10周年のSPコンテンツ!
5
今井哲也 @imaitetsuya
以前、GJ部は「パーソナルスペースの侵食に対するフェティシズムだけを淡々と描き続ける変態アニメだ」という話をしましたね その続きです
今井哲也 @imaitetsuya
とにかくこう、「近っ!」てなるんですよね。高校生の男子と女子がさー、部室でただダラダラしゃべってるだけなのにさー、話に熱中してて気づいたらなんかやたら近いっていうか、なんかのプレイスレスレみたいな状況になってて「近っ!」てなる そういう瞬間ばっかりを集めたアニメ
今井哲也 @imaitetsuya
というか、僕がそういう部分にばかり反応しているというのもあるんですけど、前も言いましたけど繰り返しますけど、たとえば「気づくとさっきからこの本にはキスシーンがあるかないかの話題になってる話」とか、「ふだんそういう事するキャラじゃない子になんかその場の勢いで蹴られる話」とか、
今井哲也 @imaitetsuya
「肩を揉まれる話」とか「罰ゲームとして目を見て下の名前を100回呼ばされる話」とか「何かの拍子に泣き出しちゃった女の子を泣き止むまでずっと待っててあげる話」とか「こたつの中で一人足の配置に困る話」とかとにかくそんなんばっか そんなんばっかですよ! そんなんばっかですよ!!
今井哲也 @imaitetsuya
とりわけ象徴的なのが「ふだん一人称が『僕』の男子に『俺』を使わせてみんなでドキドキしてみる話」と「髪の毛のブラッシングがやたらうまいので我も我もとみんなでやってもらう話」ですよね どちらも繰り返し何度も出てくる、まさにGJ部を代表するエピソードですね これです
今井哲也 @imaitetsuya
でね、GJ部の素晴らしいところはですね、こういう、「しゃべってたらいつのまにか男女の距離が『近っ!』ってなってる瞬間」なんですけど、それが別に出発点も着地点も恋愛感情じゃないってところですよね。これらのエピソードがほとんど徹底的にラブコメじゃないんですね
今井哲也 @imaitetsuya
ハーレムラブコメアニメの世界にはハーレムラブコメの神様がいて、なんかやたらと男女を接触させたりサービスシーンを提供したり、そういう謎のラッキースケベ力をキャラクターたちに働かせる
今井哲也 @imaitetsuya
その結果指先がちょっと触れ合って「あっ・・・////」ってなるとか、なんかすげえヨガの奥義みたいなポーズでもつれ合って転倒したりしますけど、GJ部はこんだけやっといてあくまでそれらを「ラッキースケベ」ではなく「ただの日常風景」として処理することに執着するんですね。
今井哲也 @imaitetsuya
本当にたのしいですよね!
今井哲也 @imaitetsuya
いや、キョロくんはとても歳相応の健全な男子だし、女子も女子でなんだかんだでその瞬間瞬間はお互いちょっとドキッとしてるんですけど、あくまで出発時点でお互いに恋愛感情はなく、そのあとちょっとドキッとした先に恋愛にまで発展するっていうところにも行かない それはもう頑なに行かない
今井哲也 @imaitetsuya
そうじゃなくて、あくまで、「仲のいい高校生の男子と女子が放課後だべっている」「その結果ときどきすごい近いことがあるけど本人たちはただ楽しんでる」っていうところにだけこのアニメはひたすらフォーカスを当てるんですね この! 徹底的な! そんな細かいところに執拗にこだわる!
今井哲也 @imaitetsuya
たとえば想像ですけど、GJ部にもう一人男子部員がいたらどうなるかっていうと、おそらく「キョロとその男の子」と「女子組」に分かれて、大部分その組み合わせで過ごしそうじゃないですか。そういう距離感なんですよこの人たち。あくまで仲のいい部活のメンバーっていう
今井哲也 @imaitetsuya
あるいは別の想像ですけど、例えばキョロくんと部長か恵ちゃんが付き合い始めたとして、それって絶対ほかの部員には内緒にするじゃないですか。部長と恵ちゃんは姉妹だけど絶対もう一方には言わないでしょ。それは仲が悪いとか、実はお互い好きなライバルだったとかじゃなくて、ただなんとなくそう。
今井哲也 @imaitetsuya
たぶん、GJ部のあの部室の居心地のよさって、少なくとも表向きには「この場には恋愛感情を持ち込まない」っていう不文律が厳然とあってそれで成り立っているんですよね。そして、それはすごいリアル。放課後の部室ってたしかにそうだった。
今井哲也 @imaitetsuya
ここで突然けいおんの話しますけど、ぼくアニメのけいおん! だとムギちゃんがいちばん好きなんです
今井哲也 @imaitetsuya
それについて以前こういうことを言ったんですけど。 https://t.co/1tREdL8Wfg
今井哲也 @imaitetsuya
GJ部の心地よさというか、あの空間のわけもない楽しさも多分ここにあって、つまり「全員、その場を楽しむために、ちょっとずつ無理をしてその場に積極的に合わせている」ふしがあるんですよね。
今井哲也 @imaitetsuya
無理っていうとちょっと大げさだけど、なんていうかこう、とにかく場の全員がちょっとずつ皆とノリを合わせている。俺マンとかブラッシング対決とかまさにそうでしょ。皆で悪ノリに悪ノリをどんどんかぶせていくでしょ。それが意味もなく楽しいでしょ。
今井哲也 @imaitetsuya
全員が100%素のままで、それこそ家で家族といる時のような普段通りの格好そのままでそこにいるんじゃなくて、この面子同士でしか楽しめないことを積極的に皆で楽しんでいくっていう。
今井哲也 @imaitetsuya
その結果、なんかよくわからないけど箸が転げてもおかしい空間が現出するし、それが時々気づくと暴走してて、けど流れにのっかってると引き返すタイミングがわからなくて、気づいたらなんか今僕蹴られた! とか、なんかさっきからずっとキスシーンの話ばっかしてる・・・ とか、そうなる
今井哲也 @imaitetsuya
話が戻りますけど、これって、共学高校のとくに文化系部活動の部室ではたぶんかなり普遍的に起こっていることだと思うんです それこそ吹奏楽部のチューニングの音をBGMにしながら
今井哲也 @imaitetsuya
たとえば、長嶋有の小説『ぼくは落ち着きがない』とかこれにすごい近い。
今井哲也 @imaitetsuya
高校の図書部が舞台なんだけど、変な改装工事の結果生まれた壁と壁のスキ間みたいな、変な狭い隠れ家みたいな部室で男女の部員がめいめい本を読んでいて、なんかたまにすごい変な挨拶が部員の間でだけ流行るとかそんな話。基本何も起こらない。ただ本読むのとここでだべるのが楽しいよねーってだけ。
残りを読む(31)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする