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小児甲状腺がん発生率とスクリーニング結果を比較するのは適切ではない=斗ヶ沢秀俊氏(毎日新聞)

毎日新聞2013年02月23日朝刊「さあこれからだ:/49 甲状腺検診、加速させよ=鎌田實」に対する斗ヶ沢秀俊氏による批判ツイートをまと
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斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

北海道赤井川村出身。東北大学物理学科卒、毎日新聞社入社。静岡支局、東京本社社会部、科学環境部、ワシントン支局、福島支局長、科学環境部長、健康医療・環境本部長などを経て、営業総本部。毎日メディアカフェhttps://t.co/GoU8F6l2Pnで、年間100件のイベントを開催中。私の意見ツイートは社の見解ではありません。

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

毎日新聞連載:さあこれからだ:/49 甲状腺検診、加速させよ=鎌田http://t.co/bJMDKuJ5TZ 鎌田先生は何度かお会いし、著書もよませていただき、心から尊敬している方ですが、今回は敢えて批判を。

2013-02-25 12:12:25
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

鎌田先生は、福島県の県民健康管理調査で、子ども3人に小児甲状腺がんが見つかり、さらに7人に甲状腺がんの疑いがあることについて、「福島県での発生リスクが、通常の10倍近くに上がっていることを意味している」と書かれている。

2013-02-25 12:16:29

「発生率(罹患率)は100万人に1人」は本当か。

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

「通常、小児甲状腺がんの発生率は100万人に1人といわれている。36万人の子どもがいる福島県で3人見つかった」から、「福島県での発生リスクが、通常の10倍近くに上がっている」とのことです。しかし、この論には、問題があります。第一に、「発生率は100万人に1人」は本当か。

2013-02-25 12:19:52
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

「小児甲状腺がんの発生率(罹患率)は100万人に1人」というのは、よく見かける表現ですが、私の調べた範囲では、それを裏付けるデータはありません(どなたか、ご存じでしたら教えて下さい)。概ね10万人、あるいは数十万人に1人程度というデータはありますが。

2013-02-25 12:28:52
ぼっちなぅ・・・ @botti_now

@hidetoga ハリソン内科学三版では年間10万人あたり約9人となっていますね。発生率は加齢で増加、50歳過ぎで頭打ち。

2013-02-25 13:25:24
ぼっちなぅ・・・ @botti_now

@hidetoga 付属の発生率のグラフでは、20歳で10万人あたり0.5人程度でしょうか。それより年齢が下がると発生率もさらに低下します。

2013-02-25 13:42:29
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

ご教示に感謝しますRT @botti_now ハリソン内科学三版では年間10万人あたり約9人となっていますね。発生率は加齢で増加、50歳過ぎで頭打ち。付属の発生率のグラフでは、20歳で10万人あたり0.5人程度でしょうか。それより年齢が下がると発生率もさらに低下します。

2013-02-25 13:54:18

発生率(罹患率)はスクリーニング(集団検診のふるい分け)による発見率=有病率とは違う

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

この小児甲状腺がんの罹患率というのは、何らかの症状があったり、たまたま検査して見つかった人の割合であり、積極的にスクリーニングして得られた数値ではありません。ですから、今回の福島県でのスクリーニングの数値と比較するのは、そもそも適切ではありません。

2013-02-25 12:31:59

【有病率】現在その病気を有する人の割合=スクリーニングの結果
【発生率(罹患率)】一定期間(例えば年間)に発生した新たな患者数の割合

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

さらに鎌田先生は「100万人に1人」と「30万人に3人」を比較して、10倍程度と書かれていますが、これもおかしい。30万人に3人は「有病率」であり、「罹患率」ではありません。有病率は現在その病気を有する人の割合であり、罹患率は一定期間(例えば年間)に発生した新たな患者数です。

