シャムロックの軍用機講座#4 「Su-27/MiG-29」

エメリア共和国空軍第8航空団のマーカス・ランパート中尉による航空機のお話であります。 今回はSu-27とMiG-29を取り上げています。 東側ジェット戦闘機の代名詞と言っても良い二機種ですね。 人気も非常に高い機体であります。 続きを読む
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マーカス・ランパート @Marcus_AC6

さて、今日は何日かぶりに軍用機の話といこうか。

2013-01-30 22:22:57
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

前回に続いて、今回も現代の戦闘機について。戦闘機を知らない人にも分かりやすく、概要を噛み砕いて説明しよう。

2013-01-30 22:24:47
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

前回がアメリカ空軍の代表的な戦闘機、F-15とF-16だったから…今回は対とも言うべき、ロシア空軍の戦闘機だ。Su-27とMiG-29について。

2013-01-30 22:26:21
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

まずは、Su-27から。ロシア空軍の戦闘機だ。初飛行は1977年、開発はスホーイ設計局。現在はスホーイ・カンパニーと名を変えている。愛称は"ジュラーブリク"、NATOコードネームは"フランカー"だ。

2013-01-30 22:30:24
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

Su-27の解説に入る前に、いくつかロシアの戦闘機について特徴を解説しておこう。

2013-01-30 22:32:24
ケイ@KGZBV @kei_saunders

ロシア戦闘機といえばファイアフォックスよね?(

2013-01-30 22:33:54
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

まず、旧ソ連から続くロシア軍の航空機開発というのは、アメリカを中心とする西側諸国とは少し違う。西側諸国は航空機の開発を民間の航空機メーカーに依頼するが、ロシア、正確には旧ソ連の時代では航空機の開発は国家に属した設計局が担当していた。つまり広義の意味では国が開発していたんだ。

2013-01-30 22:37:37
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

アメリカ軍であれば「ボーイング F-15」と「メーカー名・軍が定めた機体名」となるが、ロシアでは例えば「Su-27」とは「スホーイ・27」、これは「スホーイ設計局・軍が定めた型式番号」となる。

2013-01-30 22:41:15
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

ちなみに設計局の名前は局長の名が与えられる。だからスホーイ設計局の局長はスホーイさん、という具合にね。

2013-01-30 22:41:22
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

次に、NATOコードネーム。これはNATO軍、すなわち西側諸国がロシアを中心とする東側諸国の軍用機に識別のため与えた名前だ。だからSu-27はフランカーと呼ばれるが、東側ではそのようには呼ばれない。

2013-01-30 22:43:18
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

もっとも、最近はロシアは輸出のためにあえてNATOコードネームを使用して機体の宣伝をしている例もあるようだが。

2013-01-30 22:44:20
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

話を戻そう。Su-27は、F-15やF-16と言った急速に性能を向上させてきたアメリカの戦闘機に対抗するために開発された。特に同じ空軍機、機体規模や初飛行の時期からF-15のライバルとされることが多い。

2013-01-30 22:47:12
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

Su-27最大の特徴は、空気力学的に優れた機体形状、パワフルなF-15のさらに上を行く強大な出力のエンジン、そして非常に優れた操縦性と失速特性にある。

2013-01-30 22:49:07
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

「コブラ」という機動を知っているだろうか。Su-27を代表すると言ってもいい機動だ。機首を急激に跳ね上げて、ほとんど空中で静止するかのように減速し、そして姿勢を元に戻す。

2013-01-30 22:51:48
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

この機動は例えば相手に後ろにつかれた際、「コブラ」を行うことで敵機を追い越させ、逆に敵の後ろを奪う…という方法が浮かぶが、実際は減速しすぎてしまうため、すぐに引き離されてしまう。それに、「コブラ」は低速域でなければ出来ない。

2013-01-30 22:55:09
ケイ@KGZBV @kei_saunders

@Marcus_AC6 コブラは戦闘では使えないって……本人が言ってたんじゃ?

2013-01-30 22:55:54
ケイ@KGZBV @kei_saunders

あの航空ショーのインタビューがどこかにあったきがするんだけど……

2013-01-30 22:56:55
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

ただ、逆を言えばSu-27はそういった特殊な機動が出来るほどに凄まじい機動性を持っている、ということだ。ライバルのF-15も、この点においてはどうしても一歩譲る形だ。

2013-01-30 22:57:33
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

@kei_saunders そうだろうね。第一後ろをつかれている時点で、相手が出来るパイロットなら逃げられないだろう。

2013-01-30 22:58:58
ケイ@KGZBV @kei_saunders

当時見ていた米軍人のインタビューだったかしら?Humm

2013-01-30 22:59:09
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

@garnet_leader 難しいな。Gとは旋回する際の遠心力とかだから…コブラ機動そのものに、それほど大きなGは無いんじゃないだろうか。少なくともブラックアウトするようなものではないと思う。

2013-01-30 23:00:52
スナイパー・ガーネットP少尉(FAL愛好家) @garnet_leader

@Marcus_AC6 ただあの姿勢制御は難しいだろ、君はできるのか?

2013-01-30 23:02:23
ケイ@KGZBV @kei_saunders

確かトムキャットでも空力的にはコブラはできるけど、インテーク形状の問題でエンジンストールするって話が。でまかせかもしれないけど

2013-01-30 23:04:36
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

他にも、Su-27は長大な航続距離、世界記録すら保持する上昇性能、様々なバリエーションを生んだ拡張性と名機と呼ぶに相応しい性能を持つ。かの黄色中隊のSu-37、スカーフェイス1のSu-35、シュトリゴン隊のSu-33、いずれもSu-27の発展型、改修型だ。

2013-01-30 23:04:56