江川紹子の「最高刑が懲役3年の遠隔操作事件に警察は何ムキになってんの」発言について、私が的外れと感じたこと

小倉無線2282 @kokuramusen2282

さらに「爆破予告対象の旅客機が米領アリューシャン列島付近上空を航行中だったこと」も加味すれば、捜査員派遣先である米国が「共同捜査といっていい程積極的」「米国内のサーバー捜査に全面協力」というのもうなずけます。

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日航機爆破予告事件について、「航空機テロの一種の懸念があった事件」とも解釈できます。

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確かにこれは江川さんがお嫌いな「合同捜査本部関係者」「捜査幹部」という匿名報道です。取材源の秘匿を理由とする捜査関係者による匿名報道には様々が意見があるのは事実ですし、私も考えることがありますが、ここではそこはひとまず置いておきます。

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私が言いたいのは前述の記事が実名だろうか匿名だろうが、それ以外にも911テロ以後の米国の航空機テロ対策姿勢などから、私は「米国の遠隔操作事件への積極姿勢」はかなり高い確率で真実の可能性が高いととらえていいということです。

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実名報道でない限り、あらゆることについて被疑者に最大限有利な方向に考えたい信条から「日航機爆破予告事件を航空機テロの一種と懸念するほうがおかしい」「米国の遠隔操作事件への積極姿勢は事実ではない」と江川さんが主張したいのであれば、それは自由です。

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ただ、「米国の遠隔操作事件への積極姿勢は事実ではない」と主張したいのであれば「911テロがあっても、米国では航空機テロ対策姿勢に積極的とは思えない具体的理由」等の反論を提示して欲しいとは思いますが。

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なお、匿名報道による「米国の遠隔操作事件への積極姿勢」は事実だとしても、米国FBIが入手した捜査資料が今年2月10日に逮捕された被疑者をどれだけ有罪にできる証拠かについて現時点では未知数ということです。米国FBIが入手した捜査資料の証拠価値は今後の裁判で明らかになるでしょう。

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江川さんが今でも自分の「最高刑が懲役3年の事件」等の発言が正しいと思っているのなら、個人的には以下のことをして欲しいと思っています。

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江川さんが爆破予告を受けた日本航空担当者や爆破予告対象旅客機の乗客の目の前で『遠隔操作事件は「最高刑が懲役3年の事件にすぎない」「捜査員を160人動員する事件ではない」「警察庁を巻き込む事件ではない」「アメリカやタイにも捜査員を派遣する事件ではない」』と言って欲しいです。

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ちなみに私には100万円を積まれても、日本航空担当者や爆破予告対象旅客機の乗客の目の前でそういう言葉を言う無神経さはありません。

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「遠隔操作事件の最高刑は3年」発言ですが、以下のような記事も見過ごせません。

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遠隔操作事件は航空機運航阻害罪（最高刑は懲役10年）、威力業務妨害罪（最高刑は懲役3年）、偽計業務妨害罪（最高刑は懲役3年）、不正指令電磁的記録作成罪（最高刑は懲役3年）で有罪になったら、併合罪を加味すると最高刑は懲役15年になるかもしれない（間違っているかもしれませんが）。

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遠隔操作事件はこれ以外にも、脅迫罪等他にも罪状での立件の対象となるかもしれません。

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遠隔操作事件で2月に逮捕された被疑者がこれらの罪状の有罪判決として累犯前科（量刑2倍）が適応されると、最高刑は懲役30年になるかもしれません（間違っているかもしれませんが）。

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つまり、最初の遠隔操作事件である横浜市事件の2012年6月29日が、前回の事件の刑期満了から5年経過する前であれば、累犯前科（量刑2倍）が適応が可能となります。

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被疑者は前回の事件では2005年10月20日に逮捕され、翌年6月に公判が行われ、懲役1年6ヶ月の実刑判決が確定しています。2012年6月29日（最初の遠隔操作事件）の5年前である2007年6月29日に刑期満了日だったか否か…。

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今回の事件の被疑者については前回事件の逮捕時期、公判時期、量刑、保釈、未決拘留日数を考えると、個人的には「刑期満了の時期は累犯前科（量刑2倍）を適応できない」と思えそう。だが、違うかもしれない。

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以上、江川さんの「遠隔操作事件の最高刑は3年」発言について、私が的外れと感じたことを記述していきました。

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肝は『「最高刑が懲役3年の遠隔操作事件に警察は何ムキになってんの」→「遠隔操作事件で日航機爆破予告事件で航空機運航阻害罪（最高刑が懲役10年）の容疑で逮捕・起訴」』です。他にも色々書きましたが。

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取調べの可視化を初めとする捜査機関を批判するのも自由だし、「被疑者は無実」と主張するのも自由だし、起訴前の段階で捜査機関が証拠提示すべきというのも自由だし、勾留開示理由を裁判所は具体的にしろというのも自由。

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なお、江川さんの「遠隔操作事件の最高刑は3年」発言時点（2013年2月19日）では日航機爆破予告事件の航空機運行阻害罪で被疑者が逮捕（同年3月3日）される前でした。

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私の意見は、江川さんの取調べ可視化等の主張が仮に全て正しく、件の被疑者が仮に無実だとしても、私の視点では『遠隔操作事件の真犯人の悪質性は「最高刑は懲役3年」より高いものとして考えられる』ということです（累犯前科のみ被疑者特定ですが）。

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しかし、日航機爆破予告事件の中身は2012年10月の犯行予告メール以降に注目された際に事件を振り返って調べればわかっていたことです。