ボクと契約してイタコ少女になってよ! ※ただし美少女に限る 東北ずん子小説
(=ず・ω・だ=)ノ(=ず・ω・だ=)ノ(=ず・ω・だ=)ノ ずんっだ~♪ http://t.co/uMovKHHDMk
2013-03-06 17:37:40ぷにぷにとした小さな手が、焼きたてのお餅を何かに和えています。遊びに来た青森の親戚の家の庭先、子どもの手で作られたのが一目で分かるいびつなかまくらの中で、九歳のずん子が、創作料理に励んでいました。
2013-03-06 17:38:02できたー!!(パンパカパーン ずん子とくせー! ずんだそうさく料理、だい85弾!! あっつあつのずんだスープにおもちを入れた、ずんだしるこです!(=ず・ω・だ=)ノ
2013-03-06 17:38:16ずん子の陰に隠れるようにして彼女の料理を見守っていたきりたんは、なんと当時三歳。背中の「切り」たんぽはまだ切れていないまま、遠目から見るとちくわのような、完全な「たんぽ」の姿を保っています。
2013-03-06 17:38:39そして――ずん子が満面の笑顔で創作料理を差し出した先には、「黒髪」「黒目」の、気の強そうな美少女が座っていました。ずん子たちが散らかした道具を片付けつつ、火元の管理にその黒い瞳を注いでいた彼女――イタコ姉さまは、差し出されたお椀を見て、戦慄します。
2013-03-06 17:39:18は、はーい! 食べますよー!(o'∀'o)ノ 食べます食べます……食べ……あっ!∑(・ω・ノ)ノ! ほらほらずんちゃん、きりちゃん! お外に雪が降ってきましたわ!!
2013-03-06 17:39:49当時から、ずん子が作った創作料理は、真っ先にイタコ姉さまに差し出されていました。黒と緑が混じったおどろおどろしい煙を放つ目の前のお椀を見て、ずん子の創作料理による84回中84回の撃墜記録がフラッシュバックしたイタコ姉さまは、慌てて、彼女たちの視線を逸らします。
2013-03-06 17:40:00あ、あら……?( ゚ω゚;) ゆ、雪がみるみるうちに強く……。しかもなんか、まわりの景色も変わってきてるような……。
2013-03-06 17:41:09幸いだったのは、かまくらの出口が風下を向いていたことでしょう。状況を確認するために頭を出したイタコ姉さまの「黒髪」があっという間に白い雪に包まれるほどの吹雪です――親戚の家の庭にいたはずの彼女たちの身に、信じられない現象が起こっていました。
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