130216【超域主催セミナー】「建築と思想の交差点〜空間の"豊かさ"とは?〜」
- makawakami
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アウラの喪失は引き受けざるを得ない。しかしコルビジェの建築にもある種の神々しさは感じるように思う。空間の豊かさとは?私たちのとりまくところ(「もの」の世界)として空間を考えてみる。
2013-02-16 15:23:11篠原さん「今日、ある種の味気なさの中で我々は過ごしているのではないか。梅田などの開発で便利になった、というだけで終わってしまっていいのか。どうして味気ないと感じるのか」
2013-02-16 15:24:29人文社会系では空間は対象化されにくい。多木浩二は現象学や記号論を使いながら、生と空間の結びつきを主題にした。空間が変わることで生活が変わることを問題にしている。ルフェーブルは、空間は生産されるものと捉える。建築家としては当たり前かもしれないけれど。生産物として空間を捉えた。
2013-02-16 15:28:03条件としての貧しさ(アウラの喪失)をどう引き受けるか。近代建築の現在型をどう考えるか。それは空間の豊かさを高めるものなのか。そうでないとしたら、アウラの喪失を引き受けた上で交差はいかにして可能か。篠原さんより今日の論点。
2013-02-16 15:32:21質問:空間というのは都市の?住宅の?プラベートな空間?篠原;パブリックな空間を想定しているが、どことなくパブリックな空間とプライベートな空間が混じり合うこともあるのではないか。日埜:その区別は最近のもの。近代の中で分離して考えるようになっただけ。区別するのは難しいのでは。
2013-02-16 15:39:37ある時代を経てきていること、ある素材の強さ、匠な仕事への関心、をある種()にして進んできた。そこで問題になるのは保存問題。コンクリートやガラスや鉄でできた建築は、再現可能なんだけど、時代が経てアウラが出始めた時に、東京駅みたいにすべてはならない。
2013-02-16 15:50:36日埜「再現可能ではあるけど時間の蓄積が建物にアウラをもたらす。ただこういうことは東京駅と比べて納得してもらいにくい」
2013-02-16 15:51:07大阪中郵が解体されてしまったように、都市の重層性を失うかもしれない。効率性を優先していくと、ただ単にそうあるようになる。居酒屋の空間は最初はなんとでもないものが時間が経つにつれて生きられた店になるかもしれない。
2013-02-16 15:53:58質問:無駄なところにゆとりがあると思う。(茶道など)ゆとり=お金についてどう思いますか。日埜:無駄という言葉の解像度をあげていかないといけない。
2013-02-16 15:57:14日埜「船場建築マップ。東京ではなかなかこうはいかない。当時の大阪商人の心意気が、今に繋がっている。街の豊かさ、財産になっている。」
2013-02-16 15:59:27篠原:いくら再開発が進んでいく中で、古いものを保存すればいいという話ではないはず。今古い物も新しい時があったように、現代において新しさはいかに可能か。近代建築の延長ではない新しさが必要では。先ほどいった北浜レトロのようなところを新しさと捉えるのか。
2013-02-16 16:04:05日埜:日本人には実家というものがあるから、ある種の都市への無責任さがあるのではという話を聞いたことがある。日本の都市は幸か不幸か、ここのしょうがないよという諦めが一つある。ここで議論のバランスをとるために再開発のいいところを話したいんだけど笑
2013-02-16 16:11:06日埜:一つ一つの空間で議論するのではなく、空間はつながっているので、プライベートな空間での行為もパブリックに反映してしまう。個々では正しいけれど、全体では間違ってしまうこともあると思う。分かりにくい全体のトレンドに誰が責任をもち判断するのかが問題。
2013-02-16 16:14:30