伊東乾先生@itokensteinの「下手でも、自分自身が歌いたくて歌っているカラオケは、そのひとにとって価値や意味があるけれど、見かけ上は商売モノになっていても、魂の入っていない「金のための歌とか演奏」がどれくらい本人にも聞く人にも空疎か、」

僕ら音楽で食ってるわけですが、演奏の切り売り、たとえばもっぱら「お金のため」にする演奏がどれくらいツマランものか、といえばすぐ分かってくださる方が多い。現実に音楽で食うということはこれと背中合わせでもあるわけ。 by 伊東乾
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

出先で詰めておりますが日経連載、「のため病」の話で久しぶりにコメントを頂き、ありがとうございます。大半が非常に正鵠を射たメッセージを頂き、心から感謝しています。「のため」は3-4回に分けて考察し、一昨年から準備して次か次の次に出る本の一部に反映する可能性があると思っています^^

2013-03-02 10:11:25
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「ため」「のため」など、どういう表現にするか、「のだめカンタービレ」と似ているので、それをどう回避するか、など、キャッチフレーズ関連でもあれこれ考えている最中ですが、内容の筋道は長らく考えてきたことでブレませんので、ご期待ください。一つ面白いコメントがあったのは中身を見ないもので

2013-03-02 10:13:13
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

AはBのため、BはCのため・・・という内実が無限後退する「のため病」も、形だけの目標を達成してしまいその後抜け殻になる(例えば「東大合格」後のびきったゴムと化す「五月病」も、形骸化空疎化という一点では同じで、それをどのように中身の詰まったものにしてゆくかを一音楽家として話すもので

2013-03-02 10:17:41
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

そういう内実のあるレスポンスをしながら連載も書き進めてゆきます。また内実がないのが透けて見えるコメントは笑ってスルーさせていただくなど(^^; 知行合一でSNS含め進めてゆければと思っています。

2013-03-02 10:19:01
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

別の表現をすれば、「のため病」というのはせみの抜け殻の漸化式みたいなもので、無限に脱皮を繰り返しても最後まで中身が出てこない、たまねぎの皮むきみたいな状態ですね。学生が人生相談にくる「で、君ナニやりたいの?3年後5年後」と質問して、本当に答えが出ない子が決して珍しくない訳で、

2013-03-02 10:21:21
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

そういう「目標不在」も困るけれど、下手な「目標」を設定して「何々大学に合格した」「A社に正規採用された」で人生のゴールを達成(!)してしまい、その後養老院みたいなフレッシュマン(・・・)(フレッシュウーマンもありえるでしょう、僕が知る例の大半は男性ですが)実質ウツラーも困る訳で、

2013-03-02 10:23:27
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

他のいつでもない「いま」他のどこでもない「ここ」他の誰でもない「自分」が、目の前と未来を充溢させてゆく方途を、大学に教籍も15年ほど持ってきた一芸術音楽家として過不足なく思う方向から、具体的に考え、記してみたいと思うわけです。別の言い方をすれば、幸せとはどこにあるか、でもある。

2013-03-02 10:25:54
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

今週忙しい中で原稿をむにゃむにゃっと書く中で思いついた言葉ですが「のため病と五月病」は悪くないかもしれない、と思っています。本のタイトルとしても採用可能かもしれません。関連する編集氏とお話しつつ、検討してゆきたくおもいます。ツイッターでの貴重なブレーンストーミングに感謝しています

2013-03-02 10:28:04
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

逆から考えてもらうと分かりやすいんですね、僕ら音楽で食ってるわけですが、演奏の切り売り、たとえばもっぱら「お金のため」にする演奏がどれくらいツマランものか、といえばすぐ分かってくださる方が多い。現実に音楽で食うということはこれと背中合わせでもあるわけ。そういう実例でお話します^^

2013-03-02 10:30:34
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

つまりね、下手でも、自分自身が歌いたくて歌っているカラオケは、そのひとにとって価値や意味があるけれど、見かけ上は商売モノになっていても、魂の入っていない「金のための歌とか演奏」がどれくらい本人にも聞く人にも空疎か、とか考えて貰うと、のため病克服の僕なりのシナリオが見えると思うわけ

2013-03-02 10:32:03
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

@MAROCKs 難しいバランスではあるのですが、職業人としてならプロ根性も大事です。 でも、心の離れた演奏は、本人にとっても聴き手にも、最終的には砂を噛む ものであるのは間違いなく・・・^^;

2013-03-04 23:10:28