「生業を返せ、地域を返せ」福島原発訴訟(国と東電の責任を追及する集団訴訟)の記者会見

津田さんのtwitterによる実況レポ
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津田大介 @tsuda

郡山の渡辺弁護士「福島では、人それぞれの被害がある中で意識の分断や対立が起きている。その根源的な原因は1つ。原発が事故を起こして、今も放射性物質が漏れ続けているということ。被害者の人には元通りに戻せという権利がある。この裁判は失われた環境と未来、生活を取り戻すための戦い」

2013-02-08 15:48:29
津田大介 @tsuda

福島原発集団訴訟、現在原告は約250名。とどまっている人と避難した人の割合は6対4。福島県(福島市、郡山市、いわき市、南相馬市、相馬市、新地町、伊達市、桑折町、本宮市、須賀川市、白河市、富岡町、浪江町、楢葉町、大熊町、棚倉町、浅川町)が9割。

2013-02-08 15:52:38
津田大介 @tsuda

弁護団「なぜ慰謝料が月5万円なのか。今まで東電が基準を作って慰謝料を払ってきた。それを期間で割ると日割りで1600~1700円程度になる。それを東京電力自身が認めている。ただそれは東電が勝手に期間を設定して打ち切っている。東電が認めた慰謝料基準に期間を設定せず請求するということ」

2013-02-08 15:55:56
津田大介 @tsuda

弁護団「この5万円というのは象徴的な数字。この金額を勝ち取れれば十分という意味ではない。人格権に基づいて原状回復と差止を求めていく。国を被告に加え、原状回復を請求する大規模訴訟としては全国初となる訴訟」

2013-02-08 15:57:08
津田大介 @tsuda

弁護団「原告の属性としては農家、建設や小売、自動車整備、水産加工、飲食店経営などの事業者のほか、教諭、会社員、母親や年金生活者など多彩」

2013-02-08 16:00:23
津田大介 @tsuda

弁護団「訴訟の位置づけや意義。生活債権や原状回復、医療、賠償など被害者の諸要求を実現するための取り組みの1つとしての訴訟。東電のみならず国の責任を明らかにすることを通じて、被害者の諸要求を具体化・制度化させ、原告にとどまらない全体救済を目指す」

2013-02-08 16:04:45
津田大介 @tsuda

弁護団「普通の裁判ならば原告が救済されれば終わり。これを個別救済という。様々な事情から原告になれなかった人たちための訴訟というところもある。だからこそ、これは諸要求を具体化・制度化するための全体救済を目指す訴訟。3月11日の提訴はまだ一次提訴でしかない。今後も継続していく」

2013-02-08 16:06:52
津田大介 @tsuda

弁護団「国も東京電力も個別に交渉すると、お互いに責任をなすりつけるような部分がある。そうさせないため両方一緒に出てもらって交渉する」

2013-02-08 16:08:17
津田大介 @tsuda

弁護団「全国の原発差止訴訟や原発ゼロの取り組みと連帯し、原発ゼロ、脱公害の社会を目指す。差止→被害救済→再生までを射程に入れている」

2013-02-08 16:09:17
津田大介 @tsuda

これより質疑応答。フリーランスのすわさん。

2013-02-08 16:09:41
津田大介 @tsuda

すわ「地域によっては除染効果が上がっていないがそれは?」

2013-02-08 16:10:06
津田大介 @tsuda

弁護団「帰還困難地域の人もいる。その場合、原状回復にかわるほかの土地で新しい生活を始めるための補償をするということになる。原状回復が難しい地域はそれに変わる政策対応、賠償を求めていくことになる」

2013-02-08 16:11:25
津田大介 @tsuda

弁護団「今回の訴訟とは別に帰還困難な人に、帰還困難訴訟を起こすことを考えている。帰還困難である人は国が決めた帰還困難の線引きにとらわれずに訴訟を起こす。帰還困難訴訟に参加する人もこの裁判の原告になる」

2013-02-08 16:12:57
津田大介 @tsuda

ネオローグ小嶋「0.04マイクロシーベルト毎時を原状回復で求めているがこの数字にした意味は?」

2013-02-08 16:13:37
津田大介 @tsuda

弁護団「文科省自身が出した数値。それに乗っかる形で事故前の線量にしろということで.0.04という数字を掲げた」

2013-02-08 16:14:10
津田大介 @tsuda

読売新聞「訴状を見ると事故前の国の責任を問うているが、事故後の国の対応は問題とするか?」

2013-02-08 16:15:24
津田大介 @tsuda

弁護団「事故後の対応が問題なかったと思っているわけではない」

2013-02-08 16:15:54
津田大介 @tsuda

読売新聞「原発ゼロなども入っていると、裁判は長期化するだろうが、早期の被害救済と矛盾するのでは?」

2013-02-08 16:16:25
津田大介 @tsuda

弁護団「元に戻せという主張は3月10日に戻せという話ではない。事故を起こす原因があった3月10日に戻しても意味がない。原状回復というのは法律用語だがスローガンでもある。裁判だけで解決できるとは思ってない。被害者救済については今後制度化されるだろう。それを早めるための訴訟でもある」

2013-02-08 16:19:37
津田大介 @tsuda

フリーランス田中「空間線量を原状回復の基準にするのは戦略としてどうなのか?」

2013-02-08 16:21:43
津田大介 @tsuda

弁護団「原状回復の1つの手段として除染はあるが、除染だけを求めた裁判ではない。国の責任があることを人格権に基づいて請求している。空間線量はあくまで目安」

2013-02-08 16:21:49
津田大介 @tsuda

弁護団「法廷の外での取り組みと法廷の中での取り組みが不可分のものと考えている」

2013-02-08 16:24:09
津田大介 @tsuda

ということで記者会見は終了。会見の音声ファイルは今日発行予定のメルマガの原発クリッピングコーナーに掲載しようと思います。

2013-02-08 16:25:20