えびなやすのり氏が語る音響監督のお仕事
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大体50曲くらいと書きましたが1クール物(12〜13話)でも1年もの(51〜52話)でもそれくらいです1クールなので曲数が1/4になるかといえばそんなことはないのです。スタートの労力は一緒です。
2013-02-22 13:15:33そうこうしてるうちに作曲家さんと音楽打ち合わせに入ります。だいたい収録より4ヶ月か5ヶ月前ですかね。 作曲家さんがスコア書きをして音楽収録を終えるのはだいたい2ヶ月から3ヶ月でしょうか。なんせ曲数が膨大ですから。
2013-02-22 15:19:06発注曲が50曲あれば、曲数分の説明をするので、結構大変です。 ただあまり具体的な注文はしないようにしてます。細かい指定をするとそれっぽい曲は上がってきますが、それを上回ることはないと思います。作曲家さんが考える余白を残した方がこちらのイメージを上回るものができてきます。
2013-02-22 20:33:14具体的な注文とは例えばビートルズのイエスタディみたいにしてくれ、的なことですかね。そんな曲が欲しい時は弦楽で悲しみをあおる曲を と頼みます。そうすると更に僕のイメージを上回る曲が上がってきます。
2013-02-22 20:40:48参考曲を聞かせることもありますが、そういう曲が欲しいということではなく、その曲の持つ空気感を参考にしてほしいということです。 そういう場合にこちらの音楽知識があると非常にわかりやすく説明できるのです。なので音楽の知識は豊富な方が良いのですよ。
2013-02-22 20:45:47作曲家との長い打ち合わせが終わると、概ね収録までの作業は終了です。絵コンテもどんどん届きだします。オーディションで決めた役以外にも登場人物がいるのでそのキャスティングをします。
2013-02-22 20:53:17収録の一ヶ月位前になると登場人物のキャスティングはだいたい終了します。 この段階では名前のない登場人物がキャスティングされてないことが多々あります。 男子Aとか見物人1とかです。 セリフも『おはよう』の一言だったりする役です。
2013-02-22 21:04:56そういう役にオーディションには受からなかったけど気になった人をいれることもあります。何せ200人受けて5人しかキャスティングされないわけですから気になる人もいっぱいいるわけです。 別の作品で使うこともあります。
2013-02-22 21:11:37語弊があるかもしれませんが オーデションデータは僕のボイスサンプルです。 直接指示だしをしたボイスサンプルなのです。
2013-02-22 21:53:12そうこうして収録の1週間から2週間前 アテレコ用の映像と台本が届きます。まだBGMはできてないことが多いですが、デモと称した作曲家さんからのスケッチが何曲か届き出します。打ち込み音源が主ですが、雰囲気を確認するにはそれでじゅうぶんです。ここで初めて発注したBGMのさわりを聞けます
2013-02-23 01:43:44あがってきたスケッチがOKか手直しが必要かのやり取りをして 音楽は収録本番を迎えます。(生録りの場合ですが) こちらももらった映像をチェックして本番に備えます。音響チームはここで動く映像を初めて確認するのです。
2013-02-23 01:50:27絵の人たちは絵コンテでテンポを想像出来ますが 僕達音響は映像をみてなるほどこのスピード感なのか、みたいなことを実感します。 そしてめでたく一話の収録を迎えるわけです。ご静聴ありがとうございました。ふぅ。
2013-02-23 01:53:27