2013-02-25 12:35:38

年間発生率(罹患率)は有病率の10分の1から20分の1

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

つまり、甲状腺がんのように予後の良いがん(一部の予後の悪いタイプは別として)では、患者はあまり亡くならないから、小児甲状腺がん(0~20歳)では、年間罹患率は有病率の10分の1か20分の1ほどになるはずです。ともあれ、有病率と罹患率の数値をそのまま比較するのは間違っています。

2013-02-25 12:40:07

他地域の比較結果が3月末に出る

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

日本で小児甲状腺がんの積極的なスクリーニングをするのは初めてのことなので、福島県でのスクリーニングで初めて小児甲状腺がんの実態が分かることになります。現在、青森県などで同様の検査をして比較する試みが進められており、年度内にも一定の結果が出るでしょう。

2013-02-25 12:42:48
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

現在、青森県などで同様の検査をして福島県の検査結果と比較する調査が進められており、年度内にも結果が出るでしょう。対象人数が約4500人なので、小児甲状腺がんの患者が見つかる可能性は高くはありません。のう胞や結節については、比較できるデータになると考えられます。

2013-02-25 12:47:22
れもんた @montagekijyo

これですね→”環境省は福島と他地域の子どもたちを比較するため、青森県などで約4500人を対象に検査を進めており、結果は3月下旬に公表予定http://t.co/OrL9wxeurl @hidetoga

2013-02-25 13:04:12
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

はい、そうです。RT @montagekijyo これですね→”環境省は福島と他地域の子どもたちを比較するため、青森県などで約4500人を対象に検査を進めており、結果は3月下旬に公表予定” http://t.co/BKdgEoDE5p 

2013-02-25 13:07:18

甲状腺検診は加速すべき

斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

鎌田先生は立派な方で信頼度も抜群ですから、「南相馬市の若いお母さんからメールが届いた。『怖くなった。とても不安です』と書いてあった。当然だ」と書かれると、読者もまた、「やっぱり危ないんだ」と不安を感じてしまいます。

2013-02-25 12:51:51
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga

「甲状腺検診を加速せよ」という主張には賛同しますが、疑問符の付く内容でした。鎌田先生の東日本大震災後のご活動には深く敬意を抱いており、尊敬の念は全く変わらないのですが、敢えて批判をツイートしました。

2013-02-25 12:56:22

事故の影響か?

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コメント

neologcutter @neologcuter 2013年2月25日
教訓:上杉たかしが出てきたらソースを精査せよ。どこかにゴマカシがあるはずだ。
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宮原篤 / 書籍「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」@9月21日発売 @atsushimiyahara 2013年2月25日
参考文献:日本では生後6ヶ月での神経芽細胞腫スクリーニングは2004年に中止になりました。 /神経芽腫スクリーニング、過剰診断の害のみで死亡率減少効果なし。 / http://www.metamedica.com/news2002/2002040801.html
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未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2013年2月25日
「チェルノブイリネックレス(甲状腺がん手術痕)」は、現在の手術ではほとんど見られないんじゃないかな。手術方法改善した筈。「小児甲状腺がん発生率とスクリーニング結果を比較するのは適切ではない=斗ヶ沢秀俊氏(毎日新聞)」
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未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2013年2月25日
「福島県立医大ですが」って意味わかんない。福島県立医大の人もメンバーにいる「県民健康管理調査検討委員会」だね。この名称で検索すると、福島県の「第10回「県民健康管理調査」検討委員会(平成25年2月13日開催)」の内容が見られると思う。
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れもんた @montagekijyo 2013年2月26日
上杉隆氏の検証:「マーシャル・ネックレス」は検索してもそれらしき情報が見あたらない。「チェルノブイリ・ネックレス」の連想で創作をしているのではないかという疑いがある。 http://bit.ly/XU6m2m
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れもんた @montagekijyo 2013年2月26日
傷は目立たない 甲状腺手術の傷について | たまき青空病院 bit.ly/126dWwb 甲状腺手術経験者の方!お話聞かせてください : 発言小町 bit.ly/W8mGj0
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