隣接する分野の専門家~原子力分野と環境基本法における放射性物質除外

押川さん @MasakiOshikawa 、森口さん @y_morigucci 、高嶌さん @TAKASHIMA724 、による環境中放射性物質に関する法令についてのtweetをまとめました。 20141106 除外条項削除に関して更新しました。
原発 震災
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森口祐一 @y_morigucci
横失。何の隣なのか、という意識が不十分かもしれませんね。汚染については環境科学は隣接どころか重なっているのですが、環境分野の法令が放射性物質を排除してきたためか当事者意識が希薄でした。@MasakiOshikawa @kentarotakahash @CordwainersCat
Masaki Oshikawa (押川 正毅) @MasakiOshikawa
「環境分野の法令が放射性物質を排除してきた」のがそもそも問題なんでしょうね…私も全然そのあたり知りませんでしたが。RT @y_morigucci: 汚染については環境科学は隣接どころか重なっているのですが、環境分野の法令が放射性物質を排除してきたためか当事者意識が希薄でした。
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
環境分野の法令が放射性物質を対象にしてこなかった理由は、そもそも一般環境に放射性物質が大量に放出されることはありえないのだから、このような事態を前提とした法令を用意する必要もないという暗黙の前提に基づいていたと思われます。@MasakiOshikawa @y_morigucci
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
柏崎刈羽原発事故など、過去の一連の放射能漏れ事故に照らせば、このような前提が取られること自体に、政治的な背景があったとの想定も当然に可能です。@MasakiOshikawa @y_morigucci
森口祐一 @y_morigucci
それは少し違うかもしれません。このあとのTwをお読みください。@TAKASHIMA724 :このような事態を前提とした法令を用意する必要もないという暗黙の前提に基づいていたと思われます。@MasakiOshikawa
森口祐一 @y_morigucci
最近書いた解説:『1967年に制定された公害対策基本法第8条において、「放射性物質による大気の汚染及び水質の汚濁の防止のための措置については、原子力基本法その他の関係法律で定めるところによる。」と定めていた』。 @TAKASHIMA724 @MasakiOshikawa
森口祐一 @y_morigucci
つまり、「放射性物質による大気の汚染及び水質の汚濁の防止のための措置」を定める規定があったので、汚染、汚濁が想定されていなかったわけではないと読んでいました。このあたりの経緯を再確認すると見えてくるかもしれません。@TAKASHIMA724 @MasakiOshikawa

公害対策基本法(廃)
http://www.houko.com/00/01/S42/132.HTM
(放封性物質による大気の汚染等の防止)第8条 放射性物質による大気の汚染、水質の汚濁及び土壌の汚染の防止のための措置については、原子力基本法(昭和30年法律第186号)その他の関係法律で定めるところによる。

TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
@y_morigucci さん,御教示を有り難うございます。公害対策基本法は,たしか廃止されて環境基本法に統合されていますね。@MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
同8条では,ご指摘のように,「放射性物質による大気の汚染及び水質の汚濁の防止のための措置については、原子力基本法…その他の関係法律で定める…」とされていますから,まったく想定していなかった訳ではないのですね。@y_morigucci @MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
原子力基本法20条「 放射線による障害を防止し、公共の安全を確保するため、放射性物質及び放射線発生装置に係る製造、販売、使用、測定等に対する規制その他保安及び保健上の措置に関しては、別に法律で定める。 」@y_morigucci @MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
ところが,同条で筆頭にあげられている原子力基本法の中には,「放射性物質による大気の汚染及び水質の汚濁の防止のための措置」に対応する規定が置かれていません。@y_morigucci @MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
関連する規定を強いて挙げれば,原子力基本法二十条(放射線による障害の防止措置)でしょうか。@y_morigucci @MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
しかし,ここでは大気汚染や水質汚濁の防止という表現ではなく,「公共の安全」という言葉が用いられており,公害対策基本法との関連性がいまひとつ明らかではありません。@y_morigucci @MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
森口先生ご指摘のように,このあたりの経緯の再確認が必要ですね。御教示,有り難うございました。@y_morigucci @MasakiOshikawa
Nagasaki, Akira @Reinagsk
@TAKASHIMA724 土壌汚染対策法でも、放射性物質は明確に除外されていますね(2条1項)。企業買収で工場などがある場合、法務又は環境デューディリジェンス(というものがあるのです)の一貫として、土壌汚染の有無も必ず調べますが、事故前はこの点、全然気にもとめなかったです。
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
はい,確か,わざわざカッコ書きで,「放射性物質を除く」と明記されていましたね。@Reinagsk …土壌汚染対策法でも、放射性物質は明確に除外されていますね(2条1項)…

