『あやつり糸の世界』のつぶやき＋α

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ファスのあやつり糸、続き「新しいドイツ映画は観客を楽しませる機会を逸してきた。監督は娯楽の価値を考えずに社会の問題提起ばかり試みていた。だがその両方を結びつけるべきじゃないか？そうなって初めて国際的に成功する映画を作れるようになると思う。ドイツのゲットーを出て世界と対決すべきだ」

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ファスビンダー、インタヴューでの『あやつり糸の世界』コメント。「火星人が出てくるようなＳＦを撮りたいとは思わない。　『あやつり糸』は今まで作った映画とはまったく違う。娯楽を目的にしている。使用可能な技術的手段をすべて動員して、できるだけ完璧でちゃんとした映画にしたかった。」

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『あやつり糸の世界』についてファスビンダー自身がインタビューで語ったものは極めて少ない。まもなく発売される『ファスビンダー自作を語る』全600頁余りの中で言及されるのは2ページ足らず。しかも日本語訳版で収録されるのは3分冊だと第2巻あたりだろう。明日のトークで話題に上るかな。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『あやつり糸の世界』について、あのつまんない原作をどう改変して面白くしたのかというのが気になる。ファスビンダーの世界観は超越しないマシスンのような。改めてじっくり考えてみたい。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

@siouxmimir つい見通してしまいました。ホコリが映ってるのに、バルハウスは別に気にしないと言ってたのが面白いですね。オリジナル以上に過剰に美しく修正しないという姿勢のようです。

violitefilms @siouxmimir

「あやつり糸の世界」のメーキングドキュメンタリー（dir. ユリアーネ・ロレンツ）やっぱりDVD買うべきかな http://t.co/RA6LZRuj

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

字幕は直訳ではない。だが体系の違う言語間で直訳というのがそもそもナンセンス。『あやつり糸の世界』でエヴァが上の世界の存在だと知ったシュティラーは Ich bin nichts.と言う。逐語訳は「俺は無だ」原作はそう訳されてた。字幕は「俺は存在しない」とした。ラストの布石として。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

共作者の『あやつり糸の世界』第一稿を読んだファスビンダーは、「全然ダメ」と酷評したらしい。「君は自分が面白いと思った人工的な設定を書いている。人間が描写されていない。だが物語は人間から生まれる。人物が自分の感情にしたがって動けば、自然に物語が展開する。人工的な仕掛けは必要ない」

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『あやつり糸の世界』トリビア。ドイツで出版された脚本はミュラー＝シェルツによる。本編はファスビンダーが修正を入れている。療養中の白塗りの秘書カーステンゼン「医者に診てもらった、血液検査した」とあるだけで、映画ではそのあとに「尿検査も」と追加。全く…下ネタ好きだね。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

とはいえ『あやつり糸の世界』のラストのAlbatrosを聴いて思い出したのがこの曲だったりする。最初のリズムが同じだけなんだけど。http://t.co/MfZUXKMT　

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Tetsuya Shibutani @Tshibutani

「アルバトロス（阿呆鳥）」、ボードレールからゲオルゲを経てヴァルター・クランツへ。あ、そうだったのか！死と超越と実存がひとつながりになるラストは『悪魔のやから』だが、『あやつり糸』でやってたんだ。箱庭のハッピーエンド…ファスビンダーの世界はホントに全部つながっているらしい。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『あやつり糸の世界』はファスビンダーのオールスター出演。『マルタ』で結婚できなかったペア、『出稼ぎ野郎』組のワンシーン出演。シュレーターとモンテヅマ。極めつけはラストのストの先導者が『アレクサンダー広場』のフランツとイーダだったこと。ファスビンダーは完結した宇宙なのか。

endoh michiko @seapony3000

「あやつり糸の世界」エンディングこれ☆ RT @babyrecordsjp: @YouTube video http://t.co/TAGuPMRr FLEETWOOD MAC - Albatross (1970 UK TV Performance)

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ファスビンダーの『あやつり糸の世界』いよいよ明日から。詳しく説明するとネタバレになるのでユーストでは言わなかったが、ファスビンダーには珍しい手持ちカメラのシーンが出てくるのが非常に興味深い。現実と映画の関係の省察が深まる作品。 http://t.co/3lqnNCS8

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

@Hiroki_KANEDA ユーストメンバーのご自宅です。ホームシアターができる広いお部屋と設備をそのまま使わせてもらいました。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

昨夜のユーストのアーカイヴ。知られざるファスビンダー／あやつり糸の世界　 リラックスしたいい雰囲気で遊びあり真面目な討論ありの1時間でした。映画の公開はいよいよ今週24日です。 http://t.co/sA7nGN7W

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

昨日の「あやつり糸」ユーストで言い忘れたこと。主人公の名前が小説と映画で違う。映画ではシュティラー。これはスイスの作家マックス・フリッシュの長編小説を想起させる。一人の男が次々とアイデンティティを変えて逃げる話。「私はシュティラーではない」という書き出しがあまりにも有名。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

@tsekiguchi お疲れ様でした。アーカイヴを見るのがとても楽しみです。昨日は一つ何かを試せた確かな実感がありました。次もどうぞよろしくお願いします。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『あやつり糸の世界』＝ＳＭ。つまりいたぶられてる方はいたぶる方にひれ伏してる振りをしてイニシアティヴを取るということですね。それが『マルタ』の幸せでにある。ファスビンダーは人情ものとグロを同列に描ける稀有な人だと改めて認識。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ファスビンダーの『あやつり糸』ユースト、片づけから打ち上げまで無事終了。やっぱり上映前はネタバレを心配して慎重に話題を選んでしまったが、見てること前提にしたトークはさらに面白くなると思うよ。次はその方向で

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

やっとやっとのことで移民映画論文を（とりあえず）仕上げた。これでようやく次に進める。まずは明日の『あやつり糸の世界』ユーストの準備。ファスビンダーの遺稿のあやつり糸メモを読んでおかないと。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

フライング告知。来週19日土曜の夜、ファスビンダーの『あやつり糸の世界』公開を祝うユースト座談会をやります。マトリョーシカのような模造世界の只中で、ＳＦ、ＳＭからゾンビまで縦横に話題を突っ切る予定。詳細はしばしお待ちを。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

次の行事は『あやつり糸の世界』の日本初公開。その前に来週末ファスビンダー×SFのユーストを豪華ゲストと共に行う予定。とにかくこの映画の面白さ・ユニークさは尋常じゃないです。今上映中の『マルタ』とも話題が重なるかも。 http://t.co/3lqnNCS8

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ガロイの『模造世界』読了し、今年最後に読んだ本となった。うーん、ちょっとひねりが足りないと思ってしまうのは、先にファスビンダー版を見てるからか。あやつり糸の世界は、誰がどの程度あやつってるかが分からないからこそ面白い。一人称視点ゆえの不安感は映画版の方が上だ。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ダニエル・Ｆ・ガロイの『模造世界（原題:シミュラクロン３）』を読みはじめて、後4分の１くらい。ファスビンダーの『あやつり糸の世界』の原作で、要所はかなり忠実になぞってるんだが、何だか原作の方が違和感が付きまとう。それが何かを知るには最後まで読むべきなので、もう少し頑張るか。