大橋巨泉さんによる今野雄二さんへの追悼コメントの件
@kureichi 大橋巨泉の問題ってのは、私は良く知らんのですが、無批判の同調ということに関して言えば、特にツィッターでは、本来ならば確認すべきソースには当たらず、それに対しての他者の所見にのみ基づいて同調するような、デマゴギー的な危うさは常に感じますね。
2010-08-30 00:28:21@tagagen 大橋巨泉の発言。 http://gladxx.jp/column/48/518.html 筆者のJunchanにもリプを飛ばしてみましたが、返事はないです。たぶん突っ込まれて考え込んでいるんじゃなかろうか。私もそう簡単に答えは出せないです。
2010-08-30 00:32:14@kureichi う〜ん、これは難しい…というのも私自身これを読むと「自分がやるのは躊躇われるが、他の著名人がやってくれたことで事実が記録として残るのは喜ばしい」と感じてしまうので。
2010-08-30 00:49:57@tagagen たしかに難しいんだけど、これが故人との信頼のもとで、大橋巨泉個人の責任でできる場(自分の本だったり、講演会だったり)でなされるんだったら礼賛できると思うんですよ。でも、追悼の場、葬儀の場って、その人の業績を褒め称える場じゃないですか。
2010-08-30 00:53:10@tagagen たとえば「故・田亀源五郎は同性愛者として〜」って語るのはありだと思うんだけど(ごめん、殺した)、故人の業績と同性愛者であることを公然と語っていない場合、追悼の場でそこを語るのは失礼だと思うんですよね。これは同性愛者に限らずのこと。
2010-08-30 00:55:51@tagagen たとえばそれ自体を業績として残していたわけではないのに、「故人は巨根で」「故人は愛人が50人いて」「故人はウンコを食べるのが好きで」って語るべきかどうかの問題。これは、そのことを受け入れる人たちが集まる別の場で語られるべきではないかと。
2010-08-30 00:59:50@tagagen それともうひとつ、カミングアウトしない理由を「差別されるから」とまとめてしまうのも違う気がする。そういう例がある一方、今野雄二の場合は、「ゲイだから」と見なされることのフィルターを避けたかったんじゃないかと思ったり。本当のところはわかんないけど。
2010-08-30 01:05:32@kureichi う〜ん、ただ今野氏の場合は、少なからずゲイカルチャーとの接触があるので、そういう意味では私の感覚だと、業績と同性愛者だということは、セットで語られても当然という気はします。また表現者として考えた場合、パーソナリティはより重要な意味を持ちますので、これも同様。
2010-08-30 01:08:34@tagagen 今野雄二は書いている内容から、広く作品によって公言しているのと一緒だろとも言えるんだけど、藤村有弘のケースを考えると、大橋巨泉は無邪気すぎるように思うんですよね。いかにプライベートで公言していたとしても。
2010-08-30 01:16:16@kureichi ひょっとすると、映画評論家・音楽評論家としての今野雄二と、ゲイカルチャーの紹介者やゲイをモチーフにした文筆家としての今野雄二という、故人に対する2つのイメージが相剋しているのかもしれませんね。私なんかは完全に後者のイメージで「男のオコゲ」だと思ってましたから…
2010-08-30 01:17:41@tagagen @kureichi 本当に本人が隠してなかったのなら良いんじゃないの。って感じだけど、知られたくない人、例えば親や家族とかってもいたかもしれないねぇ。マナーとしてはまっちゃんの言うことも分かるけど、ゲイとしては証言が残ってくれるのは有難いかなぁ。
2010-08-30 01:18:48@kureichi 大橋巨泉に関しては、実はこの人こそ「ゲイだから」というフィルターに囚われてしまっているようで、逆説的ではありますけれど、あえて極論してしまえば「ゲイを特殊視している」という意味で、実は「差別的」だという気が、ちょっぴりします。正直なところ。
2010-08-30 01:20:11それより、巨泉さんの話も、一見美談仕立てだが、「どうだ、俺は芸も認める進歩人だぞ!」ってえばってるようにも聞こえて鼻に付く。彼がそんな自意識過剰な人物だということも含めて、好きではあるのだが・・・。
2010-08-30 01:20:24@tagagen ああ、そうか。私にとっては映画評論家、音楽評論家がゲイカルチャーを取りあげた小説を書いたって流れだったので、前者の仕事にとってカミングアウトすることが得策ではないと判断しているんだろうと思っていました。仕事が減るというだけではない効果として。
2010-08-30 01:22:43@kureichi 私は完全に、この人はこんなにゲイカルチャーが好きなのに、自分のゲイネスについては全く触れないところを見ると、ファションとしてオシャレなゲイが好きなだけのノンケさん、男のオコゲなんだろうな…と思っていたので、正直浅はかな感じがして、あまり好印象ではなかったです。
2010-08-30 01:27:55@kureichi でもこうして亡くなられた後にアウティングされて、セクシュアリティがゲイだと明かになると、ああ、そうだったのか、だったら良く頑張ってくれました、と嬉しい気持ちに変わる。これはオリンピックで日本の選手に肩入れするようなもんですけどね。
2010-08-30 01:29:41@tagagen そう、それそれ。私の違和感はその特別視。大橋巨泉は、今野雄二をゲイとしてしかとらえていなかったんじゃないかとも思えるのですよね、極論すると。このモゾモゾする感じはどう言葉にすればいいかわからん。
2010-08-30 01:32:24@kureichi こういうこともあって、基本的に私にとっては、隠されていたセクシュアリティが明らかにされるということは、仮にそれが礼を失する形で行われたにせよ、その結果自体に対しては「良いことだ」という感が拭えないのですよ。大橋巨泉を褒めるゲイも、そういう気持ちはあるのでは。
2010-08-30 01:32:40@pinkbear777 あの流れの中でもうひとつ抵抗があるのは、それを削除したテレビを差別として批判することかな。実際、そうかもしれないので、強くは反論できないけれど。
2010-08-30 01:40:15@pinkbear777 時効みたいなもんかも知れませんね。隠していた人の葬式で「故人はゲイでした」は確かに失礼かな、という気はしますけど、もし「三島由紀夫はゲイだった」と書いて、それに誰かが「故人に失礼だ」と抗議してきたら、その抗議者は差別的だと私は感じるので。
2010-08-30 01:43:36@kureichi TV局の判断は「ちっ! やられたかぁ」って感じ。明らかに差別意識はあるけど、それは巨泉さんの「俺は偏見菜っか持ってない」っていう発言にも同党の差別意識を感じる。ま、あのお歳の方にしては上出来としてあげるけどねwww。
2010-08-30 01:44:40@kureichi まあ、その人を判断するときに、最初に「ゲイだ」ってのが来るのは、私自身がオープンリーでやってきたサラリーマン時代にさんざん経験していることなので、当事者としては、別にそういう人がいてもいいですよ、ってな感じではあります。
2010-08-30 01:46:21@tagagen 著名人が下半身事情をばらされるのはセクシュアリティを問わずやむを得ないと思っているので、私の抵抗感はもうちょっと別で、死という特別なものに対して、ものすごく私は保守的なのかも。
2010-08-30 01:46:51@pinkbear777 まあ、世代もあると思うし、それが差別の裏返しだったとしても、属性で評価するのは、属性で侮蔑する人よりずっといいけど。
2010-08-30 01:49:37@kureichi そうなると、タイムリミットはどこにあるのか、ってな話になっちゃいません? 初七日明けるまでは自粛すべきとか、いや一周忌まで待つべきだ…みたいな。
2010-08-30 01:51:27