プラットフォームと永野論文

プラットフォームと永野論文について軽く考察したもの。
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真下 @mashita123

「プラットフォーム」というのは、企業と企業、企業と消費者のネットワークに関する最近の研究で脚光を浴びている概念で、「異なる要素やグループを結びつけて『ネットワークを構築する基盤』」と定義される。例えば、初期のAmazonは書籍をインターネット上で販売する商業者だったが、(続)

2013-02-01 18:12:18
真下 @mashita123

マーケットプレイスのサービスを開始して、書籍やCDなどを販売する売り手グループと、それを購入する買い手グループが集まる場所を提供し、生産と消費のマッチングを行って手数料収入によって利益を得ている。インターネットレーベルの場合には、mp3という形式に則った形で制作者が曲を作り(続)

2013-02-01 18:15:47
真下 @mashita123

利用者はmp3形式が再生できるプログラムで曲を楽しむ。永野論文では収益に関する説明が無かったため詳細は分かりかねるが、音楽以外の部分で何らかの収入が発生するようになっているのだろう。初音ミクの場合は、制作者がソフトウェアをクリプトン・フューチャー・メディアから購入する。(続)

2013-02-01 18:20:57
真下 @mashita123

消費者は制作者へ直接対価を支払うことはないが、KarenTを通じてiTunesなどから音楽を購入することが可能。したがって、消費者が多ければ多いほど制作者が初音ミクを使用して音楽を作る価値は高まり、楽曲が多いほど消費者は集まることになる(=間接ネットワーク効果)。(続)

2013-02-01 18:27:55
真下 @mashita123

永野論文では、「フリーカルチャー活動は存続されていくのか」という問題について制作者側のこれまでの動きの詳細なレビューは褒め称えるべきところだが、そのコンテンツを消費して片方の車輪を回してきた消費者側がどうするべきかという視点が無い。それが加わるともっといい研究になると思う。

2013-02-01 18:41:08