後藤寿庵先生の「ユダヤがらみ」の話をしよう
- Gattsu_Seijin
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ちなみに、僕は若い頃エホバの証人に「ユダの裏切りも預言成就に必要だったのに、なぜ彼はあんな悲惨な末路をたどらなければいけなかったのか」と質問して困らせたことがある
2010-08-27 02:24:54近年「ユダの福音書」が発見され、話題になったが、メディアの取り上げ方が非常に扇情的だった。「ユダの裏切りはイエス自身の計画だった」という類の衝撃の事実扱い
2010-08-27 02:26:30実はユダの福音書の実物は長く失われていたものの、その内容に関しては教父達の記録から類推されていたし、ついでにあえがユダ当人の著作ではなく、のちのグノーシス主義のグループによって書かれたものであることは常識だったといってもいい
2010-08-27 02:28:11聖書学者の興味はそれがトマス福音書と同様の語録福音書であることから、Q資料(福音書に先立つイエスの言行録)の実在性に一定の重みを与えるというあたりではないかしらん
2010-08-27 02:30:28グノーシス主義は、初期キリスト教にとって最大級の敵なのだが、実のところキリスト教の正典が定まり、信仰の正当性が決まる課程ではじき出されたのであって、もともと正当な信仰があってそこに入り込んだ異端ではないと思われる
2010-08-27 02:33:12ヨハネの手紙及びヨハネの福音書は正典の中ではかなーりグノーシス的な表現が見られる。「はじめにロゴスがあった」というのは肉体、実体としての神ではなく理念上のロゴスを出発点に置く点で非常にグノーシス的
2010-08-27 02:34:59バートン・L・マックによれば黙示録の危機感は根拠がなかった。それほどの弾圧はあれが書かれたころには行われていない。ネロの弾圧は当時でも一個人の狂気と見なされていたし、そんなに長期に苛烈ではなかった
2010-08-27 02:40:02パウロの手紙でも「いま結婚して子供を残すのはおすすめしないよ」ってな記述がある。「いつかはわかんないけどもうすぐだから、清くいきたほうがいい」っていう感じね
2010-08-27 02:42:26実はローマ教皇って最初からキリスト教のトップという権限を持っていたわけじゃない。帝国各地に管区があり、それぞれの司教がその地域を受け持っていた。ローマの衰退とともに拠点を失い、やがてペトロがローマの司教の元祖と言うことになって他の司教に優先する「教皇」ということになった
2010-08-27 02:54:24