シャムロックの軍用機講座#4 「Su-27/MiG-29」
- Yukarin_7TP
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前回がアメリカ空軍の代表的な戦闘機、F-15とF-16だったから…今回は対とも言うべき、ロシア空軍の戦闘機だ。Su-27とMiG-29について。
2013-01-30 22:26:21まずは、Su-27から。ロシア空軍の戦闘機だ。初飛行は1977年、開発はスホーイ設計局。現在はスホーイ・カンパニーと名を変えている。愛称は"ジュラーブリク"、NATOコードネームは"フランカー"だ。
2013-01-30 22:30:24まず、旧ソ連から続くロシア軍の航空機開発というのは、アメリカを中心とする西側諸国とは少し違う。西側諸国は航空機の開発を民間の航空機メーカーに依頼するが、ロシア、正確には旧ソ連の時代では航空機の開発は国家に属した設計局が担当していた。つまり広義の意味では国が開発していたんだ。
2013-01-30 22:37:37アメリカ軍であれば「ボーイング F-15」と「メーカー名・軍が定めた機体名」となるが、ロシアでは例えば「Su-27」とは「スホーイ・27」、これは「スホーイ設計局・軍が定めた型式番号」となる。
2013-01-30 22:41:15次に、NATOコードネーム。これはNATO軍、すなわち西側諸国がロシアを中心とする東側諸国の軍用機に識別のため与えた名前だ。だからSu-27はフランカーと呼ばれるが、東側ではそのようには呼ばれない。
2013-01-30 22:43:18話を戻そう。Su-27は、F-15やF-16と言った急速に性能を向上させてきたアメリカの戦闘機に対抗するために開発された。特に同じ空軍機、機体規模や初飛行の時期からF-15のライバルとされることが多い。
2013-01-30 22:47:12Su-27最大の特徴は、空気力学的に優れた機体形状、パワフルなF-15のさらに上を行く強大な出力のエンジン、そして非常に優れた操縦性と失速特性にある。
2013-01-30 22:49:07「コブラ」という機動を知っているだろうか。Su-27を代表すると言ってもいい機動だ。機首を急激に跳ね上げて、ほとんど空中で静止するかのように減速し、そして姿勢を元に戻す。
2013-01-30 22:51:48この機動は例えば相手に後ろにつかれた際、「コブラ」を行うことで敵機を追い越させ、逆に敵の後ろを奪う…という方法が浮かぶが、実際は減速しすぎてしまうため、すぐに引き離されてしまう。それに、「コブラ」は低速域でなければ出来ない。
2013-01-30 22:55:09ただ、逆を言えばSu-27はそういった特殊な機動が出来るほどに凄まじい機動性を持っている、ということだ。ライバルのF-15も、この点においてはどうしても一歩譲る形だ。
2013-01-30 22:57:33@kei_saunders そうだろうね。第一後ろをつかれている時点で、相手が出来るパイロットなら逃げられないだろう。
2013-01-30 22:58:58@garnet_leader 難しいな。Gとは旋回する際の遠心力とかだから…コブラ機動そのものに、それほど大きなGは無いんじゃないだろうか。少なくともブラックアウトするようなものではないと思う。
2013-01-30 23:00:52確かトムキャットでも空力的にはコブラはできるけど、インテーク形状の問題でエンジンストールするって話が。でまかせかもしれないけど
2013-01-30 23:04:36他にも、Su-27は長大な航続距離、世界記録すら保持する上昇性能、様々なバリエーションを生んだ拡張性と名機と呼ぶに相応しい性能を持つ。かの黄色中隊のSu-37、スカーフェイス1のSu-35、シュトリゴン隊のSu-33、いずれもSu-27の発展型、改修型だ。
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