竹の子書房のとある禁書「蟲単嫌話」(注意!読むと嫌な気分になります)
- kotatakada
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@ts_p 家を出ると、玄関脇に蜘蛛の巣があった。なんか大きな塊があるなと思ってよく見たら、小さな蟷螂がかかっていて、ちょうど蜘蛛が重なっている。ゲッと思ってあわてて出かけようとした時、突風が吹いた。あおられた蜘蛛の巣は僕の顔に被って壊れ、二匹の虫は僕の肩口にしがみついていた。
2010-08-29 22:09:20@ts_p 目が覚めた。喉の渇きで台所へ。まだ外は暗い。ふと俎を見ると茶色いモノが大量に蠢いている。ハッとして灯りを点けるとそれはナメクジの大群だった。とは言いつつボロ屋なのでナメクジには慣れている。棚の上の塩壺に手を伸す。そのとき体勢を崩した。私は俎の上に手をブチュと……。
2010-08-30 01:34:32@ts_p 皿からテーブルにこぼれ落ちたぐらいなら私は平気で食べてしまう。ある日の夕食で野菜炒めの脇にシメジの胴体が落ちていた。我が家ではシメジをよく食うのだ。いつものクセで私は落ちているシメジを箸でひょいとつまんだ。口に運ぼうとしたときシメジがぐにゃりと動いた。ナメクジだった。
2010-08-30 01:42:55@ts_p その蟷螂は道の真ん中にいた。周囲には何もいなかったが、上段に両カマを構え威風堂々としていた。そこへ一台の自転車が通りかかり、蟷螂を無惨に轢いていく。再び見る。グシャッと潰れ体液を撒き散らした下半身の上で、勇ましいポーズをとったまま絶命した上半身が涼風に揺れていた。
2010-08-30 01:50:35@ts_p 地元はサクランボの産地。サクランボは一口で食べるに限る。半分だけ囓るとか輪切りにするとかとにかく中身が見えるような食べ方はNG。サクランボには体長数ミリの小さな白い虫が高確率で潜んでいる。やせ細ったウジ虫にも見える。もしご存知ないというのならお暇なときに検索をどうぞ。
2010-08-31 00:46:08@ts_p 小学校、夏の終わりのプール。ある子がパニックに陥っていた。その子は口からタガメだかゲンゴロウだかわからないが虫の尻と足を生やして「ほっへほっへ」(取って取って)と泣いていた。先生が吐き出させたがショックで噛んでしまったようで虫の上半身はぐちゃぐちゃに潰されていた。
2010-08-31 01:00:39. @azukiglg @ts_p そういや、単嫌話「蟲」、ストックの話の公開許可を今日とって来ましたが……、今突っ込んでも間に合うでしょうか。一応貼っておきます。「動く壁」 #tknk
2010-09-05 21:00:41@ts_p ある冬の朝、友人のKは家の裏手にある物置のドアを開けた。庫内に光が射したと同時に壁が「ザザザ」と動く。光を避けるように蠢くソレは、ひしめき合うGの大群だったそうな。
2010-09-05 21:02:44