◎【ハヤカワ国際フォーラム@六本木アカデミーヒルズ(8.27)私的まとめ(東大と六本木の違いや今回の来日講義を見ての雑感的なもの)】◎

8月27日(金)に六本木アカデミーヒルズで行われた  ハヤカワ国際フォーラム『これからの「正義」の話をしよう』 に参加してのごく私的感想(東大と六本木の違いや今回の来日講義を見ての雑感的なもの)です。 『これからの「正義」の話をしよう』 の著者でハーバード大学のマイケル・サンデル教授を迎えての講義です。 続きを読む
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よっ☆すぃ~ @yossy214

【ハヤカワ国際フォーラム@六本木アカデミーヒルズ(8.27)私的まとめ(東大と六本木の違いや今回の来日講義を見ての雑感的なもの)】(#1)前回の東大に続き六本木のまとめを書こうと思ったが、ニコ生があったのでその必要はないか。 #JusticeJP

2010-08-29 02:54:34
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#2)内容をざっくりまとめると、六本木は東大とは全く違いTVや本の内容をなぞることはしなかった。論点は全く新しい2つ。1.市場の適切な役割・道徳的限界、2.バイオテクノロジー(男女の産み分け・遺伝子による選択)。 #JusticeJP

2010-08-29 02:55:09
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#3)詳しい内容や論理の展開、議論の様子、会場の雰囲気、導かれた結論などは、実際の動画がまだ見られるので見て感じてもらった方がいいだろう。なのでここではちょっと違った視点で、自分的な思いを書き連ねようと思う。 #JusticeJP

2010-08-29 02:55:42
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#4)今回、東大と六本木の両方の講義に運よく参加できたが、2つは全く別物であった。もちろん講義の形態は、対話を重視した例の「サンデル手法(ソクラテス・メソッドと言っていたかな)」なのだが、内容的には全く違っていた。 #JusticeJP

2010-08-29 02:56:10
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#5)会場から推察できるように、東大では主に学生など若者をターゲットとし、TVや著書で既に語られた内容がかなり多く、ハーバードの焼き直し的に感じた。なのでしっかり予習をしていったものからは不満の声が多かったのも事実だ。 #JusticeJP

2010-08-29 02:56:34
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#6)ただし、2限目の後半の「国や共同体が過去に犯した罪を現世代も追うのか?」という意欲的な議題は、完全に日本向けの内容で、それまでの(はっきりいって低調な)議論はすべてここのための導入なのでは?と思うくらいの白熱ぶりであった。 #JusticeJP

2010-08-29 02:57:08
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#7)一方六本木は、社会人・ビジネスマンを中心とした大人が対象の講義であり、TVや著書レベルの内容は理解している前提で、その上に何を積み上げるのか?新たに直面する難問をどう解決するのか?に主眼が置かれていたように思う。 #JusticeJP

2010-08-29 02:57:34
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#8)で、東大も六本木もその趣旨は理解できる。双方とも同時通訳を介しての対話で難しさもあると思う。だが参加者の議論があまりにも稚拙すぎた。もちろん大半が一般人でTV録画やネット中継を前に緊張するのは仕方ないし同情の余地は充分ある。 #JusticeJP

2010-08-29 02:58:28
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#9)でも、だ。自己主張のように見え単に独りよがりな意見、先生の質問の意図を理解していない的外れな返答、反論されるとぶれまくる立ち位置、勉強不足が透けて見える底の浅い上っ面の主張。これらが目立ったのは見た人なら分かるはずだ。 #JusticeJP

2010-08-29 02:59:10
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#10)勿論全員がそういうわけではなく、若い学生でもびしっと筋の通ったことを発言し、会場から拍手喝采を浴びたものもいた。またサンデル先生の授業の魅力の一つである笑いの要素をうまく引き出し(引き出され?)会場を和ませた事もあった。 #JusticeJP

2010-08-29 03:00:20
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#11)サンデル先生はいつも通りであった。違ったのは生徒の方だ。それが非常に残念であり、実にもったいないと感じている。せっかくの貴重な機会を最大限には生かせなかった。充分意味はあったろうが、もっと得られるものはあったはずだ。 #JusticeJP

2010-08-29 03:01:03
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#12)生意気な物言いを許してもらえるなら、サンデル先生の苛立ちと若干の失望がどちらの授業からも明らかに感じ取れた。ハーバードのTVを繰り返し見た者ならそれに気付いたはずだ。それが悔しいのだ。その場にいた自分も要反省なのだが。 #JusticeJP

2010-08-29 03:02:13
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#13)ああ、またもや批判的な文章を書いてしまった。感想を簡潔にと聞かれたら『素晴しい講義で感動的だった』に尽きる。間違いない。でも付け加えるならこんな感じだ。この不満の原因は何なのか、それを探るのが自分に課せられた課題なのか。 #JusticeJP

2010-08-29 03:02:39
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#14)最後に批判を覚悟で極個人的見解を付け加えたい。TV・著書の人気から今回の来日講義になったが、個人的には『サンデル(特にその講義手法)>哲学』と思っている。哲学ブームではなくサンデルブーム。そこから派生しての哲学ブーム。 #JusticeJP

2010-08-29 03:03:09
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#15)誤解を恐れずに言えば、サンデル的手法で量子力学の授業があれば興味はあるが、他手法で哲学の授業を受けたいかと言われると即答できない。まあ今となっては哲学の面白さにも目覚めてはいるが。きっかけが逆だったらなかったかもと思う。 #JusticeJP

2010-08-29 03:03:48
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#16)つまり極私的には今回の来日講演は『ソクラテス・メソッドの生体験の場であり、その素材として哲学が使われた、結果哲学にも非常に興味を持った』である。正しい見方ではないかもしれない。が自分的にはそれなりに満足感もあるのだ。 #JusticeJP

2010-08-29 03:04:21
よっ☆すぃ~ @yossy214

(#17)長いなwホントの最後に雑感。同時通訳の人マジ尊敬。東大で開演前に気さくに握手に応じるサンデル先生優しい。六本木で最高の笑いを取ったキミコさんGJ。サンデル先生の英語は分り易く聞きやすい。左手はやはりポケットだった。(終) #JusticeJP

2010-08-29 03:05:13