小太刀右京さんによるオンラインセッションマスタリングガイド
- koucha_doufu
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このような行動パレットを作ってもらいました(ありがとうございます)。こんな口で言うとちょっとややこしいゲーム処理も、事前に計算しておけば、一瞬で他のプレイヤーに説明できるのです!
2013-02-06 01:20:08もちろんロールプレイ方面についても同じことが言えます。「やあやあ我こそはウーマスを父としケロフィンを母とする嵐の神オーランスの加護を受けし、三つ枝の部族の戦士ハターリなるぞ。ルナーの臆病な文明人ども、オレの相手をする勇気があるか」などという長ゼリフだってテキストを使えば簡単です。
2013-02-06 01:23:08言いそうなセリフがあれば書き留めておけば、これを流用するだけでちょっとしたロールプレイや演出ができます。異性のキャラクターを実際に演じるのには抵抗があっても、テキストを併用すればできるという人も多いでしょう。
2013-02-06 01:23:46自分はこれをスパロボ方式と呼んでおりまして、「攻撃時」「防御時」「HP30%以下」「ミュルーンに攻撃された」などの条件に応じたセリフを事前に用意しておいて貼る、という技を用いております。「当たれっ!」とか「そんな攻撃でブレストプレート+1を貫通することはできない!」とかですね。
2013-02-06 01:25:19オンラインにおけるプレイの骨子は、「オフラインの代用」として捕らえないことにあります。そのような認識をすると、オンセはやたらと時間がかかり、退屈で、意志疎通が難しいものになってしまいます。
2013-02-06 01:26:55そのシーンor場面or幕or(以下略)に登場していないキャラクターや、手番の回ってきていないプレイヤーも、「ぶっちゃけ黒幕はあいつじゃねえか?」「今のロールプレイよかったね」「あのルールどこにあるの?」と話せます。
2013-02-06 01:28:14また、発言できないストレスを回避できるので(自分の手番が回ってくるまでモニターをぼーっと見ているのは、オフラインのテーブルで他のプレイヤーの生き生きした会話を見ているよりおおむね退屈です)、プレイヤーのゲームへの集中力を維持することにもつながります。
2013-02-06 01:29:22他のプレイヤーの顔が見えないことによる問題は、まだあります。GMの意図がデタラメに伝わりにくくなるのです。たとえば、あなたたちの冒険者たちが、塔の街シャーンの宿屋にやってきたところを想像してください。依頼を受けて、装備を調えた彼らは、これからの冒険について楽しく話しています。
2013-02-06 01:31:59お互いのPCの自己紹介から話ははずみ、自分たちがあの恐ろしい最終戦争でどのような経験をしたのか、これから乗り込む大陸横断鉄道ライトニング・レイルとはいかなるものか、依頼人から渡された魔法の宝石にはどのような力があるのか。話題は尽きません。会話は15分に及びます。
2013-02-06 01:32:4515分話しているのはいいんですが、いったいGMはこの会話をどう思ってるんでしょうか。オフラインなら、まあ顔を見ればだいたいわかります。ところがオンラインだと、ボイスを介してもこれはなかなかわかりません。
2013-02-06 01:33:46多人数ボイスチャットだと、個別の発言を聞き取るのも難しいことがあるので、GMの感情までは読み取りにくいのです。つまり、GMが「さっさとこの会話を切り上げて次の遭遇に行きたいんだが」と思ってるのか「これこそTRPGの醍醐味だなあ!」と思っているのかはわからないのです。
2013-02-06 01:34:19この結果、多くの場合オンラインセッションはやたらとダラダラする危険があります。テキストの場合はとくにそうで、発言にタイムラグがあるため、「ではそろそろ調査しよう」「僕は寺院へいく」「僕は砲術大学院だ」「いやまて、加納(仮)が寺院なら僕は」(略)という混乱が終わらないのです。
2013-02-06 01:37:06ではどうするか。答えはひとつです。GMが進行役としての意識を持つことです。たとえば、「この攻撃に割り込みはある?」といちいち確認したり、「では、あと5分ほど会話したらライトニング・レイルに乗り込むとしよう」と話を仕切ったり、「ではAが寺院、Bが下水道でいいね?」と議事進行したり、
2013-02-06 01:39:24そういうことをしなければ、オンセは果てしない混沌のまま、参加者の疲労によって凄絶なグダグダへと突っ込んでいきます。もちろん、ヒマだけは有り余っている学生の夏休みならそれでも構いません(笑)。僕はビーストバインドのPCが温泉に入るだけのオンセを10時間くらいやりました。
2013-02-06 01:40:06とはいえ多くの場合、ネットの向こうの友達には次の予定がありますから、なるべくこの手の長時間グダグダは回避したいものです。終了予定時間を守るぞ、という意識から始めると、自然に交通整理もマスタリングも上手くなります。「グダグダしてもいいけど守れたらいいな」で人は時間を守りません。
2013-02-06 01:41:30もちろんプレイヤー側も、なるべくGMや他のプレイヤーに協力する意識を持ちましょう。これは、ロールプレイや脱線をするな、という意味ではありません。アタマの片隅くらいには、「シナリオを進めよう」「GMをフォローしよう」という意図を持とう、という話です。まあ、皆さんできるはずです。
2013-02-06 01:42:52オンラインセッションはオフラインの代用品ではありません。自分がオンセを始めてから14年、すでに「オンラインでTRPGを始めてデビューした」という方も現われております(アルシャードセイヴァーの記事を書いてる桶田氏や、「カードランカー」の平野氏がそうだとうかがってます)。
2013-02-06 01:46:32過日プレイした「天下繚乱」のオンラインデモプレイ(オンラインコンベンションそのものが自分の多忙で遅れていてすみません)、ではGFコンと同じシナリオを同じ時間で回しましたが、時間が40分ほど余りました。もはや快適度も引けを取らぬとわかります。(プレイヤーは一般公募のお客さんです)
2013-02-06 01:47:43お子さんがいらっしゃって家からでれない方、遠方や離島で仲間が見つからない方、障害やご病気で外出できない方ともオンラインセッションは遊ぶことができますし、昔Aの魔法陣で経験した100人セッションのように、物理限界を超えたプレイも可能です。オンセにはそういうポテンシャルがあります。
2013-02-06 01:49:17と、最後に。『天下繚乱』や『カオスフレア』をオンラインで友達と遊びたい(後者は有志の方が作ってくださったトランプエンジンがいくつかあります)けど、友達がルールブックを持っていない、とお悩みの方。
2013-02-06 01:50:55そういう場合、公式サイトからサンプルキャラクターをダウンロードしていただいて、プリンターで印刷(最近だとコンビニでも刷れます)していただけば、後はライフパスさえサポートすれば、キャラクターメイクが大きく楽になります。あれはサマリーみたいなものでもあるので。
2013-02-06 01:51:50