第27回明日の教室東京分校 #askt27 青山新吾先生『通常の学級における特別支援教育を進めるために必要なこと~子どもとの関係づくりと学びのしかけを中心に~』

第27回 明日の教室東京分校 http://asunokyosi.exblog.jp/ 日 時:平成25年 3月 2日(土) 13:30~17:00 講 師:青山新吾先生(ノートルダム清心女子大学講師) 続きを読む
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藤川大祐 @daisukef

第27回明日の教室東京分校「通常の学級における特別支援教育を進めるために必要なこと〜子どもとの関係づくりと学びのしかけを中心に〜」(青山新吾先生)、スタートです。ハッシュタグは #askt27 でツイートします。 http://t.co/eFS3dP6qzg

2013-03-02 13:34:10
藤川大祐 @daisukef

青山:自分はスーパーティーチャーではない。何かあるとしたら、当たり前のことを丁寧にやってきただけ。 #askt27

2013-03-02 13:34:54
藤川大祐 @daisukef

青山:18年間小学校の教員、その後教育委員会勤務を経て、大学に移って2年。学生時代から障害児教育が専門だったわけでなく、学生時代の専門は社会科教育だった。 #askt27

2013-03-02 13:36:34
藤川大祐 @daisukef

青山:新卒の時に小学校の「ことばと情緒の教室」に勤務することになった。今で言う通級指導教室。障害のある子どもに関わる教師として、"ド素人"だった。 #askt27

2013-03-02 13:38:04
藤川大祐 @daisukef

青山:多様な障害をもつ子どもたちと山にキャンプに行った。登ったら、どんどん雲が広がってきた。肢体不自由の子どもはいなかったが、下りることに不安のある子どもたちがいた。一人の子どもの担当となって一緒に下山することとなった。 #askt27

2013-03-02 13:45:16
藤川大祐 @daisukef

青山:その子どもは最初は大きな声をずっと出していたが、徐々に状況が理解できたのか、全く言葉は出ないものの共感関係ができてきた。時間をかけて下山したら、下の子とともに先におりていたお母さんが、タオルを差し出してお礼を言ってくださった。 #askt27

2013-03-02 13:47:27
藤川大祐 @daisukef

青山:お母さんがどんな思いで待っておられたのかと、思った。その後、他の子どものお母さんから手紙をいただいた。長い夏休みに子どもを面倒見てもらえるという思いで参加された。教えても覚えない我が子に諦めかけていたが、下山する姿を見て我が子のことも…と思ったとのこと。 #askt27

2013-03-02 13:51:12
藤川大祐 @daisukef

青山:手紙をいただいて、その時は自分でも役に立つことがあるのだと喜んだ。しかし、後で考えた。当時、自分は先輩教師たちにも愚痴を言うなどしていた。もしかしたら自分が辞めてしまうのではないかと感じられて、手紙をくださったのかなと思う。 #askt27

2013-03-02 13:52:49
藤川大祐 @daisukef

青山:自分のエネルギーやモチベーションとなることがあるのかもしれない。自分にとっては、あのキャンプの経験と手紙をもらったことがそれにあたる。最初にこのことを聞いていただきたかった。 #askt27

2013-03-02 13:54:11
藤川大祐 @daisukef

青山:小学校の特別支援学級に行った。ある子どものことを見てほしいと言われた。他の子どもが普通学級に行っているのに、その子は行かずにフラフープをすごい勢いでやっていた。この3日間、給食やトイレ以外はずっとやっているという。 #askt27

2013-03-02 13:58:05
藤川大祐 @daisukef

青山:校長などとともに自分たちが教室に行ってすぐ、その子が突然、「先生、フラフープして」と教師に差し出した。各教師が少しだけやったりできないと言ったりして、その子が自分のところに来て、渡そうとして「誰?」と尋ねる。 #askt27

