フロー理論の「安全地帯」は社会に「手触り感」をもたらすか?

多くの人が、そこはかとない不安感やもやもや感を感じている昨今、その原因はどこにあり、何を目指すとよさそうかということについて、考えています。
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吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

ちょっと今から、頭の整理のために、連続ツイート。今後、本質的に自分が何をやっていきたいか、考えてみます:

2013-02-05 06:45:23
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その1】高度経済成長期は、「生活を豊かに、欧米に追いつけ追い越せ」という明確なWhy(何故働くのか?)が、国家を中心として存在していた。企業は、家族であり仲間であり、そこではWhat(何をテーマに働くか?)に全面集中できた。

2013-02-05 06:48:20
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その2】WhyとWhatが明確になった個人は、How(どう取り組めばいいか?)に安心し集中して取り組むことができたため、最高のパフォーマンスを発揮し、これが日本の成長の原動力となった。そして、都市部で生み出された財は、地方に綺麗に再分配され、国は一丸となって成長した。

2013-02-05 06:50:27
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その3】しかし、環境は変化した。先進国の仲間入りをし、経済的飢餓感が薄れた。少子高齢化や財政といった不透明・不可避な問題。世界と日本の経済の連動性が高まり、海外要因により、大きな好況・不況の波が押し寄せる。

2013-02-05 06:52:38
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その4】これにより、国は明確な方向性を示すことができなくなり(これは、政治家の問題ではなく、環境的に困難ということ)、企業は永続的な雇用や、1つのテーマへの集中ができなくなり(例えば、自動車会社がバイオを手がけたり、部門を切り離して売却する)、個人はWhyとWhatを失った。

2013-02-05 06:54:42
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その5】盤石のWhyとWhatを前提としていた個人からすれば、この喪失による不安感は、計り知れない。もはや、Howだけに集中して取り組み、自分の資質を遺憾なく発揮することができなくなってしまいつつある。これが、今日の日本の課題。

2013-02-05 06:56:04
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その6】だが、未来は明るくもなる。今まで、国や企業にお世話になっていたWhyやWhatそものもを、自分たちの手で考え、組立て、そこからHowを積み上げていくという、全システムを自分の手で行う醍醐味を味わえる時代になった。これこそが、「手触り感のある生き方」だ。

2013-02-05 06:57:26
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その7】この「手触り感」は、フロー理論 http://t.co/CEswfuSN における以下の要素を満たしている必要がある。「ダイレクトフィードバック:何かをやったことで、何かが即座に返ってくる」「現在への集中:将来を夢見るのでなく、目の前のことに対峙」

2013-02-05 06:59:36
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その8】「明確な制約条件と方向性」。これら3つの条件のうち、制約条件は明確だ。少子高齢化・財政の問題・エネルギーの枯渇・海外の追い上げ・・こうした状況をしっかりと論理的に整理し、捉えることで、何に取り組むべきかが見えてくる。

2013-02-05 07:02:07
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その9】その上で、高度経済成長によって、大きくなり、ダイレクトフィードバックでなくなってしまった企業の仕組み(働いていると、よく分からないけれど給与になる。なぜか定時を守る。)に安穏とせず、小さなサイクル、小さな場を通して、ダイレクトフィードバックを感じる機会を増やす。

2013-02-05 07:05:24
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その10】こうすることで試行錯誤すると、自分なりのWhyやWhatが見つかり始める。これによって、1年後3年後に何かをチャレンジしようというのではなく、現時点、この瞬間に何をすればいいのかという「現在への集中」が蘇る。

2013-02-05 07:07:11
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その11】これは、結果的に、困難で大変なチャレンジを、自分の前に提示する。このチャレンジをしかし、 @ak_oxford など、多くの友人達がグイグイと挑んでいく姿を知っている。そして、テラモーターズのように、突き抜け、日本の社会構造をひっくり返すような存在が生まれつつある。

2013-02-05 07:09:16
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その12】ここに至るに、より多くのチャレンジが加速し、より大きな変化が次々と発生し、日本の社会が「手触り感溢れる、エキサイティングな場」となるためには、「能動的な安全地帯の提供」が鍵となる。

2013-02-05 07:11:26
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その13】「安全地帯」とは、フロー理論を基にすれば、「”ここに戻れば自分は圧倒的に守られ、癒される”場を持っていることで、人はより大きなチャレンジを、より継続的に取り組むことができる」というものだ。

2013-02-05 07:12:57
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その14】この「安全地帯」は、能動的に、計画して提供することが可能。1つの方法は、8人程度の固定メンバーで、毎週繰り返し、設計された環境の中で深い対話を繰り返すこと。これにより、参加者同士は徐々に深い個人的な要素までオープンにしあい、高い信頼を構築し、守られる。

2013-02-05 07:14:58
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その15】あなたがもし、新しいビジネスの立ち上げにチャレンジするアントレプレナーなら、立ち上げの場面で経済的不安・取り組みへの確信の不安・未知に取り組む不安が常につきまとう。これを、見ぬふりして、影響されるふりしていると、人間が固くなり、しなやかさをうしなう。

2013-02-05 07:16:52
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その16】だが、「安全地帯」を持ったアントレプレナーなら、その状況に、不安をオープンにしながら、靭やかに対峙することができる。そんな人の周りには、人が集まり、より深い議論や思考ができ、本質をブラッシュアップし、よい投資家やパトロンに恵まれる。

2013-02-05 07:18:22
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その17】あなたがもし、所属する企業の中で何かを推進し、世の中に貢献しようとするイントレプレナーであるなら、惰性に流されそうになったり、ゆるやかな抵抗や苛烈な抵抗、人間関係の軋轢に押しつぶされそうになってしまうかもしれない。最も身近な環境を、結果として呪ってしまうかもしれない。

2013-02-05 07:20:29
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その18】だが、「安全地帯」を持ったイントレプレナーなら、その状況に腐ることなく、その背景にあるしがらみや事情、システムを冷静に捉え、慎重にそして大胆に、同じ志を持った同僚と、社外と、協調し、物事を変えていくことができる。

2013-02-05 07:23:31
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その19】そして、忘れてはならないのは、アントレプレナーとイントレプレナーという両者は、対立し否定しあう関係なのではなく、協調し共同し、互いの異なる観点を活かしあう関係であることだ。そこから生まれる刺激や発想は、「手触り感ある社会」を、より一層、華やかにしてくれる。

2013-02-05 07:25:42
吉沢康弘@働かされる株主 @yasuyasu1976

【その20】以上のような連鎖を、「能動的な安全地帯」をロジカルに、したたかに行いながら、アントレプレナー・イントレプレナーがWhyを見出し、Whatを定め、Howの世界で集中し、成果をあげられるようなあらゆるサポートをし、ともに知的刺激を楽しむということを、やっていきたい。(了)

2013-02-05 07:27:25