大人のためのブックトーク「絵入り物語本の愉しみ~黄金時代の英米挿絵本」
今日は澁川先生のブックトーク出張編に参加。杉並区立中央図書館にて『大人のためのブックトーク 絵入り物語本の楽しみ 黄金時代の英米挿絵本』
2013-03-09 15:03:10本について。本ってのは、眺めていても仕様がない。読まないまでもペラペラめくってこそ。ブックトークで人目に触れることで、本たちは喜んでるでしょう。
2013-03-09 15:07:57絵入り物語本とは。挿絵本のこと。実は挿絵本にはノンフィクションが多い。ファーブルの昆虫記など。でも今回はフィクション(物語)を取り上げる。
2013-03-09 15:34:16単なるテキストの絵解きではない。作家と画家のコラボして一つの作品を作り上げる。さらにはアリスなどは、読み手が挿絵を色々付けて、アリス世界を拡張してる。単なる絵解きを超え、さらに物語の世界を豊かにする。
2013-03-09 15:35:00なぜ1860-1930か? この時代の作品を見ると、懐かしい子供の頃を思い出します。『「絵のある」岩波文庫への招待』を読んで中学時代を思い出しました。ノスタルジアなのかもしれません。
2013-03-09 15:35:30黄金時代の挿絵画家の一人目。最初はロビンソン画の青い鳥。最近、日本では「青い鳥」自体が最近人気がないみたいであまり出版されてないようです。
2013-03-09 21:26:25お次は、作品は『THE WATER BABIES (水の子供たち)』。挿絵はアットウィルなどが描いてます。アットウィルの絵はとても可愛い。THE WATER BABIESは児童文学の世界ではアリスと並ぶファンタジー作品。でも日本では何を人気が無い。その原因は、、(続く)
2013-03-09 21:32:11THE WATER BABIESが人気の無い理由は、アリスと比べると社会風刺があるからかもしれません。欧米では沢山の人が新たに挿絵を付けて新しい作品へと生まれ変わらせています!
2013-03-09 21:34:26次はピーターラビットで有名なポター。現代であまりに人気なので現代の作家と錯覚してしまいそうですが、実は黄金時代の画家です。プーさんを描いた画家も同時代です。ちなみこ初版本はとてもお高い(^_^;)
2013-03-09 21:56:27ここで寄り道。古本で挿絵本を集めていると「ギフトブック」に出会います。贈り物の本。本の見返しに贈る人の思い(メッセージ)が綴られています。それを見ると贈る人贈られる人の心の温もりが伝わってきて、それもまた挿絵本の楽しみであり、本ならではの楽しみであると感じています。
2013-03-09 21:56:46そして、ビアズリーです!! ついに登場!耽美的・悪魔的な雰囲気の挿絵です。年代的にはもっと前に紹介すべきですが、青年向けの絵なのでここでの紹介です。
2013-03-09 22:04:08次の挿絵画家はヒース・ロビンソン。日本では有名ではありません。とても緻密で精巧な絵。イギリスでは形容詞としてHeath Robinson という言い回しがあり、大げさで精巧だが実用的ではない という意味で用いられているそうです。それくらい、緻密な絵。でもいい絵ですよ。
2013-03-09 22:13:44そして、霊感溢れる挿絵画家 ブリックデール。勇壮かつ霊溢れる大柄な絵で人気を博しました。ビアズリーのような画風とは対象的で感じで、見てると身がしまるような絵を描く一派です。
2013-03-09 22:18:54そして、日本でも人気の挿絵画家 カイ・ニールセン。色々な名作に挿絵をつけています。ロココ調の曲線が特徴で、優しい雰囲気の挿絵です。作品としては、太陽の東、月の西 、ヘンゼルとグレーテル、おしろいとスカート などなど。
2013-03-09 22:28:54