何の脈絡もないけど狙撃兵に関するお話:温泉部に持っていく本でも書いてあるけど、スナイパーの真髄は射撃よりもカモフラージュにある
2013-02-16 11:50:23それは野戦であれ、市街戦であれ変わらない。銃声はすれども位置がばれないようにカモフラージュしていれば1日2日程度ならば敵中でも活動できる
2013-02-16 11:52:26イラクのファルージャやラマディの市街戦では、海兵隊や陸軍、SEALsのスナイパーたちは極めて少数の兵士で文字通り「敵のど真ん中」で活動していた。普通の部隊なら考えられないような行動であるのは言うまでもない
2013-02-16 11:55:57でも、陸軍や海兵隊、SEALsのスナイパーから言えば、全くの逆で「車列で行動するとか死にたいんじゃねーの?」というのが正直な感想らしい。スナイパー達はハンビーなどの車両を進入と離脱のときにしか使っていない
2013-02-16 11:59:19ある程度まで拠点となる地点(建物)に近づくと、車を減速(進入中は決して停止させない)させて飛び降り、そこからは家の屋根やら庭やらを伝って目的地まで進んだそうな。市街戦におけるスナイパーにはコソ泥の技術が絶対必要なんだとか
2013-02-16 12:02:13市街戦におけるスナイパーチームは12名~16名程度で構成されていて、常に2~3の射撃チームをひとつの拠点内の複数個所に配置し、数時間から二日程度獲物を待つという態勢がとられた
2013-02-16 12:12:58大人数すぎず、少人数でもない1個分隊程度なら拠点に接近する敵を警戒する警戒チームと狙撃する射撃チームに役割分担ができることが一番大きかったようだ
2013-02-16 12:14:54とはいえ、MOS資格B4(つまりスナイパー学校を卒業した正規のスナイパー)は多くないので警戒するチームは基本的に11Bだけの歩兵だったし、とある事件が起きるまではB4を持つ兵士が一人しかいないチームも珍しくはなかった
2013-02-16 12:22:03B4を持つ兵士が少ない理由は、スナイパー養成学校への入校自体が非常に厳しく、ベトナム戦争以降レバノンや湾岸戦争以外にスナイパーが活躍した戦争がなかったので、実に地味な資格だったからでもある。そしてレバノンもガルフウォーも、スナイパーの活躍は地味なものだった
2013-02-16 12:26:05@ANAPG67 宗派内戦で住民が脱出して自派地区で不法占拠者となり、境界に無人地帯ができれば狙撃兵が無人で放置された建物を利用するか、あるいはわずかに残る居住者を監視、拘束しつつ活動できるようになるって話ですね。とりあえず大型バッテリーと携帯ジャマーが必要ですね。
2013-02-16 12:24:41@stormfields んー、バッテリーはスナイパーに限らず兵士の必需品ですが、ジャマーはいらなかったみたいです
2013-02-16 12:27:29で、話をイラクに戻すと・・・B4の資格を持たない非正規のスナイパーがスナイパーチームに多数編入されていた事によって、起きた事件がある。ヘッドハンター2という4名構成のスナイパーが皆殺しにされたのだ
2013-02-16 12:33:13このヘッドハンター2は、一人の斥候狙撃兵を除けば、他の3名は普通の海兵隊の歩兵だったのだ。当時はこれも珍しくない編成ではあったのだが、あろう事かこの海兵隊狙撃チームは一発も撃たずに皆殺しにされたのである
2013-02-16 12:36:21@XLAUS 違う違う、むしろ逆。イラク戦争では、殺害された反政府武装組織戦闘員の約半数が狙撃兵による戦果だといわれてる
2013-02-16 12:38:31めしったー ヘッドハンター2の事件には問題点は三つほどある。まず第一に、正規のスナイパーが少なすぎたこと、第二に本来のスナイパーチームの指揮官はE5(軍曹)であるのに斥候狙撃手の階級がE4(伍長)、他3名がE3(上等兵)と、経験不足は明らかであったこと
2013-02-16 12:55:31最後に、同じ時間、同じルートで同じ場所に陣取っていたことだ。特に最後のは最も致命的だったのである。狙撃作戦にあるまじき行為だったのは言うまでもない
2013-02-16 12:57:20@ANAPG67 米軍はボスニア、コソボ、韓国に旅団を出していても狙撃手を増やす必要を余り感じていなかったということなのかも。年間あたりの養成数250名というのは教官と生徒に人を回せる規模を考えると面白い数字なのかも。海兵隊の話もあるからちょっと複雑になるかも。
2013-02-16 12:52:02@stormfields 狙撃兵の技術なんですが、ベトナム戦争が終わってから技術の継承や実践における戦訓による技術の向上が一旦完全に途切れてしまったんですよ。で、イラク戦争でスナイパーの有用性が再認識されて、ベトナム戦争と同じ道を辿っている訳です
2013-02-16 13:00:39因みにこのヘッドハンター2の使用していたM40(製造番号E6546973)だが、敵に鹵獲され、米兵に向けて使われた。そしてヘッドハンター2の悲劇から2年後、今まさにAAVの車長に向けて使用されようという瞬間、海兵隊スナイパーによって阻止され、海兵隊の下に戻ったのである
2013-02-16 13:08:42@ANAPG67 @XLAUS これは狙撃兵が火力支援を要請して落とした爆弾やロケット、砲弾による殺害を投入火力から逆算した推計殺害数なども含めているかもしれないですね。詰所の周りに敵が押しかけて撃ち合いやってるような戦場があったから、指名射手の分も含めればそうなるのかも。
2013-02-16 12:55:17@stormfields @XLAUS 本に書かれていることを見ると、同じ時期に同じ場所に投入された師団が殺した敵の数よりも、一人のスナイパーが撃ち殺した数の方が多い事例は少なくないとありますから、そうではないと思います
2013-02-16 13:12:23このヘッドハンター2の悲劇以来、イラク戦争における狙撃作戦は変貌を遂げることとなった。斥候狙撃手やB4の資格を有する者は優先的にスナイパーチームに編入され、有効活用されるようになったのである
2013-02-16 13:15:37