますと。お話を作った際に、頻繁にでるとか、出番が多そう、深い背景などがあるなら、シンボル化し、くどくないようにします、その上で付与内容を決めます。

2010-01-30 10:31:15
芝村裕吏 @siva_yuri

あくまで小道具としてシンボルを付与する。これを意識するのが大切です。 その上で、読み取られやすい、あるいは意味説明して納得するものでないと、いけません。

2010-01-30 10:32:53
芝村裕吏 @siva_yuri

私の場合は、たとえば猫の神様をだしたガンパレとかでは、お話のテーマとして、神々の黄昏と人間の時代の到来という背景があり、古い神々の体現として、猫を出しました。ブータです。

2010-01-30 10:36:37
芝村裕吏 @siva_yuri

古い感じを出すので、老猫です。 さらにユニークさをだしたいので、化け猫/先生級に大きな猫にし、記号、シンボルとして赤いチェニックを着せました。

2010-01-30 10:36:56
芝村裕吏 @siva_yuri

これは猫である関係で、老いを感じさせにくい関係で、還暦という意味を含めてつけてもらったわけですね。 同時にこれは一周して、また最初に戻る。リターンする意味でもあります。 神々の黄昏は、神々の豊かな復活でもあり、また神話が再現する、という予告になります。

2010-01-30 10:39:03
芝村裕吏 @siva_yuri

また、ブータはローマ起源の存在なので、あれは緋色のマントがくすんでるという風にしてます。 作中、ののみに現われてあれはまた、かつての緋色を取り戻し、同時にブータの魂は若々しくよみがえり始めます。 リターンのはじまり、ってことですね。

2010-01-30 10:42:48
芝村裕吏 @siva_yuri

同時に、ガンパレの世界観では完全に意味論が転倒して、一番正しい事を言ってるのは猫、次に幼女、芝村家、ぽややんときて、一番間違ってるのは常識人を自称するものども、としてましたから、これらに気づいて貰うためにも、見た瞬間に話しかけに行くような姿をする必要がありました。

2010-01-30 10:43:52
芝村裕吏 @siva_yuri

道具立てとしての猫や短衣は、そうしてきめていきました。

2010-01-30 10:43:58
芝村裕吏 @siva_yuri

シンボルである猫が、さらにシンボルを持つ。という、あまりない技法なのは、それそのものが猫である以上の意味を持ってるからですね。

2010-01-30 10:46:31
芝村裕吏 @siva_yuri

一方、私の場合猫がすりよる不良というかたちで、あ、実はいい人なのかも、とか性格をべたに表すためにも使うときがあります。 ベタにする理由は簡単で、このシンボルの読み取りに失敗されると、お話が崩壊する可能姓が高いからです。

2010-01-30 10:49:24
芝村裕吏 @siva_yuri

ですからこういうときは、私は使い古された手でも堂々やりますね。 ということで、私の場合はケースバイケースで、猫やそのシンボル性は使い分けます。 以上 説明終わり

2010-01-30 10:49:54
芝村裕吏 @siva_yuri

@Mallow_afuhi いえいえ。お役に立てれば幸いです。 不明点などあれば、なんなりときいてくださいませ。

2010-01-30 10:56:36