家内がこのニ三日、広く関東に居座っていた低気圧のお陰で、背中から下半身にかけて、力が全く入らなくなったようで、緊急パルス(ステロイド)を受けに、かかりつけ病院に駆け込んだようだ。
2013-01-24 14:36:44家内の症状は、ステロイドパルスのおかげで、脱力していた背中と下半身に力が少し入るようになり、昨日あたりから続いていた、きつい頭痛と吐き気もなくなったらしい。炎症箇所は胸椎の一番下から腰椎にかけての脊髄。昨年の4月の再燃箇所と同じところらしい。まあなんとかなるでしょう。
2013-01-24 21:34:53しかし家内の持病は http://t.co/ucdzNydu 、2003年に発症して以来、昨年はじめて再発入院をせずに済んだ。毎年、3回程度再発し、5ヶ月から8ヶ月は入院を繰り返していたが、昨年1月のセカンドオピニオンが功を奏して、1年間再発せず。処方箋、見つけるの遅いよ(笑)
2013-01-24 21:41:18初期治療に失敗したのが最大の原因だが、この失敗は世界的な失敗かどうかに関わる大変な時期での失敗。それもあって私もそこらへんの研究医以上に勉強させていただいた...
2013-01-24 21:46:53(承前)案の定、医学も実証科学の一部であるため、教育学(か、マーケティング)→心理学→の次にいい加減、ということが分かった(笑)。私は、若い時代から哲学を学んでおいてよかったとつくづく思った。最近はますますそう思う。その格闘の跡がこれ→ http://t.co/z12Hni8w
2013-01-24 21:52:12若い時代に文献処理(テキストクリティーク)の技術を学んでいると、どんな分野でも評価ができる。さすがに高級な技能職である外科医にはなれないが。
2013-01-24 21:53:55だから、一口に「学問」と言ったり、「研究」と言うが、その本来の要素は、テキストクリティークでないといけない。それができない人(要するに文献を読めない人)が、科学の名を装った機能主義に走る。機能主義に専門分野はない。方法の体系だけが存在しているだけなのだから。(続く)
2013-01-24 21:57:42(承前)機能主義は、どんな素人でも、テーマに口を出すことのできる方法。「周辺うろつき屋」と私は呼んでいる。だから機能主義心理学は占い師と同じなのだ。
2013-01-24 22:00:04要するに、いま全国の大学でどんどん進んでいるリベラルアーツ教育の縮小とは、一言で言えば、テキストクリティーク教育の解体を意味している。その反対概念の教育は、output型コミュニケーション教育だ。これはほんとに困る。アホが喜ぶだけの教育。
2013-01-24 22:07:29医学に於ける実証主義(Evidence-based medicine論)、特に2000年以降のそれは、患者の病態、病因そのものに向き合う態度を、経験主義医療と同じように阻害してしまった。経験主義は医師個人の問題で処理されるから、まだいいが、EBMは科学偽装するからたちが悪かった。
2013-01-24 22:31:37他分野の専門に足を突っ込むときに、どんな用心やマナーが必要かを学びたい方は、ぜひこれを飽きずに全文読み込んでみて下さい。当時全日勤務をしていた私の数少ない深夜の時間で、世界的な研究水準の研究者とやりとりしていた記録です→ http://t.co/mrQ3qE5F
2013-01-24 22:51:46他分野の研究者とやりとりするためには、まずはその研究者がどの程度の専門性を有しているのかを判断すべきです。それは他分野だから分からない、ということにはなりません。文体をみれば必ず分かります。文体はあまねくその人のバカさを表しています。(続く)
2013-01-24 22:56:34(承前)次にはこちら側が気をつけることは質問に気をつけるということです。何でも聞けばよいと言うことはない。何を聞くか、どんなふうに聞くのかで、相手に自分の素性が全部ばれます。そうなると”向こう”も真剣に応えなくなります。質問は実はそれ自体、答えなのです。(続く)
2013-01-24 22:58:48(承前)大切なことは相手にもさらに勉強させるような質問を用意することです。これが専門家との対話の意義を構成しています。相手に勉強させるのです。そんなことをただでもしてくれるのが、勉強好きの専門家(本来の研究者)なのです。だから、素人こそは、質問を気をつける必要があります。(続く)
2013-01-24 23:01:29(承前)大学とは質問の技芸を磨くところです。教授とのやりとりとはまさにそういうことなのですから。教授がさらに勉強しなくてはいけないところまで追い込むのが学生「である」ことの唯一の快楽です。大人になっても、この学生「である」ことの精神が生きていればどん欲に学ぶことができます(続く)
2013-01-24 23:04:01(承前)このやりとり http://t.co/LMjGdubm において、私の質問の仕方をぜひ若い学生諸君は学んでもらいたい。ジャックデリダが初来日し、同伴したときの質問なみに(笑)、質問準備万端の体制で臨んでいます。
2013-01-24 23:07:26「私がここで疑問に思うのは、ベータフェロン投与はNMO検査なしには中断できなかったものなのかどうかということです…先端の知見があるであろう「MS/NMOの専門家」であっても、2004年のアメリカの初見から2006年代の日本ではやはり落差が大きかったと言えるのではないでしょうか」
2013-01-24 23:14:30何が言いたいのか。結局、ベータフェロン全盛とも言える2004~2006年の間でも多様な診断と治療の選択肢があったにもかかわらず、NMO抗体検査を待つまではベータフェロンを完全にはあきらめきれなかった医師や病院があなたの言う「MS/NMOの専門家」の中にも少なからずいたということ。
2013-01-24 23:15:43この点が「NMO/MS専門家の中では抗AQP4抗体検査についてはもはや常識です」という今さらながらのあなたの言葉が私にはうつろに響く点です。
2013-01-24 23:16:08それと関連して、「MS/NMOの専門家」とあなたが言う人たちは、2004年~2005年の初頭のLennonたち(メイヨー・クリニック)の発見をいったいいつから知っていた、と考えますか。
2013-01-24 23:17:14MayoのLennonらがNMO-IgGについてLancetに報告したのは、2004年12月です。この論文には東北大の先生方が共著者として名前を連ねています。Lancetはかなり有名な臨床医学誌です。ただこの段階では抗体が見つかったのみで、抗原は確認されていません。
2013-01-24 23:19:26患者血清をマウスの脳にふりかけて、免疫染色したらある特定のパターンとなった、これをNMO-IgGと呼んだ、ということで、標準化は困難であり検査室レベルでできることではありません。
2013-01-24 23:19:51