「芝村裕吏さんによる「電子出版について」

2010/1/31
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芝村裕吏 @siva_yuri

この流れで置き換えという名前の攻撃を開始したメーカーが、たとえばappleです。 その標的が、次はキンドル。ついでにいうと、欧州で広がるニュースペーパーの電子化から進んでるイリヤッド系列です。

2010-01-31 21:48:08
芝村裕吏 @siva_yuri

欧州では、電子ペーパーはほんとに電子ペーパーでのんびり広がり、新聞紙はエコでないと思われ出したところから、ゆっくりと置き換えが起きてます。 日本でもイリヤッド系列はかえますね。ブルレーとか。

2010-01-31 21:49:35
芝村裕吏 @siva_yuri

さて。以上の様子でおおよその電子出版を巡る情勢を俯瞰しました。 次は、これらが日本でどのように影響を受けるかです。

2010-01-31 21:51:16
芝村裕吏 @siva_yuri

日本は、出版は自前で流通などをもち、規模が大変に大きな存在です。 アメリカでいったようにうまくはいきませんし、攻撃衝力を十分にとるために、多くの出版社の協力は必要です。

2010-01-31 21:53:07
芝村裕吏 @siva_yuri

amazonが目を付けているのは日本の出版の抱える構造的な問題、返本率です。 電子出版ならこれを減らせます。日本の出版業界は長くこれに苦しんでますから、割と本気でいいな、と思うでしょう。

2010-01-31 21:55:08
芝村裕吏 @siva_yuri

が、これは流通取次などとの調整がいったりで、まず利害一致する出版社で聯合して、外交する必要があります。 amazonもこのあたりを理解した上で、日本上陸の調整期間を2年とってます。 まあ、内応もて城を開けさせるというのは、攻城戦の常套手段ですね。

2010-01-31 21:56:58
芝村裕吏 @siva_yuri

アップルはすでに日本に牙城がありますので、すぐに個別交渉ベースで戦うでしょう。 こちらの強みはカラーです。 日本はカラー原稿が大好きな事情があるので、マンガや画集は動きやすいでしょう。 ただ、どうしても発光体なので、文章を読むのはつらいです。技術書ならなおさらです。

2010-01-31 22:00:07
芝村裕吏 @siva_yuri

日本独自の動きとしては、携帯マンガ、携帯小説そこから発展した配信媒体があります。こちらがどう動くかは、まだわかりませんが。まともにやっても話題はとれないので、おそらく、思い切った手をうつでしょう。攻勢タイミングは二年より前。一年よりあとくらいです。

2010-01-31 22:03:30
芝村裕吏 @siva_yuri

では、日本のハードの動きはというと、 ソニーは再度電子書籍リーダー(計画) シャープはまさかの電子辞書にリーダー機能 富士通は小型PCにビュアー搭載、電子ペーパーも準備

2010-01-31 22:06:13
芝村裕吏 @siva_yuri

で、今対応してますが、ほどなく次のラウンドがはじまると思います。これらは過渡期的で、本格的な対応をやってくるのは確実です。 つまり、新ハードを各社計画してます。

2010-01-31 22:06:39
芝村裕吏 @siva_yuri

その中でダークホースは、マイクロソフトですwin7のピュアタブレットで、”見開きが出来る”ハードをだしてきそうです。 ただまあ、マイクロソフトはハード的におもしろいものを出すとは思いますが、出版囲い込みはこけるでしょう。

2010-01-31 22:08:23
芝村裕吏 @siva_yuri

カラーで見開きが出来る(二画面液晶)モデルは、漫画家さんの心を奪うには十分でしょう。 でもまあ、それが本当にでるかは、まだわかりません。

2010-01-31 22:09:12
芝村裕吏 @siva_yuri

こんな情勢の上で、無視できない考えるべきファクターは、2つあります。 一つに、雑誌、編集者、編集部はどうなるのか もう一つは我が国の同人出版はどうなるのか、です。

2010-01-31 22:11:12
悪童屋 @akudouya

@siva_yuri 電子書籍に対応した機種がでてくるという感じでしょうか?>新ハード

2010-01-31 22:09:35
芝村裕吏 @siva_yuri

編集というと、役に立たないというか、メッセンジャー程度の扱いをされることも多いですが、売り上げを伸ばすメソッドや、ゲシュタルトを構築できる並べ方を出来るところも、あります。大手出版でそういう能力を持つところを、私はいくつか確認しています。

2010-01-31 22:13:16
芝村裕吏 @siva_yuri

役に立たない編集は、早晩単純に死亡すると思いますが、高いエディターシップを持つところは、おそらく”まとめとおすすめ”と言う形で、生き残るでしょう。

2010-01-31 22:14:22
芝村裕吏 @siva_yuri

今、すでに映画、本やゲームは手に入るが時間がないので見れないとかが普通にあります。効率良く時間を投資する関係で、これらへの指南役としてのブランドとして、メンターとならんで顔の見える編集部が、影響力を持つ可能姓があります。

2010-01-31 22:16:25
芝村裕吏 @siva_yuri

一方の同人出版ですが、これはおそらく、文句なしに新しいビジネスチャンスです。ただ、ある程度まとまって動く必要があります(苦手だとは思いますが。はい)

2010-01-31 22:19:33
芝村裕吏 @siva_yuri

一番の近道は場の提供役としての主催による電子上のコミケ開催ですが、まあ、組織力次第でしょう。 是空とおるとかなら、あるいはそのパワーでやるかもしれません。

2010-01-31 22:19:45
芝村裕吏 @siva_yuri

ただ、マイナス材料として”インパク”(笑)の失敗があるんで、みんな動きにくいのはたしかでしょう。 集団で動けるかどうかが、おそらく勝負です。

2010-01-31 22:21:17
芝村裕吏 @siva_yuri

以上 説明終わり。 これで義理は果たしましたよ。>さなづらさん、竹並さん

2010-01-31 22:21:55
築山 @tsukiyama_m

@siva_yuri 同人電子市場としては DLサイトが多々ありますが、リーダーに載らないとダメということでしょうか?

2010-01-31 22:23:10
築山 @tsukiyama_m

考えたら同人のDL市場も絶版に対応したマーケットなわけですね(オークションでプレミアついちゃうとか)

2010-01-31 22:24:41