土壌汚染対策法について(法律、政令、省令、告示、通知)
http://www.env.go.jp/water/dojo/law.html

TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
放射性物質がわざわざ除外されている根拠は,他の法令によって別途規制されているからと言うことだと思いますが(要確認),私が以前に調べたときには,放射線管理区域外における放射性物質の具体的な規制を内包する法令は,少なくとも最近まではなかったように思います。@Reinagsk
森口祐一 @y_morigucci
気体が廃棄物処理法で除外されているのは大気汚染防止法との分担だと理解していますが、大気汚染防止法や水質汚濁防止法は公害対策基本法傘下にあるので、同じく放射性物質の除外規程がありました。@angelos_eirene @TAKASHIMA724 @MasakiOshikawa
森口祐一 @y_morigucci
はい。公害対策基本法の側では想定した書きぶりになっているのに、原子力基本法の傘下の諸法令では具体的には規定していない、つまり最初にコメントされたとおり、想定していなかったともいえるかもしれません。法律間の齟齬かも。@TAKASHIMA724 @MasakiOshikawa
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724
森口先生,私が誤解していたのは,公害対策基本法を引き継いだはずの環境基本法(1993年)の中には,すでに「放射性物質」という言葉すら存在していないからなのです。@y_morigucci @MasakiOshikawa
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コメント

