星についての考察

その星は、何処の空で輝いているのだろうか。
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星の命が散り逝く様を、人は美しいと言う。花の命が散り逝く様を、人は美しいと言う。ならば、あの白い箱の中に閉じ込められた彼女の命が散り逝く様は、誰が美しいと言うのだろうか。 #twnovel

2012-10-08 21:19:23
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星が流れた。命が、消えた。きっと私も、あの星と同じように消えるのだろう。いや、あんなに美しく消えることはできない。私はこの白い箱の中で、孤独に命を消すのだろう。輝くこともなく、消えてゆく、私の命。せめて、あの人に、見てもらえたら。祈りを込めて、私は目を閉じる。 #twnovel

2012-10-08 22:53:28
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寂しがり三日月は寂しさを隠すように笑ってた。口の端、バカみたいに吊り上げて。なんだよ、その顔。ぶっさいくだなあ、って三日月は笑う。気づけば周りには星が、点々。ぶっさいくだなあ、って星も笑ってる。寂しがりな三日月。君の周りには星がいるよ。だからもう、雨は降らない。 #twnovel

2012-10-18 18:24:57
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流れ星が、一筋。「君の方が綺麗だよ」「何言ってんだか」呆れ混じりに言う割りに横顔に浮かぶのは笑顔。暗闇で隠してるつもりだろうか。「願い事は?」「決まってるさ」どうか流れ星が消えてもこのまま、二人で。「で、お前は?」「……ずっと美味しいものが食べれたらいいかな」 #twnovel

2012-10-21 22:01:58
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君は流星を見ただろうか。君から遠く離れた都会の片隅、思ったよりも星の光は強かったよ。君は流星を見ただろうか。僕は一人、ビルの屋上から空を見上げていたよ。君は流星を見ただろうか。愛する人の隣で、幸せに浸りながら。君は流星を見ただろうか。僕は、一人、空を見上げた。 #twnovel

2012-10-22 06:44:15
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流星なんか見えるはずない。本当の幸せを願い、あなたと別れた私に。流星なんか見えるはずない。あなたがいない世界は真っ暗だから。流星なんか見えるはずない。私の願い事は、星と共に流れた。 流星なんか見えるはずない。私は一人、空を、見上げた。#twnovel

2012-10-22 18:37:26
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その星は空ではなく手の中で光る。黄色い輝きは、何処かの誰かの瞳の奥でまた光っている。たった一つの光だとしても、誰かに気付いてもらえたことが、嬉しくなる。きらきら光る星。私の言葉が何処かに伝わっている証。きっと私も、何処かの星を見つけられるはず。 #twnovel

2012-11-09 23:29:01
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星が流れたね、と君が笑う。僕が返事をするよりも、君が星を見つける方が早い。また、また! と笑う君に僕は笑みを向ける。君は僕に目を向けず、星だけを見ている。一緒に、と零れる君の言葉。笑う君の頬、伝う涙。震える身体を抱き寄せようとした僕の手は、君の身体をすり抜けた。 #twnovel

2012-12-12 21:04:36
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ほら、また流れ星! 笑いながら言えば彼が答えてくれるかもしれない。淡い期待は星空の星と同じように消える。彼はいない。彼は、もういない。この世界に彼はいない。一緒に、と零れる言葉は続かない。彼と星が見れない世界なんて、あの星のように#twnovel #世界もう滅ぼしたい協会

2012-12-12 21:47:43
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どうやって出会ったんだろうね。星空の下の帰り道、笑いながら二人で語り合う。ずっと一緒にいるから、きっかけなんて忘れるね。もしかしてひどい出会いだったかも。でも、今がこれならいいんじゃない? 笑うあなたと一瞬に笑う。そうだね、じゃあこれからも。ずっと、こんな風に。 #twnovel

2013-01-02 23:11:44
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星屑が眠りに就く頃、君に会いたい。君と同じ歩幅で、隣を歩きたい。きっと君は「何で?」って思うだろうけど、これは僕にとって大きなことなんだよ。でも、君には教えないよ。教えたら、泡みたいに消えちゃいそうだから。星屑が眠りに就く頃、君に言いたい。「おはよう」 #twnovel

2013-01-21 07:56:00
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手を伸ばしても届かない星。あなたは知らないでしょう? 私がそんな風に思っていること。だけど、本当はあなたも暗闇の中で必死にもがいて走っている。私も、見えない暗闇の中を走っている。一人じゃない。私も、あなたも。星は光る。彼らがいずれ手に入れる、栄光のように。 #twnovel

2013-02-08 20:50:14
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眠れない夜には、あなたを思い出すの。そうしたら、余計に眠れなくなるけど、すぐそばにあなたがいてくれるような気して、幸せになれる。嬉しくて、嬉しくて、あなたの温もりをおもいだす。あなたは、私を思い出してくれるかな? 夜空の星の下、小さな思いを馳せる。 #twnovel

