- edamamekinako
- 1077
- 0
- 0
- 0
「髑髏城の七人」。まさか、これほどまでに胸を揺さぶる3時間半があろうとは。 物語の時代は戦国。信長亡き世にその遺志を継ぐ者達、己が道を護るために戦う者達の壮大なドラマである。
2013-01-21 17:33:53本作はゲキ×シネ(演劇を劇場で楽しめるもの)という画期的な試みである。生での観劇より格段に安いのが特徴か。途中15分の休憩を挟んで前後半合わせて約3時間超の大作である。しかも学生は1000円という破格。これを見ずして誰が武士か。
2013-01-21 17:34:09要はカメラワークのついた演劇である。生の観劇ではかなりいい席でないと見られない役者の表情が、スクリーンにアップで映し出されるのだ。ライブ感についての懸念も吹き飛ぶほどの圧倒的熱量。格安で役者を近くで観られるこのゲキ×シネの試みは成功したと言わざるを得ない。
2013-01-21 17:41:58欠点を挙げるならば、観客が観劇の方法をある程度縛られていることか。舞台を好きな時に見渡すなどといった自由度には欠けている。しかし、だからこそ生で観たいと思わせるのも、この試みの思惑だろうか。
2013-01-21 17:42:51中島かずきの脚本も素晴らしかった。いきなり見せられた独特の世界観に「中島さん特撮好きやな〜」と笑みが漏れ、ところどころで劇場が予想以上に笑い声に包まれる中、物語の奥に潜む青い炎がちらりと見え始める。
2013-01-21 17:46:1515分の休憩を挟んだ後半は壮絶である。まさに「舞台は整った」状況からの二転三転。お約束は守り、それ以外の期待は全部裏切ってしまう氏の気概が伝わった。慟哭せずには見られない人間のドラマであった。
2013-01-21 17:46:23そして迎えた大団円(この言葉がハマる作品というのは案外少ない)いおいても、観る者の火をつけて終えるという、非常に後味のいい作品だった。
2013-01-21 17:47:26ももクロとは関係ないけどモノノフ魂がさらに燃え盛ったよ。やはりモノノフは城とかに惹かれるんでしょうかね
2013-01-21 17:49:33まったく新しい映像体験と、笑と涙で溢れるアツいドラマ。「髑髏城の七人」はこの冬を耐え忍ぶに相応しい炎を、観た者の胸に灯すだろう。
2013-01-21 17:49:43