廃棄物イシクモ迷走中 @MtMikasa 2013年3月12日
放射性廃棄物が減衰して炉基法の枠から外れたとき、これが埋設されていたら埋まった状態でいきなり産廃になるのかどうか?と言った議論は、結論が決まっていないのだと聞いた…
廃棄物イシクモ迷走中 @MtMikasa 2013年3月12日
そもそも、放射性廃棄物を処理処分するときの有害物質としての議論もどうなるのだろうかね?これに核燃が入ると、核燃の裾切りを決めないと面倒になるような気がするが…
北岡修二:S.KITAOKA @regedry33 2013年3月12日
そもそも1956年施行の「原子力基本法」にせよ58年施行の「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(略称:障害防止法)」にせよ原発の稼動以前の法律で、原発の内部で生成される大量の放射能や多核種を想定したものではなく、その不備は法律の制定過程からして明らかでは?
北岡修二:S.KITAOKA @regedry33 2013年3月12日
戦後、日本の原子力研究は一切禁止されたわけですが、1951年のアイソトープの輸入解禁があり、それを受けての原子力基本法の制定・施行という流れ。また、放射線・放射性物質といっても医療用、産業用と核分裂を続けることで増大しつづける原発を”放射能”でひと括りにはできません。また、1999年9月のJCO臨界事故を契機に制定・施行された「原子力災害特別措置法」の検証もすべきではないでしょうか?
放射能ごみ・まとめ(隠居) @tsunamiwaste 2013年3月13日
@TAKASHIMA724 @tkonai 参考になるかどうかわかりませんが、以前、日弁連の小島延夫弁護士が「環境中の放射性物質を法制度に入れるチャンスはこれまで五回あったとシンポジウムで言っていたことがありました。2012/3/11震災がれきの広域処理を考えるシンポジウム 5分22秒 http://www.youtube.com/watch?v=QfuS4DKnlJY
放射能ごみ・まとめ(隠居) @tsunamiwaste 2013年3月13日
1960年代始め。原子力規制法を作った時。ただしこの時は水質汚濁防止法なんて法律もなかった時代。法制度自体がまだまだ未成熟だった。 1970年代公害対策基本法ができた時。この時に13条の前身ができた。当時から「放射性物質を含めないのはおかしいだろう」という議論は相当あった。
放射能ごみ・まとめ(隠居) @tsunamiwaste 2013年3月13日
1970年代、公害国会のとき。公害対策基本法が改正された。廃対法もできた。 1992年環境基本法が作られた時。日弁連で対案を作ったりした。「放射性物質も全部法律の枠組みの中に入れろ」という議論があった。 1998年〜2000年省庁改革がされた時。厚生省→環境省に廃棄物行政の管轄が移った時……とのことでした。ご参考迄。
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286794/www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/sonota/03102801.htm#4 平成15年の放射線審議会にて、「自然放射性物質の規制免除」が定められています。
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
この時に、規制対象になる物質について一覧を作成していたのですが、各業者戦々恐々としていたらしくて、例えば石炭灰の規制を免除してほしいという要望書が(PDF)http://www.nsr.go.jp/archive/mext/b_menu/shingi/housha/symposium/03102401/003.pdf
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
こうした要請は、言ってみれば「寝た子は起こすな」的なものであったのではないかと想像しています。(問題化されると困る) 一方で放射性物質の処分方法については、クリアランス制についても走っていて、
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
(PDF)http://www.meti.go.jp/committee/summary/0001550/043_01_02.pdf こうした定義がなされています。(クリアランスは簡単に言ってしまえば、再利用による環境希釈処理です)
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
原子力安全委員会は、原子炉の廃炉等に伴う放射性廃棄物の処理については結構綿密に検討があるんですが、(PDF)http://www.nsr.go.jp/archive/mext/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/004/torimatome/04112501/025.pdf 他産業の放射性廃棄物に関しては、さほど考えてなかったのじゃないか?っていう気がしています。(←私見)
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
事故後に下水汚泥が問題化したとき、最初に出された方針は6月16日のhttp://www.j-cast.com/2011/06/16098717.html でした。事故前だったらクリアランスレベルとして、ブロックか肥料に回されてたと思います。
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
全体的な放射性廃棄物処理の扱いについては、小佐古先生の(PDF)http://www.nustec.or.jp/NSC/nsrf2010/pdf/03.pdf 
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
(あ、すいません、クリアランス制度についての資料が抜けてました)(PDF)⇒http://www.jnes.go.jp/content/000016201.pdf
森口祐一 @y_morigucci 2013年3月13日
leaf_parsley 廃棄物処理と大気汚染や水質汚濁とでは、経緯がやや異なると考えていますが、法令上、発生施設ごとの縦割りになっている放射性廃棄物の扱いの整合性については事故前から話題になっていながら検討は未完であったというのがJAEAの専門家の見解でした。
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
y_morigucci  はい、そのように思います。 「個別に問題化しそうなところをカバーしていた」という状況のように見えました。
リーフレイン @leaf_parsley 2013年3月13日
y_morigucci (とりあえず自然放射性廃棄物は棚上げにしておいて、業種別に廃棄物の処理を対応という段階で、複合的な環境評価という観点はみられませんでした。おそらくそれは環境省対応だという意識だったのではと思います。環境省側では放射性物質は放射線審議会の担当範囲という認識)
森口祐一 @y_morigucci 2013年3月13日
.@TAKASHIMA724昨夜一つ混同していて、最近読んだのは、環境基本法への移行時の議論ではなく、省庁再編の準備段階で「環境安全省」に原子力安全を含める構想についてでした。杉本裕明著「環境省の大罪」p21~p28.
森口祐一 @y_morigucci 2013年3月13日
もうひとつ参考資料。 http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2011pdf/20110601157.pdf 金子和裕・角智子(参議院環境委員会調査室):東日本大震災・原発事故における環境汚染の問題~災害時における環境法制・環境行政の課題~,立法と調査,No.317,157-166,2011
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724 2013年3月14日
tsunamiwaste さんお久しぶりです。貴重な情報をありがとうございます。ご指摘のように,「放射性物質を法制度に入れるチャンスはこれまで五回あった」ことを前提とすれば,今回の事故まで具体化しなかった原因の一端として,意図的なニグレクトがあったと考えることもできそうですね。
TAKASHIMA Hidehiro @TAKASHIMA724 2013年3月14日
y_morigucci 先生,資料のご参照をありがとうございます。さっそく拝読します。
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