2013-03-02 14:00:46
藤川大祐 @daisukef

青山:自分の説明は聞いてもらえず、その子は「フラフープして」と差し出した。「ええんじゃけど、できない。教えてくれたらしてもいい」と言ってみた。「ええよ」と言い、「こうやって…」と説明を始めた。 #askt27

2013-03-02 14:02:57
藤川大祐 @daisukef

青山:その子は「こうやって」しか言わないので、「わかった。フラフープを首に通して、腰にかけて…ということ?」と尋ねたら、「そうじゃ」と言って同じことを得意げに言う。聞き取って真似をすることはできるということがわかった。 #askt27

2013-03-02 14:04:11
藤川大祐 @daisukef

青山:少し時間をかけながら、「見といて」などと言って、ようやくフラフープをまわそうとすると、その子が別の場所に行こうとした。思わず素で「おまえ、どこ行くんや」と言うと、「ごめん」と謝り戻った。教師からは「初めて謝ったのを見た」と言われた。 #askt27

2013-03-02 14:05:50
藤川大祐 @daisukef

青山:その後、なかなかできずにいたら、その子はフラフープを持って別の教師に「先生、フラフープして」と言いに行った。そこは流して、何も言わずにおいた。 #askt27

2013-03-02 14:06:50
藤川大祐 @daisukef

青山:その子の立場に立つと、いろいろなことがわかってきた。その子は「見とっちゃる」「教えちゃる」と言っても、悪気はないのだが、見ていなければいけないということを学んでいない。やりとりをするということを、学んでいない。 #askt27

2013-03-02 14:08:36
藤川大祐 @daisukef

青山:しかし、なぜ飽きないのだろうか、粘り強いのだろうか、不安なのだろうかなどと考えさせられた。考えることが、楽しかった。 #askt27

2013-03-02 14:09:10
藤川大祐 @daisukef

青山:子どもとの関係の第1段階は、やりとりの主導権をとること。フラフープの例では、「教えてくれたらやる」と切り返すことで、主導権を子どもに与えたままにしないようにした。なお、「主導権」と言っても強圧的なやりとりを意味するわけではない。 #askt27

2013-03-02 14:10:07
藤川大祐 @daisukef

青山:桃太郎ーきびだんご理論。きびだんごを与えた瞬間、犬などを家来にしてしまうということでよいのか。桃太郎には家来はいるが、友達はいないのか。家来を作る前に友達からきびだんごをもらって味わうことも必要ではないか。 #askt27

2013-03-02 14:14:18
藤川大祐 @daisukef

青山:校内研でこのような話をしたら、「うちの学校には桃太郎が多い」「あの子は桃太郎では」といった議論が出るようになった。教師たちがこのように考えてもらえることがありがたい。 #askt27

2013-03-02 14:15:55
藤川大祐 @daisukef

青山:かつて師の片倉信夫先生から「大人が勝てば子どもも勝ちの不思議な勝負」と言われ、いろいろと考えた。考えてもらうことが大切。 #askt27

2013-03-02 14:16:56
藤川大祐 @daisukef

青山:ここまでの話は、「ヒドゥンカリキュラム(かくれたカリキュラム)」の話や堀裕嗣さんの言う「環境調整型権力」「頼りがいのある教師」といったこととも通じる。 #askt27

2013-03-02 14:20:37
藤川大祐 @daisukef

青山:まず、「受け止める」こと。これはなんだろうと不思議がること。すべてを肯定することとは異なる。 #askt27

2013-03-02 14:21:43
藤川大祐 @daisukef

青山:第2段階は、比喩的に言えば、子どもの差し出したきびだんごを食べることで子どもが育つ関係。 #askt27

2013-03-02 14:23:30
藤川大祐 @daisukef

青山:特別支援学級の子どもたちが、物を作るのは好きだが長続きしないということ。そこで、全校の先生たちに「御用聞き」をすることにした。多くの教室から、ブックエンドの注文が出る。 #askt27

2013-03-02 14:26:22