グループ・ダイナミックスや社会心理学の教え方についてのワークショップ記録
西村さんによるWSの趣旨説明.学会大会という場で授業に関する情報を交換することはよくあるが,たいてい酒の席だったりする.また普段は情報交換相手が同僚などに限られがち.そうした状況を打開するために「システマティックに考える」ために企画を立ち上げた. #gd57ws2
2010-08-28 16:03:36話題はFDだが,話題提供者はFDを専門にやっている人間では「ない」.あくまでも社会心理学・グルダイの専門家である.それぞれ少しずつ違うフィールド,違う特色を持つ組織,といったバリエーションを意識して人選した. #gd57ws2
2010-08-28 16:04:49また,あくまでも議論の中心とするのは座学.特に大人数の講義. ゼミや実習などはとりあえず今回のターゲットからは外している.#gd57ws2
2010-08-28 16:06:28次に企画者3名(西村氏の他に古谷氏,藤村氏)から事前のウェブ調査の結果報告.集計結果はこちら→http://www2.ocn.ne.jp/~kaichiro/GDWS/GDWS.htm #gd57ws2
2010-08-28 16:08:07企画者のうち私がツイッタのIDを把握しているのは,古谷氏(@kaichi_chi)と藤村氏(@fujimako37),話題提供者では森尾氏(@hmorio) #gd57ws2
2010-08-28 16:10:22調査結果(講義・研究に対する意識・経験):データはURLをご参照ください.問10シリーズです.講義には熱心に取り組んでいるが,講義方法についてトレーニングを受けていない教員がほとんど.(あさこめ:別に意外な結果ではありません) #gd57ws2
2010-08-28 16:16:20「講義は重要な職務」と「研究は重要な職務」の間の順位相関係数は0.19で有意ではなかった. (あさこめ:どうでもいいけど部屋の中でPC使ってるの私だけだ) #gd57ws2
2010-08-28 16:17:55藤村(@fujimako37)さんに話者交替.「良い講義のために考慮・苦心している点」に関する自由記述の整理.「学生への対応」「評価・フィードバック」「分かりやすい伝え方」「教材や講義内容」「シラバスなどの全体構造」の5つにまとめた. #gd57ws2
2010-08-28 16:21:35スライドを写真に撮ればよいのですが,私のガラケーさんはシャッター音がでかいので無理っす.すみません.事前アンケートの報告終了.ここから話題提供3名. #gd57ws2
2010-08-28 16:22:24話題提供者おひとりめ.黒川氏(富山大学) 集団研究の観点からのお話です. (余談ですが,お父上が私と同じテーブルに座っておられます) #gd57ws2
2010-08-28 16:24:01授業の効果=f(内容×受講者×教員) 効果とは何かと言えば,総合評価(全体としてのよさ),授業のわかりやすさ,内容への興味関心,知識の習得,思考力の習得など.黒川氏は後ろ3つを重視している. #gd57ws2
2010-08-28 16:26:08(黒川)担当しているのは集団心理学を講じる科目.ブラウンの「グループ・プロセス」(ご父君ら訳)を主に使っている.(あさこめ:取り上げておられるトピックは非常にオーソドックスなものです). #gd57ws2
2010-08-28 16:31:30(黒川)受講者の特徴.人文学部の心理コース2-4年生各15名程度,同学部他コース数名,全体で50~60名程度.集団心理学に関する基礎知識は必ずしも豊かではない.ただし,心理コースの学生の学習意欲は高い.だから私語はない. #gd57ws2
2010-08-28 16:31:58(黒川)「分かりやすい伝え方」≒パーソナリティ(?)特性かもしれない.ご自身は声が大きく早口,学生にはなめられたり怖がられたりしていて,よく教室内を動き回るそうです. #gd57ws2
2010-08-28 16:34:21(黒川)評価・フィードバックについてはA5用紙のコメントカードを使用.赤ペンチェック・押印などをして次回返却.すべてにコメントをつけているわけではない.質問があれば,補足の必要があると思ったものについては回答.パワポ使用.ただし配布せず. #gd57ws2
2010-08-28 16:36:41(黒川)尺度回答やちょっとした実験の体験などは随時挿入.視聴覚教材はうまい使い方が思いつかず使っていない.新しい知見はあまり講義に織り込まない.実験についてはなるべくたくさん,具体的に説明(社会的手抜き実験の説明を実演) #gd57ws2
2010-08-28 16:39:36あさこめ:なるほど.実験をまず結果から示して,その後に「じゃあこの差異を生み出したのはなんなんだろう?」と考えさせるスタイルはなかなかよさそうだ. #gd57ws2
2010-08-28 16:40:45話者交替2人目.われらがw 森尾氏(関大;@hmorio).去年休憩室でだらだらしゃべってたら捕捉されたそうです.「スライド穴埋め形式+コメントシート」を活用した講義方法について. #gd57ws2
2010-08-28 16:42:34(森尾)「日本では,教室を学生が支配する」-教員にリアクションしているのは「空気の読めない」連中だw (中国では,教室を教師が支配する,のだそうです) というわけで,彼は教室の支配を目指しています. #gd57ws2
2010-08-28 16:43:54(森尾)教室運営に影響を与えるパラメータ「環境的要因」「受講生側要因」「講師側要因」 穴埋め形式は大教室・パンキョー向き.受講意欲はさほどなくてもOK.指導力がない教員にも向く.「私の講義に笑いだけは期待するな」とかましてピンポイントで笑いを取るそうです. #gd57ws2
2010-08-28 16:47:49(森尾)学生の注意力は15分以上もたない,机間巡視をして学生の注意を引く(影響力は距離によって決まる;cf. 社会的インパクト理論).落ち着かない学生には近づく,質問をする. #gd57ws2
2010-08-28 16:49:40(森尾)私語について.既に確立された規範を壊すのはやっかいである.初期に「しゃべってもいい授業なんだな」と思われてしまったらもうダメ.その逆をいけばよい. #gd57ws2
2010-08-28 16:50:42(森尾)穴埋め形式スライド(資料)の説明.まあ,ご想像のようなものです.学生には書き込み式のノートのような形で資料が渡る.PPTをPDFに「横向き回転」4ページだてで吐いて印刷するとよい感じです. #gd57ws2
2010-08-28 16:53:56(森尾)穴埋め形式の長所「学生が手を動かすので退屈しにくい」「勉強した感を与えられる」短所「手を動かすのみで頭を動かさない」「穴埋めで達成感が得られると理解が表面的」…つまり欠点があまり深刻にならない状況に向いていますね #gd57ws2
2010-08-28 16:56:07