茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【やせ我慢とイノベーション】連続ツイート
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やい(1)というわけで、まだまだ調子が悪いけれども、今日も仕事が早いので、仕方がなく出かける。一昨日、慶應のシンポジウムでしゃべった時が熱も出て体調が最悪だったけれども、その時に、フクオカさんに風邪薬をいただいた(この人は、佐賀県出身なのに、フクオカさんなのである)。
2013-03-06 06:07:32やい(2)「これは効くやつです」というので、さっそく飲んだ。実は、私には風邪薬を飲むという習慣がない。熱があっても、咳が出ても、そのまま耐えている、というのが人生なのであるが、せっかく佐賀県出身のフクオカさんが風邪薬を下さったので、ありがたく飲んでみた。
2013-03-06 06:08:48やい(3)その前に池上高志も葛根湯をくれたのだった。それで、池上やフクオカさんのご好意で薬を飲んだわけだが、すると、確かに症状がよくなったような気がした。もっとも、私は一人しかいないので、薬を飲む条件と飲まない条件の対照実験をすることができないので、ホントに薬の作用かわからない。
2013-03-06 06:10:04やい(4)それで、昨日、豊橋にある仕事で日帰りして、その間も、ちゃんと食後に(時には食事前に)フクオカさんの薬を飲んでいた。ところが、夜帰ってきてまた飲もうと思ったら、ない。どうやら、どこかに置いてきちゃったらしい。小さな瓶だから、どこかに紛れちゃったんだね。
2013-03-06 06:11:09やい(5)人間というものは不思議なもので、風邪薬なんて飲まない、と思っていたのが、あると、つい飲んで、やがて依存するようなことになる。それで思い出したのが、「やせ我慢」ということ。イノベーションは、やせ我慢していることを、やんわりと補うことで成立することが多いように思う。
2013-03-06 06:12:14やい(6)例えば、3年くらい前まで、私は真冬でも薄手のセーターだけで歩いていた。よく寒くないなあ、と思うかもしれないけど、実際は寒かったのである。いわば、やせ我慢。ところが、薄手のダウンジャケット(安物)を手に入れてから、やせ我慢がなくなった。そして、行動も根本的に変わった。
2013-03-06 06:13:27やい(7)薄手のセーターだけの時は、何しろ寒いから、知らずしらずのうちに外にいる時間が短くなっていた。ところが、ダウンジャケットを手に入れてから、冬でも長距離を歩けるようになった。なんのことはない。やせ我慢をしていたから、かえって、運動して身体をよくする機会を失っていたのである。
2013-03-06 06:14:23やい(8)携帯電話が登場した時にも、私もそうだったが、やせ我慢している人たちがいた。電話は、公衆電話からかければいい、みたいに。ところが一度持つと手放せない。スマホも、そう。PCがあるからいいやと思っていても、一度手に入れると、それは、PCとは異なる行動を促すことがわかる。
2013-03-06 06:15:25やい(9)少々不便でも、面倒でも、人間は我慢してしまうところがある。教育や、行政の分野では、まだまだやせ我慢していることがたくさんありそうだ。井のべーションは、そんな隠れたやせ我慢を春風で溶かすのかもしれぬ。ところで、あの風邪薬、どこにいっちゃんたんでしょう。
2013-03-06 06:16:42