ETV特集「人とうまくつきあえない〜いじめや虐待と自閉症スペクトラム」

ゆらゆら @yuurayurari

ＥＴＶ「人とうまくつきあえない」。静岡県浜松市。こどもの心の診療所。最新の研究で、虐待といじめの問題とＡＳＤの関連が指摘されています。見過ごされるとうつ、過食症・拒食症、自傷行為につながると。診察に杉山登志郎（30年以上この問題に）がけんた君（学校に馴染めない）の診察。

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けんた君、図画工作が好き。アニメーション。周りは次の体育の授業に。でもけんたくんは、なぜ夢中になってることが邪魔されるかわからない。これまでは本人や親の子育てに問題があるとされてきた。でも杉山さんは生まれつきに脳に問題があるASDの可能性があると指摘。

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けんた君のやりたいことが繰り返し否定されると本人のやる気がなくなる。学校にも説明し、理解を求めた。先生や友達が理解して学校に通えるように。学校でのいじめに来るしんだ人もいる。美優ちゃん７歳。大きな音が苦手。これもASDに多い症状。知能や言葉の遅れはない。

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美優ちゃんは本を読むと没頭、好きなことはいつまでも。こうした人とは違う特徴がからかわれる原因かとお母さんは心配。喋り方にも特徴がある。相手がひいちゃう。すると精神的に不安定になる。毎日夜泣いちゃう。診療所を訪れる。落ち着いて席に座ってられないとカメラとナレーション。

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フラッシュバックの説明。美優ちゃんにも。アニメーション。一斉に九九の暗唱に耐えられず教室を飛び出す。給食では自分の話をし周りから会話が成り立たないと。変わった子と認識され、真似・からかいの対象に。嫌と言えなくにこにこするから周りは続く。やがて話声だけでいじめのフラッシュバック。

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フラッシュバックの改善にはそのトラウマを取り除くことが必要。杉山さんはそれに取り組む。一番つらかったいじめを思い出してもらう。EMDR。左右の手に交互に刺激を与えたり視線を左右にすることでトラウマが思い出しても苦痛を感じない記憶に変わる。メカニズムは不明。

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学校は美優ちゃんの席の周りにパーティションを、音楽の授業で耳栓。月に２回通院。いじめはASDの最悪の増悪因子と、杉山氏。自閉症は30年前には珍しい障害と。当時は知能問題と。しかし、◯年に日本初の1歳6ヶ月健診で自閉症の萌芽を発見。親とのコミュニケーション不全。

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自閉症の範囲を広げざるをえない状況に。イギリスで大規模な疫学調査。これにより自閉症スペクトラムの診断名つく。宇田聡さんの当事者発言。統合失調症とかうつ病とも診断され迷路に。27歳でASDと判明。小学３年で周りから疎まれてると意識。いじめも受けたが原因がまったくわからずなぜと自問。

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宇田さん、人づきあいが苦手なのは生まれつきとわかり、場面場面で必要とされるのが何か空気を読むように。知識として学んだ。「健常者」は生活の中で空気を読む術を学んでいるけど、自分は介助者の助けで。金沢大学の研究。ＭＥＧ。脳のどの部分が活発に働いてるかを比較てで明らかに。

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健常児は人間の声を聞いたときに左脳が活発に働く。ＡＳＤ児は変わらない。ウェルニッケ野のネットワークの活動の違い。お母さんの温もり、という言葉を聞いたときのイメージの違い。また、右脳の視覚認識が高いとも。優れた能力を活かしながら支援にあたるのが大事。なぜこれがわからない？ではない。

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宮尾さん、ASDの方たちの独特の認識の仕方に注目。光、音の刺激に過敏に反応。映像で再現。ＡＳＤ児、遠近法て見え方をしないゆえ、一つのまとまりとして視界をまとめられない。優れた記憶力がかえって苦しめる。嫌な経験が止めらない。ＡＳＤの人がフラッシュバックに苦しめられのは記憶のせい。

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視覚優位に苦しむ。杉山さんところを訪れる16歳の少年。うつ状態が改善せず。9歳でASDと診断されるも学校の対応が不十分でうつ状態になり不登校、治療難航。母親が高校の話をしたときにチック症状。過去のトラウマと今の高校へのストレスを感じてる。成人になってASDがわかった人、二次障害。

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アメリカ、キャサリン・ロードの最新の 研究。早期発見が、ASDが精神疾患にならない決め手。でないと自立が妨げられる。ASDは親から子への虐待・育児放棄にもつながるという指摘。より深刻な問題を抱えているのは親。母親もASDを抱えてると杉山さんは平行治療。EMDRを試みる。

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突然涙を流す母親。フラッシュバック。母親自身もASDを引き金にその母親から虐待を受けていたことがわかる。アニメーション。母と妹と、姉という立場での三人生活。成人して娘が生まれる。自分のようになってほしくないと必死に子育て。でも娘もASDで同じことをしてしまい落ち込みうつ症状悪化。

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…治療を通じ母親への怒りが和らいでいった。杉山医師が母子平行で治療にあたったのが1300人にのぼる。母親への治療を始めて３ヶ月後、親子関係に改善がみられた。娘の不登校がおさまる。母親のフラッシュバックもぎりぎりおさまり、うつ症状も。トラウマ改善効果をみためにEMDRを行う。

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適切な対応でASDがもとの親子関係の壊れがふせげる。1歳半健診で佐賀県はASD発見プログラムを。15%が疑いありと。その後精密検査へ。それにより診断された３歳の子の紹介。さわられるのを嫌がる赤ちゃんに違和感を覚えてた母。自閉症とわかってふっきれた。ほっとした。

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週に一度、乳幼児対象の超早期療育に通う母親のあいさん。アメリカで学んだ服巻さん。ASD児、3歳頃、ひとの顔とおもちゃの区別がつきづらい。それを治療していく。73%、36%の開きが療育の結果効果ありと、アメリカの研究。瑛基くんにも効果あり。美優ちゃんの話にもどる。

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美優ちゃん、椅子にも落ち着いて座れるように。家族や学校が早めに対応した結果よくなったと。他者配慮もできるようにと。二次障害でなく、ちょっと変わった才能のある普通の子になっていく。この子たちを上手に受け止める社会であるよう、「私たち」に求められているというまとめ。