岐阜県土岐市の核融合科学研究所での重水素実験に周辺3基礎自治体が合意

核融研の重水素実験、多治見など３市が同意　

中日新聞　2013年3月22日 20時59分

　核融合発電の実用化を目指す核融合科学研究所（岐阜県土岐市）の重水素実験計画に、地元の土岐、多治見、瑞浪の３市長は２２日、連名で県に同意するよう求める文書を提出した。古田肇知事は近く同意するとみられ、研究所は４者と協定を結び、２０１５年度にも実験を始める。
　文書は、３市のうち唯一方針を示していなかった多治見市の古川雅典市長が同意したことを受けて出された。古川市長は会見で「市としての調査や研究、民意の確認などから判断した」と説明した。
　研究所によると、実験では、水素の仲間の重水素を大型装置の真空管に入れ、その原子核と電子がばらばらに飛び交うガス（プラズマ）を生成する。原子核が衝突する核融合を効率的に進めるには高温なガスが必要で、１億２千万度を目指し、９年計画で進める。
　実験で年間に最大で放射性物質の三重水素（トリチウム）が０・１５５ミリグラム発生する。９０％以上を除去し、国の規制の２５分の１以下にして排出するとしている。
　発生する放射線（中性子）対策として、装置は厚さ２メートルのコンクリート壁で覆われている。壁や装置は管理し、「壁は１年、装置は４０年で放射能レベルは再利用できるまで減る」としている。
　研究所は自然科学研究機構の機関。１９８９年、名古屋大プラズマ研究所を母体に設立。９７年に土岐市に移転した。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013032290205942.html

重水素実験:岐阜の３市同意　核融研と協定締結へ

毎日新聞　2013年03月23日　02時09分

　国の核融合科学研究所（岐阜県土岐市）が計画している「重水素実験」について、土岐、多治見、瑞浪の３市は２２日、今年度内の実験実施の同意を求める要望書を、３市長連名で古田肇知事に提出した。県は地元３市の意向を尊重する姿勢を示しており、実験実施に必要な環境保全に関する協定書と実験同意書が年度内にも核融研と県、３市により調印される見通しとなった。【小林哲夫】
　多治見市の古川雅典市長は同日の記者会見で同意を表明し、「総合的に民意の判断をした。首長として大きな責任を負う」と述べた。市議会に実験の危険性についての調査と見解表明を求める請願を、同市議会が同日、不採択にしたことなどを理由にあげた。土岐、瑞浪両市はすでに同意を表明していた。
　重水素実験は、重水素を使い１億２０００万度の超高温のガス（プラズマ）生成を目指す。太陽で起きている核融合反応を炉の中で実現する核融合発電へのステップと位置づけられる。
　核融合発電は原子力発電に代わる仕組みとされる。０７年に核融研の安全評価委員会が「安全管理計画は妥当」と答申したが、東日本大震災の発生で安全管理計画を見直し、地元説明会などを開いてきた。
　一方、多治見市の市民グループなどは実験に反対して署名活動を展開した。
　同市が実施したパブリックコメントには１４２１件の意見が寄せられ、うち実験に肯定的な意見が５８％、反対が４１％だった。
http://mainichi.jp/select/news/20130323k0000m010166000c.html

核融研:重水素実験に同意、多治見市長が決断理由「民意として判断」　／岐阜

毎日新聞　2013年03月23日　地方版

　多治見市の古川雅典市長が２２日、核融合科学研究所（土岐市下石町）の重水素実験に同意するという結論を出したことで年度内の「環境保全協定」と「同意書調印」へのカウントダウンが始まった。土岐市と瑞浪市はすでに同意を表明していた。
　古川市長は記者会見で、同意を決断した理由について、市議会がこの日、「市議会による実験の争点の調査と見解を明らかにする請願」を不採択としたこと▽パブリックコメントで実験に肯定意見が５８％にのぼったこと▽区長会、地区懇談会で聴いた市民の意見▽シンポジウムでの議論▽２万９３４０人分の反対署名に近隣の人が少ないこと▽周辺自治区の「反対はしない」との結論−−の６項目を挙げ、「民意として判断した」と述べた。
　今後については、「年度内の同意、調印をにらんだもの」と述べた。重水素実験の意義については「脱原発の可能性を探る実験。いろんな要素のひとつ」と話した。また、事故が発生した場合には「首長として大きな責任を負う」と述べた。
　請願を提出した「多治見を放射能から守ろう！市民の会」の井上敏夫代表は、「私たちが求めたのは調査と見解。調査すらしないのは議会の責任放棄だ。署名数、パブリックコメントとも前代未聞の数字になっており、核融研の見解は聞いたのに市民の声を聞かないのは不公平」と怒りをあらわにした。【小林哲夫】
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20130323ddlk21040286000c.html

核融合研の重水素実験、３市同意　県にも同意求める

岐阜新聞　2013年03月23日11:30

　自然科学研究機構・核融合科学研究所（土岐市下石町）が計画している重水素実験について、土岐と隣接の多治見、瑞浪の３市は２２日、「周辺環境の保全等に関する協定書」の締結と実験開始に同意する文書を古田肇知事宛てに提出した。文書は県に速やかな協定締結と同意を求めている。
　古川雅典多治見市長が同日、協定締結と実験開始への同意を決めたことを受け、３市長の連名で提出した。
　多治見市議会は同日の定例会本会議で、実験に反対する市民団体が調査などを市議会に求めた請願を賛成３、反対２０の反対多数で不採択とした。
　古川市長は会見で「議会の判断、パブリックコメント（意見公募）の結果、区長会や地区懇談会での住民意見、反対住民の署名簿提出など民意を総合的に判断した」と説明。本年度内の協定締結を目指して県と調整していく方針を示した。
　重水素実験に反対する市民団体「多治見を放射能から守ろう！市民の会」の井上敏夫代表は「放射能を発生させる実験を容認する多治見市の決定は到底受け入れられない。県には専門家の意見を聞くなど慎重な判断をするよう働き掛けていきたい」と話した。

◆県、安全確保へ意見集約
　東濃西部３市が核融合科学研究所の重水素実験開始の前提となる、周辺環境保全協定の締結と実験開始に同意する方針を決定し、県にも締結や同意に向けた速やかな検討を要望したことを受け、県環境管理課は「安全確保について、専門家の意見を確認した上で判断したい」と語った。
　３市は本年度中の協定締結と同意を望んでいるが、県はスケジュールにはこだわらず安全性を最優先に判断する意向。同課によると意見を聞く専門家は放射線防護や核融合実験などの分野の有識者ら。
　県は協定内容に加え▽東日本大震災を踏まえて研究所が公表した、実験室の防護壁が全壊した状態で中性子が発生するなど最悪の事態を想定したシミュレーション結果▽災害・事故時の対応を強化した重水素実験の安全管理計画▽実験の影響が及ぶ範囲▽３市や県に寄せられた市民らの意見―を十分に検討し、協定参加や同意の可否を判断する予定という。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130323/201303231130_19628.shtml

では、以下悲嘆に暮れる放射脳の哀れな様をお楽しみください。

　LHD重水素実験に関して常時デマゴーグを流しているアカウントです。