2013-02-09 01:33:52
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好きだよ。素直に言えないだけで、苦しい。ただ、こんな風に思いを伝えるだけ。それだけのことがとても難しくて、伝えられなくて辛いんだ。私が言うとふざけてる、って思われそうなの。だから言えなくて。好きだよ。きっと届かないけど、私は星に、願いを込める。 #twnovel

2013-02-12 14:42:52
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惑星キャンディは冷たく甘い。金星は少し酸っぱい。土星は蜂蜜のようにどろり。火星は舌に残る僅かな温もり。甘いキャンディは口の中に広がる宇宙。この宇宙を君と分け合いたい、と言えば君はキャンディを僕から取る。甘いね、なんて言われて。続かない、言葉は宇宙に消える。 #twnovel

2013-02-26 19:14:45
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尾を引くのはあの箒星か、それとも。あの星が世界を滅ぼすかもね、なんて冗談めいて言った君は、いつの間にか星の一つになっていたらしい。そんな冗談、嘘だろ。尾を引くのは、星なんかじゃない。いつかの記憶ばかり再生して、僕はまだ、星を見れない。 #twnovel #twnvday

2013-03-14 07:49:25
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「汚い雪玉」「……何それ?」「箒星、正体見たり、お雪玉」「おゆきだま?」「汚い雪玉と書いて、汚雪玉」「夢がないなあ」「遠くから見れば何でも綺麗に見れるなんて夢のある話よ」「そうかなあ」「そうよ」「でもお前の事は近くで見たいけど」「……何それ」 #twnovel #twnvday

2013-03-14 08:06:32
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星が呼んでいるの。彗星は軌道を輝かせて何処かへ堕ちる。全ての人々が堕ち逝く星を見つめる中、少女は銀の杖を星に掲げた。反射する銀色に映るのは誰かの運命。星は堕ちる。誰かの運命を、引き裂いて。星は光る。少女の恋を、引き裂いて。 #twnovel #twnvday #狂気の魔法少女

2013-03-14 10:31:51
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たった一つの星を手に入れるために、身振り手振り、必死になってる。笑える、笑える、バカみたい。何でもいいの? 何でもいいの。道化師は必死すぎて周りが引いているのが見えていない。笑えない、笑えない、バカみたい。同情の星が笑う。あんたの生き方、それで満足? #twnovel

2013-03-27 15:41:28
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あれは何だったかな。空を駆ける流星でも、風に舞う花びらでもない、あれは。僕は、欲しかった。もしも、手に入れられたら、君に届くんじゃないか、って。いつからか手に入れることが目的になって、手に入れた先のことを忘れてしまっていた。あれが何か、僕にはもう思い出せない。 #twnovel

2013-04-09 22:21:35
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ナイフの刃が光る。きらり、きらり。それは星の瞬きか、月の光か。縮められる距離と詰められない距離の狭間で、一時の平穏を感じたのは、事実。星も月も、その距離で輝き続ける。きらり、きらり。どこかでひとつの魂が、光を帯びて生まれ変わる。 #twnovel

2013-04-19 23:31:57
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星が、堕ちた。微笑む天使の顔をした悪魔は、月を隠して太陽を隠して、夜を永遠と続ける。星が光る地面を歩いて、大地を見失わないように進む。崩れる星屑は、未来の行く先すらも危うくする。星は、堕ちた。月も太陽もないこの世界で、夜は永遠となる。 #twnovel

2013-05-01 11:01:53
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丸い月があたしを照らす。暗闇に浮かび上がるシルエットは、ホントのあたしじゃない。それでもいい、寄り付く男は幾らでも。影は魅力的なインパクト、星屑は素敵なチャーム。何処の誰だか知らない男と関わって交わって、あたしの夜は更けてゆく。壊れてもいい。全部、この月のせい。 #twnovel

2013-05-25 21:24:19
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沈む。海の底、深く、深く。泡になって、願いを込めて、あの空の向こうの星になる。沈むのは、身体じゃない。貴方を愛している、この気持ち。沈む。海の底、歌姫の魂。愛している、と、震えなかった声帯が、波の音に換わってどこかに響く。沈む。海の底、深く、深く。歌声は、深く。 #twnovel

2013-06-07 22:55:44
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死ぬためだけに生きていると言うなら、何故そこまでの輝きを求めて、何故そこまでの希望を持って、何故そこまでして死にたい? 美しさも煌めきも、ほんのひとときの幻想で、僕にも君にも意味のない欠片なのに。月が砕けても、星が沈んでも、この心臓は動き続けるのに。 #twnovel

2013-06-11 11:02:29